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統営国際音楽祭やっと全容判明 [現代音楽]

霜月の実質3週間のツアーから帰国、ちょっと新帝都に寄って用事を済ませ月末に温泉県盆地オフィスに戻り、師走に入って約3週間の実質お籠もりで大小6本ちょっとの商売原稿とオンラインインタビューひとつ、その間に長崎へのプチ取材ツアーを済ませたら、年内最後の〆切原稿が雪は積もらない盆地としては意外な程の降雪なんぞで進行が遅れ未完成で新帝都に持ち帰ることになり、やっと昨日初稿納入。某出版者編集長さんから「なかなか正月らしい内容で結構でございます」とOKを貰ったら、緊張感プツン都切れちゃって、年内〆切の短い原稿がひとつあるものの、気分は「終わった終わった」状態になってもーたわい。

晴れてるとはいえ春先みたいな中途半端な視界の悪さの昨日の新帝都から一転、つくばは眺められるも白河の関や榛名山は見えない程度で完璧な真冬の空気ではないものの、それなりに冬らしい晴天が広がっている大川端シン・ゴジラ視線の縦長屋の昼前なのであーる。年末らしく飛行時間消化のためか、朝から霞ヶ関官庁街では消防庁ヘリが総務省屋上ヘリポートで離着陸訓練、その横を青山ヘリポートで用事を済ませた厚木の第7艦隊艦載部隊海鷹14号機くんが銀座日本橋上空を真っ直ぐ天樹まで行ってぐるっとまわる遊覧飛行をしてから戻っていったと思ったら、海軍VIP輸送キングエア様が一応遵法高度ながらいつもの多摩の壁を越えて都心まで突っ込んできて、天樹周辺ぐるりとまわり北に向かうという、これまた遊覧飛行してら。明日からクリスマス休暇のヤンキーさん、もうすっかりお休み気分なんじゃろかね。

てなわけで、このところ書き始めた日にはまずアップされず「壁新聞」としてすら本来機能を失いつつある当無責任私設電子壁新聞、年末に向けぽつりぽつりと旧稿アップしていくつもりですので、ま、お暇ならどうぞ。まずはパワレス年寄りで前頭葉がまともに動かずこの先の日程整理くらいしか出来ん爺の、己のための備忘メモでありまする。数日前にやっと判明した桜花咲く海峡の彼方、統営の音楽祭の日程について。
DSC_0221.jpg
開催時期が完全にバッティングする「東京・春・音楽祭」の日程がもう何週間も前に出ているので、お待ちになられていた方も多い…のかなぁ。

ともかく、まずは日程です。3月29日のフェスティバル管に始まり、ヴァンクーバー・インターカルチャー・オーケストラとか、香港シンフォニエッタとか、ディオティマQとか、クラングフォーラム・ヴィーンとか、光州響とか、フライブルク・バロック管とか、4月7日のシュタンツ様指揮フェスティバル管でオシマイ、というラインナップ。フェスティバルとしての纏まった日程表が見つからないんで、主催公演一覧からどうぞ。
https://www.timf.org/en/sub/ticket/reserve.asp

まあねぇ、日本から音楽ファンが行きたいなぁと思うのは、フルートのパユとヴィオラのタメスティがレジデント・アーティストであることくらいかな。あとは、フライブルク・バロック管の《マタイ受難曲》は関心ある方も多いでしょうかね。

正直、今年はイサン・ユンの作品が案外少なく、それに監督のはずのウンスク・チンの色もあんまり見えない(辞めた?)。このフェスティバルの本来業務の「現代音楽」に関しては、メイジャー作曲家としてはエトヴェシュ作品が取り上げられ、あとはハースの大作。それに、大ホールの反対側の小劇場で上演(演奏?)される音楽祭委嘱作品のシモン・ジェイムス・フィリップス作曲のコントラバスとヴィジュアルアートのコラボ作品、こちら。
https://www.timf.org/en/sub/ticket/view.asp?idx=1533&s_date=2024-03-30&s_time=5:00%20PM
それから、この良く判らん作品ですな。
https://www.timf.org/en/sub/ticket/view.asp?idx=1541&s_date=2024-03-30&s_time=9:30%20PM
この音楽祭の最大のウリだったブラックボックスという小劇場で隣の大ホール終演後の深夜に上演する小規模総合芸術作品、当初は所謂「現代の室内オペラの古典」の上演が中心だったんだけど、いかにも21世紀っぽいインスタレーションの音楽より拡大みたいな作品が増えてきてますねぇ。こういうのって、根性据えないと上演出来ないものが多いから、貴重な音楽祭になってきているかな。どのくらいの需要があるのか、よくわからん。韓国は現代美術を商売にした文化だから、案外、こういうのは抵抗なく受け入れられるのかもなぁ…

ちなみに当電子壁新聞を眺めているような方に少しは関心がありそうなディオティマQは4月2日、上野でシェーンベルク全曲をやる前に統営なわけですな。で、上野ではやらない初期の小品がある、ってのが困るなぁ。ちなみに上野はこちら。
https://www.timf.org/en/sub/ticket/view.asp?idx=1541&s_date=2024-03-30&s_time=9:30%20PM
統営はこれ。
https://www.timf.org/en/sub/ticket/view.asp?idx=1551&s_date=2024-04-02&s_time=9:30%20PM
なんじゃ、この「シェーンベルク《プレスト ハ長調》」ってのは?このためだけに海峡越えにゃならんじゃないかぁ!

昨年までのコロナ禍でキャンセルになった年にやるはずだった演目や演奏家総浚え、って感じは流石になくなったものの、リーム監督時代とはちょっと違う路線になって来てるのは否めない統営国際音楽祭。武生と並ぶ「最も極東でやってるドイツ語圏の現代音楽祭」という路線は揺るいでいないとはいえ、どこに向かうのやら。

2020年に上演の筈だったタン・ドゥン《仏陀受難曲》、はたまた21年予定だったマデルナ《サテュリコン》など、どうなっちゃったんだろうなぁ。なんせ、我が温泉県盆地オフィスからいちばん近いホンマモンの国際音楽祭なんだから……別府アルゲリッチは置いといて。

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