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正解の用意されないセミナー [シモン・ゴールドベルク・メモリアル]

来る9月11日から21日まで、富山県魚津の新川学びの森・天神山交流館で、シモン・ゴールドベルク・メモリアルセミナーが開催されます。

昨年の「こしのくに音楽祭」セミナー、一昨年の立山セミナーに続く3度目の「ゴールドベルクの子供たち」によるセミナーです。

セミナーは11日午後7時半の桜ホールによる「夜の勉強会」から一般に公開されます。11日から13日まではニコラス・キッチンと、昨年のレッスンが受講生からの好評により再登場するチェロのサンドラ・ベリッチュが中心。14日から数日、オーボエの古部賢一も参加します。18日からはボロメーオQのメンバーが全員揃い、クァルテットのセミナーも行われます。写真は昨年の天神山交流館でのセミナーの様子。サンドラから指導を受ける我らが辻本君。

今年のセミナーの最大の特徴は、「ものすごく偉い先生から正解を教えて貰う」という形ではないことかも。数年前に晴海第一生命ホールでボロメーオQの「セリオーソ・セミナー」を開催したときと同様に、基本は「みんなで一緒に楽譜を考えよう」です。教えて貰うのではなく、みんなで悩む、考える。正解を求めて誰かを訪ねるのではなく、正解に向けた考え方を考える。

キッチン氏がゴールドベルク翁に師事した頃、ゴールドベルク氏は自分自身のバッハ奏法すら再検討を始めていたそうです。ものすごく偉い先生からキッチン氏が習ったのは、「ここはこう弾け」ではなかった。「俺の弾き方は何かバッハの音楽以外の理由があってそうなってるだけなのではないか」と、自分自身の基本を再検証している真摯な大演奏家の姿を年がら年中見させられたら、その生徒たちがどうなるか。自分で考える可能性を持った生徒たちがどうなるか。まあ、想像はつくでしょう。

同じ事が魚津で出来るか、それは判らない。なんせ、生徒さん次第ですからね。生徒さんとすれば、このセミナーで幸せな時間が過ごせるか、意味のある時間が過ごせるかは、自分次第、ということ。

そんな姿をご覧になりたかったら、夕方に天神山まで車を走らせてみてください。詳細はこちらをどうぞ。http://www.szymon-goldberg.jp/seminar/guidance.html

なお、記念コンサートなど葉書申し込みによる公開演奏会につきましては、月末までの応募期間ですけど、現時点で既に応募葉書が定員を突破しているそうで、抽選になるのは確実とのこと。ふるってご応募下さい、とは書けないのが残念。


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