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魚津メモリアル・セミナー公開講座内容決定 [シモン・ゴールドベルク・メモリアル]

街の灯りひとつ見えない外には少なくとも4種類の秋の虫の声。宿舎のあちこちからは、ええと、「騎士」、作品18のニ長調、ブラームスのニ短調ヴァイオリン・ソナタ、あとは…うううん、ま、少なくとも8種類くらいの違った楽譜の違ったパートをさらう音たち。ここは遙か沖合に蜃気楼を望む富山県は魚津の山の中、「天神山交流館」宿泊所。午後10時をまわったところ。「シモン・ゴールドベルク音楽祭セミナー」の初日が終わろうとしています。熊や鹿が出没するそうなので、みんな、外には出ないよーに!

集まった23名の受講生は、クァルテットがふたつに弦楽トリオがひとつ、ピアノ・トリオがふたつ、それにヴァイオリンとピアノのデュオが3つ。本日は午後から小林健次先生も東京からいらしてオリエンテーション、と思ったら、早速もう夕方にはチェロ組が勝手にベオグラードからの講師サンドラのレッスンを始めてました。チェロはリユニオンが好きだからなぁ。

さても、今晩7時半から、交流館の一番大きな音楽ホールに受講生と講師ニコラス・キッチン以下全員が集まり、連夜の夜の勉強会の初日がありました。富山地方の皆様、9月6日北日本新聞朝刊で発表された「メモリアル・セミナー公開講座」の今週分の内容が正式に決定しましたので、以下に記します。

●10日及び11日:1988年桐朋学園に於けるシモン・ゴールドベルクによるブラームス作曲ヴァイオリン・ソナタ第1番のレッスンをヴィデオ再現、講師らによるコメント及び受講生との討議
●12日及び13日:桐朋学園に於けるシモン・ゴールドベルクによるモーツァルト弦楽五重奏曲K.516のレッスンのヴィデオ再現、講師らによるコメント及び受講生との討議
●14日:キッチン&マンチェによるゴールドベルクによる「クロイツェル・ソナタ」レッスンの再検討、オーボエ奏者古部賢一によるレクチャー「指揮者としてのゴールドベルク」
●15日:キッチンによるレクチャー「ベートーヴェンとシェイクスピア」

本日はゴールドベルク氏によるブラームスのレッスンのヴィデオの3分の1ほどが披露されました。その前に、1950年代に録音されたゴールドベルクによる同曲の演奏が最高水準のオーディオ装置を持ち込み、音楽ホールで披露されています。桐朋学園でのレッスンのヴィデオは、当時のVHSによる記録録画のオリジナルを関係者の努力でハードディスクに落とし込んだものが、100インチのモニターで再現されます。「ストリング」誌に連載された故ゴールドベルク山根美代子の同講義録とオリジナルテープから再現された対訳(残念ながら完璧なものではありません)が配布され、ある意味で1988年に仙川の教室のうしろの方で眺めていた学生よりも条件は良いかも。あ、お手本ヴァイオリンを弾き、バシバシ突っ込まれるのは、なんとなんと、若き戸田弥生さんですよ。

なお、この夜のレクチャー、11日からは一般にも公開されます。夜10時くらいまでやってますし、ヴィデオの音声は決して聞き易くないですし、基本的には出来るだけ通訳は交えないで進めておりますが、根性と関心のある全国津々浦々の方は、「シモン・ゴールドベルク記念音楽祭実行委員会」までご連絡下さい。メールアドレスは、uozu@szymon-goldberg.jpです。電話番号は0765(31)5011。詳しくは公式ホームページhttp://www.szymon-goldberg.jp/へどうぞ。

もう深夜近く。流石に周囲に聞こえるのは虫の声だけになりました。なんだかバンフの山中からずっと同じ時間が続いているみたい。湿度はスゴイし、明日は暑くなるというけど。あ、9月11日じゃあないか。


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