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ハノイはコンサートに溢れていた! [音楽業界]

今、ハノイのヴェトナム国立音楽院の教室で、松原かっちゃん先生が地元のピアノのお嬢さんとベートーヴェンのソナタのレッスンというか、練習をしています。「私のことを見ないで、感じて下さい」「合わせることを考える必要はないから」「大事なのは私のヴァイオリンじゃなくてそっちです」、次々と飛び出す言葉に目を白黒させ、譜めくりでさりげなく英語からヴェトナム語への通訳をして下さっている方も面白がっちゃってます。初日から、あまりこの学校の教室ではやられていないらしい「室内楽」のレッスンが始まってます。

さても、流石に日も落ちる頃には藝大&ヴェトナム国立音楽院合同室内楽プロジェクト初日のスケジュールも終わるのだけど、さても、今晩はどうしましょうか?昨日は旧市街でえいえいおーのヴェトナム料理だったしねぇ…なーんて悩むのは不可能なのでありまする。というのも、なんと信じられないことに、このヴェトナム最大の文化都市では、今晩、少なくとも3つの大きなコンサートがあるのですよ。

ひとつは、ヴェトナム国立管のピックアップメンバーが音楽監督本名さんとホーチミン廟向こうのクァバック教会で開催する「クリスマス・チャリティーコンサート」。これ、昨年、社会主義国でずっとやれなかった教会でのクリスマス・コンサートが初めて開催され、聴衆が溢れる程の大盛況だった奴の第2回。
https://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2017-12-22
今年も大変な人出が予想されるようで、もうこれに行くしかないでしょ。

…と思ってたら、今年はスゴいライバルがいる。この都市第2のオーケストラ、というべきか、この都市実質初の民間プロオーケストラとして活動を始めているサン・シンフォニーという団体が、音楽院の大ホールでクリスマス・コンサートを開くというではありませんか。なるほど、下がってた垂れ幕はそれだったのかぁ。
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もう、いろいろ搬入などが始まっているようです。ピアノの村田先生とブラームスのソナタを練習するヴォイラくんは、開始時間にちょっと遅刻してきたのだが、サン・シンフォニーの練習が長引いていたそうな。ちなみに彼はオケメンバーではなくトラだそうです。

さて、もうこれだけでどっちにいこうか困るわけだが、オペラハウスでもチェロの演奏会があるという。そこにもってきて、一昨日から現代音楽のフェスティバルも開催されており、日程表を眺めると今晩もなにやら演奏会がふたつもあるじゃあないかぁ!
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この現代音楽シリーズ、一昨日のヴェトナム人作曲家の新作弦楽四重奏には、松原クリスマス・クァルテットで第1ヴァイオリンを弾いていた若い先生がヴィオラとして参加していたそうな。

常識的に考えれば世界でも「クラシック音楽」の中心地とは思われてないハノイの街の、年末の普通の水曜日に、これだけ演奏会が重なるというのは、なんなんじゃろかい。ただ、音楽院の演奏家が総動員になってることは間違いないようであります。

ハノイの音楽会、大盛況、としか言いようのないアドヴェントの晩なのであった。さて、わしらは教会に行きます。ちゃんと入れるかなぁ。

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