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9月の富山は勝手に総合音楽祭 [シモン・ゴールドベルク・メモリアル]

余りにもいろいろなことが起きすぎて何を記せば良いやら…の富山の秋、ゴールドベルク翁関連セミナー情報です。

本日だか昨日だか、ヴィーン在住の音楽家をシュミードル御大が寄せ集め、トヨタの資金でやってるフェスティバル・オーケストラの連中が東京に辿り着き、そのメンバーとして、ヴィーン・フォルクス・オパーのコンサートミストレスにして、ゴールドベルク翁のフィラデルフィア時代の弟子、ベシュナ・スタンコーヴィチ女史も桜の帝都をご訪問。
http://www.toyota.co.jp/jp/social_contribution/culture/tomas/2008/01/index.html
このタイミングに、富山情報をお伝えしておきましょ。なんせ彼女が今年のメイン講師ですので。それに、先程、魚津から春を告げるホタルイカもクール宅急便に乗ってゴッソリ佃厄遍庵に到着しちゃったし(魚津のセミナー学生の父Wさん、ありがとう御座います)。
ホタルイカ.JPG

先週の末に、やっと公式な名称その他が発表になったようです。こちらをどうぞ。
http://www.kitanippon.co.jp/contents/knpnews/20080329/11014.html
なくなっちゃったら困るので、必要な部分をコピーしちゃいます。

9月にメーン事業 ゴールドベルク氏しのぶ音楽祭、新名称を決定

 晩年を立山山麓(さんろく)で過ごした世界的バイオリニスト、故シモン・ゴールドベルク氏をしのぶ音楽祭の第一回実行委員会が二十八日、富山市堤町通りの北陸銀行本店で開かれた。名称を「とやま室内楽フェスティバル-イン・メモリー・オブ・シモン・ゴールドベルク」に決定。九-十月に同氏ゆかりの演奏家を招き、セミナーを魚津市、コンサートを富山、高岡市で開く。同実行委員会主催、県、北日本新聞社、北日本放送共催。  昨年秋に県内で開いたシモン・ゴールドベルク記念音楽祭の成果を継承する。若手演奏家の育成に加え、出前演奏会など音楽の幅広い普及にも取り組む。堤剛桐朋学園大学院大学長、ピアニストの大木裕子さんらでつくる音楽顧問会議を新設し、バイオリニストの小林健次同大教授を音楽アドバイザーに迎える。  メーン事業は九月二十二日、魚津市の新川学びの森天神山交流館で始まる室内楽セミナーで開幕。高岡文化ホールや富山市民プラザ、県立近代美術館などで指導陣によるコンサートを開くほか、セミナー受講生による演奏会もある。  五月にも同氏のまな弟子、ニコラス・キッチンさんらでつくる弦楽四重奏団が県立中央病院などで出前演奏会を開く。富山のイメージを取り入れたロゴマークも決めた。  事業は県と富山、魚津両市からの助成金、企業や個人の寄付金などで運営。四月から受け付け、支援者に演奏会への招待など特典を設ける。(北日本新聞2008年3月29日)

なお、昨年までの現場スタッフは総入れ替えになり、小生んちはおそらく一切関わりません(っていいながら…いやはや)。だから今年からは気楽に外から見物していられます。このイベントの立ち上げからここに至るまでの課程で、ホント、いろいろと勉強させていただきました。もう富山には足を向けて寝られませんわ。

上述の記事からお判りのように、実質3年目にして「音楽顧問会議」なる、一種のアーティスティック・ボードが設置され、アーティスティックな面での意志決定機関が出来ました。「芸術」がテーマで、芸術的な価値を巡る議論が運営や経営(=人間関係やソロバン)の議論に紛れ込み、大混乱を巻き起こす可能性があるイベントの場合には、こういう場所がきっちりないと困るわけで、やっとちょっとは体を成してきた、ってことですな。ま、何事も手探り、手作り、試行錯誤、現場の議論と混乱の積み重ねでやってるフェスティバルですから、これで良いんでしょう。←おおお、まるで他人事の、大人の発言であーる!

富山県規模の地域に、これまでの「御上が税金でやるブンカ事業」ではなく、「民間がファンドを積んで行う事業に御上も関わる」という形がどうにかこうにか作られつつあるのは、誠によろしいことであります。うん。

さても、この時期、富山県じゃなくて富山市が運営するオーバードホールでは、こんな派手なイベントがあります。このところ、びわ湖ホール問題がらみでちょっと話題になってるもの。昨年からコーラス集めたりしてましたけど、やっとこのへんまで来たんですなぁ。
http://www.kitanippon.co.jp/contents/knpnews/20080330/11040.html

というわけで、期せずして9月20日くらいからの富山市から魚津にかけては、世界的に著名な指揮者さんによるオペラと、富山ゆかりの演奏家の弟子らによる室内楽セミナー及び関連アウトリーチ事業が同時に行われるわけで、まるで県と市あげての総合音楽祭でもやってるみたいに見えるわけですわ。
音楽ファンが端から見れば、ベシュナが「ボエーム」のピットで頭に座れば富山桐朋としてもものすごく意味があるだろうになぁ、なんて思うかもしれないでしょうが…そういうわけにはいかんのが大人の世界であります。うん。

ともかくも、「ゴールドベルク音楽祭」、今年も無事に開催されることになりました、というご報告でありました。

PS
梅や桜が散ると共にみんなもうそんな騒動すら忘れかけてる「びわ湖ホール問題」ですけど、せっかくオーバードホールを話題にしたのだから、ひとつだけ昨日ネット市民新聞に出た記事を紹介しておきましょう。
http://www.news.janjan.jp/area/0804/0803313956/1.php
大津辺りにお住まいの市民記者さんが書いてらっしゃる記事のようです。
なるほど地元では「びわ湖ホール」ってこんな風に見えているのね、という現場の空気が垣間見られますね。一連の騒動で最後まで姿を現さず、なんの公式な見解表明も無かった、びわ湖ホール側最重要人物だった方についてです。無論、業界内では、彼女の動きについてはいろいろな噂が飛び交ってますけど…いかな無責任な電子壁新聞たりとて、とてもじゃないが記せません。それこそブラックジャーナリズム、怪文書、紙爆弾になっちゃう。いやはや。

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