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告別式~Mozart K.502 2satz [こしのくに音楽祭]

「こしのくに音楽祭」音楽監督ゴールドベルク山根美代子氏の告別式が、先程、沢山の音楽関係者、ご親族、ご友人が列席する中、終了しました。http://www2.knb.ne.jp/news/20061023_8968.htm

午後1時からの式は、昨晩の前夜祭より多少フォーマルで、讃美歌も「いつくしみ深き」、「主よみもとに」など、告別式の標準的なものでした。弔辞紹介もあり、こしのくに音楽祭実行委員長新木富士雄、富山県知事、イダ・ヘンデル、ヴェスナ・スタンコーヴィチ、サンドラ・ヴェリッチ、ニコラス・キッチン、ゴールドベルク・トラストのアン・マリー、富山市長、魚津市長、芸大副学長、水戸室内管団員一同などの名前が読み上げられました。

牧師説教の後、会衆がレクイエムとクレドの祈りを唱える前に、故人の愛弟子による追悼演奏がありました。昨年の立山国際ホテルでの「ゴールドベルク・メモリアルセミナー」にも、去る9月の魚津での「こしのくに音楽祭~ゴールドベルク・メモリアルセミナー」にも参加し、山根三銃士と呼ばれた白井圭(ヴァイオリン)、門脇大樹(チェロ)、津田裕也(ピアノ)のトリオが、モーツァルトのピアノ三重奏曲K.502第2楽章を、厳しく指導して下さった先生の前で演奏しました。http://www.hi-net.zaq.ne.jp/mikiroon/TRIO.html
ひとつひとつの音をとても大事にした、すべての音が意味を持って突き刺さってくる、静かな時間でした。「音楽を演奏するときはこのネクタイを着用しなさい」と山根先生から譲られたシモン・ゴールドベルク氏のネクタイを締め、3人は楽器に向かっておりました。

全ての式典が終わり、午後3時過ぎ、冷たい雨が降る中、ゴールドベルク山根美代子氏のお体は、愛する「婿」や「三銃士」に運ばれ、母教会に別れを告げました。

                             ※

東京で告別式が執り行われていた丁度同じ頃、富山では「こしのくに音楽祭」実行委員会が開催され、今後の対応や来年度以降の取り組みが話し合われたとのことです。以下の北日本放送のニュース配信で、極めて重要な来年度に向けた方針変更が伝えられています。2週間で配信中止になってしまうので、後の記録のために、例外的措置として内容をコピーして貼り付けておきます。
http://www2.knb.ne.jp/news/20061023_8972.htm
「こしのくに音楽祭の実行委員会が23日開かれ、音楽祭を来年以降も継続させるには、民間主導では難しく、県が主体となるのが望ましいという方針をまとめました。 25日石井知事に提言する予定です。 実行委員会では冒頭、山根美代子さんに黙祷を捧げ、死を悼みました。 そしてこしのくに音楽祭の中間報告が行われ、多くの県民や音楽家から反響があったことから、来年以降も継続すべきだという意見が相次ぎました。 しかし、今回のように県内企業などから協賛金を募って民間主導で開催することは難しいとして、来年以降は県が主体となって、官民協働の組織で継続すべきという考えで一致しました。 あさって、石井知事に提言する予定です。 またシモン・ゴールドベルクが収集し、山根美代子さんが生前、県に寄贈したいという意向を示していた、ペルメーケなど20世紀を代表する芸術家の作品18点については、県立近代美術館でゴールドベルク・コレクションとして展示することを提言します。 (北日本放送ニュース2006年10月23日17:58配信)」

なお、アサヒビール芸術文化財団事務局長加藤種男氏を講師に迎え、来る土曜日28日に高岡で開催予定の「とやま文化塾」第2回講座は、予定通り実施されます。


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ノン

やくぺん先生、お疲れさ様でした。そして本当に有難うございました。

遠方に居ながらも、先生のご様子を伺い知ることが出来て感謝申し上げます。
お写真の棺を見ては又涙が溢れます。先生お気に入りの山根三銃士の若者達の事も耳に致しておりました。きっとお喜びの事だったでしょう。私も初めて先生に教えを賜ったのはモーツァルトでした。先生の手書の書き込みも大切な宝物です。
やくぺん先生の>「ひとつひとつの音をとても大事にした、すべての音が意味を持って突き刺さってくる」の言葉には先生の教えがそのまま反映されております。そして、その場に居合わせたの如くの思いがいたしました。遠くより静かにご冥福をお祈り申し上げました。 有難うございました。
by ノン (2006-10-23 20:22) 

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