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ハリソン・パロット半世紀祭り [音楽業界]

昨日は、朝一発で集中力が必要な仕事をやっつけたらあとは日がな船と海猫眺めながら「御上がアートやることのやばさ」をボーッともわもわ考えてるだけの日になってしまった。なんてこった。そんなところに、今朝は「コロンビア・アーティスト神話崩壊後に世界のクラシック音楽業界を牛耳る大物音楽事務所の創設半世紀祭り開催」なんてニュースが配信されてきて、民間は民間なりにいろいろ問題あるわなぁ、って思わされるのでありまする。こちらをご覧あれ。
www.internationalartsmanager.com/features/sphere-of-influence-hp-50-years-in-a-day.html
https://www.rhinegold.co.uk/classical_music/harrisonparrott-takes-over-southbank-centre-for-50th-birthday-celebrations/

ちなみに上のURLは、日本には存在していないホントの意味でのクラシック音楽の「業界ニュース紙」のウェブサイトであります。要は、ハリソン・パロットが創設半世紀で、10月6日にサウスバンクで「ハリソン・パロット祭り」をやるぞ、ってこと。これが公式かな。
https://www.harrisonparrott.com/hp50
https://www.harrisonparrott.com/hp50/events/50-years-in-a-day-brahms-chopin-and-debussy

クラシック音楽業界、とりわけ室内楽業界なんぞは前世紀の終わり頃から完全にインディーズ化してしまい、マネージメントも本気で扱わないし(まあ、20世紀から天下のコロンビア・アーティストなんぞは室内楽は担当者の趣味でやることもなくはない、という状況だったわけだけど)、大手レーベルも本気でやらず小規模レーベルでの自主制作若しくは配信がメインだったので、もうなにがあっても驚かない状況にはなっていた。とはいえ、やっぱりメイジャーがないと困る人々もいっぱいいるわけで、21世紀も5分の1が終わろうとする今、世界で中国語文化圏と並び情報発信が容易な英語圏中心というアドヴァンテージをがっつり生かしつつ「クラシック音楽事務所は何をするのか」をわかりやすく打ち出してくれるこのお祭り、なかなか興味深いですな。ニッポンの聴衆とすれば、トッパンや王子が次に誰を押してくるかが見えるお祭りですから、そういう目で見ると面白いかも。

EU分離後に英国拠点の会社がどうするのか、という決意表明でもあるのかなぁ。蛇足ながら、20世紀終わりから世界の室内楽業界を支配した今はベルリン拠点のジメナウアー事務所は、社長のおばさまが隠居し、息子が社長になってます。パロット家とは違う時代への対応なんでしょう。どうなることやら。

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