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世界は遠くなった… [現代音楽]

実質昨日から明日までの短い新帝都滞在、本来の目的は納税作業に向け佃縦長屋に送られている書類の整理なんですが、急ぎの原稿が先週入ってしまい、昨日からそっちにかかりきりでまだ本来業務に手が付いてません。その合間に、大川越えてチャリチャリと銀座の手前まで行き、一部では一生懸命盛り上げようとなさってるこんなもんを眺めておこうか、と思ってたんだけど
https://www.shochiku.co.jp/met/program/3760/
なんせコロナの新種が街に蔓延している中に飛びこんでいく、それも命賭けてもかまわん、って演目ならともかく、ライヴなら座って眺めてられるけどパッケージや配信だったら絶対に積ん読になるぞぉ、って不得意演目(としか言い様がない)なものを諸々の責任上眺めなきゃいけんなぁ、という類いなんで、田舎で実質一人暮らし状態ならともかく、高齢者と同居の佃縦長屋での寝泊まりを考えると、どうしても怯んでしまう。うううむ、ゴメン、今日はおうちで團伊玖磨先生指揮の《夕鶴》オーセンティック演出演奏の映像を眺めて勉強する時間にさせてください、と遙か太平洋とロッキー山脈向こうに手を合わせたところ、シカゴからもこんな案内が来ていた。
https://www.lyricopera.org/shows/upcoming/2021-22/fire-shut-up-in-my-bones/

うううむ、アメリカ合衆国オペラ業界、そこまでしてプッシュしてくるかね、それじゃあ眺めに行ってやろうか。ま、川沿いのリリックオペラなら、オヘアに朝着いて、延々と地下鉄乗って、ループ北東端の定宿に荷物つっこみ仮眠をし、歩いて出かけて、2公演眺めてちゃっちゃっと戻ってくれば1週間。昼間はいろいろ遊ぶ奴らもいなくはないし、シンフォニー並びのマンチェのアパートに押しかけてもいいし…なんて思ってANAさんのサイトを眺めたらぁ…おおおおおおおお、羽田発オヘア、イースター休暇前のいちばんお安い時期に、なんとなんと最安値で往復24万円也!$1000はしないでなんとかなるじゃろ、と思ったら、とてつもないことになっておるわ。

そもそも、羽田から出たとして、オヘアに着いてそのまま地下鉄方向に向かわせてくれるのやら。春の嵐の南風都心の夕方の桜風景を眺めながら無事に羽田に戻って来たとしても、そのあとの身体拘束はどうなるんじゃ?板付空港に降りて温泉県盆地のオフィスに缶詰にされるならまだしも、板付から北米直行便なんて民間定期便はそもそもなかったわけだしさ。

かくて、2年前まで自分の常識として広がっていた世界は、もうとっくに失われている、あんな世界はもうない、とあらためて現実を突きつけられ、隠居として余生をいかに過ごすかを真面目に考えるしかないのぉ、24万円あるんなら物理的に足りない本棚と耕運機の購入に充てねばなるまい、と己をたしなめる新春の朝なのでありました。

ちなみに来年の同じ頃はこういう演目。いよいよキャロライン・ショーがオペラやりますか、ってのが話題でしょう。それより、「もうひとりのジョン・アダムス」がネタにされるのかしら。
https://www.lyricopera.org/shows/upcoming/2022-23/proximity/?utm_source=ActiveCampaign&utm_medium=email&utm_content=JUST+ANNOUNCED%3A+Explore+the+2022%2F23+Season&utm_campaign=2223+-+Season+Announcement+w2+2-2

この頃には、21世紀10年代までの世界が戻っているのか?それとも、世界は遠くなったままで新しくなっているやら?

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