北京の20日間

なんだかよく知らないけど、いつの間にか北京オリンピックが始まっていたようだ。あれ、まだ始まってないの？

なんにせよ、オリンピックというイベントは、文化事業もやらにゃなりません。これが先月末にあったらしい北京のオリンピック委員会の文化活動に関する公式プレスコンファランスの記事。ま、公式、でんな。
http://en.beijing2008.cn/news/official/preparation/n214486162.shtml
オリンピック誘致に向け、わしらの税金使って都内あちこちに宣伝張りまくってる我がTOKIO

おっと間違えた！
もとい、我がトーキョーでも、すっかり銀行ごっこに飽きた我らがイシハラ都知事さんのもっぱらの娯楽にお付き合いし、次の次の開催地争奪戦の一環として文化イベント・コミッティが立ち上がってます。滅茶苦茶面白い、あやしいいいい話がいろいろあるよーだ。流石にこんなヘッポコ壁新聞には書けません。落選が決定し、もう事実関係の確認など必要なくなったら、漏れ聞こえるいろんな動きについて、ないことないこと書きましょ。乞うご期待。

んで、Beijingです。既に先月末から、いろいろとオリンピック関連文化イベント、やってます。ABQはいろんな事情でここに入っちゃっただけだけど、カイロ歌劇場の「アイーダ」なんぞは明らかにオリンピック関連でしょうねぇ。先月末にはイェール大学とギルドホール音楽院だっけ、どっかロンドンの学校を中心とする合同オケが北京中央音楽院の学生なんぞと共同イベントをやってた（日本の音楽大学がどこも参加していないのが興味深いです）。
そういうえば、パンチョスさんのアジア・ユース管はあんまり関係ないみたいですねぇ。この日曜日にすみだであるはずだし。今、日程を調べたら、やっぱり北京は避けてますね。うううん、オリンピック被害者組だな。
http://www.asianyouthorchestra.com/public_html/ayo%20new%20site%202/08-Repertoire%20and%20tour.html

で、この先に北京オリンピックがらみでどんな出し物があるか、列挙しようとしたが、めんどーになったんで、こっちをご覧あれ。お馴染み、piao.comの画面ですけど、これが一番便利で良く判る。
http://www.piao.com.cn/en_piao/allticket.asp
やっぱり開幕になると歌手関係が華やかですね。本日はあの銀の天安門前ドームでアンジェラ・ゲオルギューのリサイタルがあるし、11日にはスミ・ヨーがある。13日には人民大会堂で次世代大テノールコンサートなんてのもあるなぁ。なんかメータとかレヴァインとかが出てきそうだけど（レヴァインは手術でタングルウッド全キャンセルですから、ありっこないけどね。メトの秋の「トリスタン」は、なんとバレンボイムのメトデビューになったし）。16日にはレネ・フレミングかぁ。へええ。　

誰が来るか、というよりも、これらの演奏会は誰がどうやって仕込んでいるのかって方が気になるぞ。中国のプロモーターさん、日本はすっかり蚊帳の外のイギリス系の業界雑誌にも盛んに登場するし、「旧宗主国や侵略国の文化をすっぱり割り切って受け入れる」って態度は、やっぱり植民地や本格的に侵略された経験がない日本国みたいなところとはちょっと違うんかしら。

てなわけで、忙しいので今日の雑談はここまで。上野に資料調べに行かねばならぬのだが、ゲリラ集中豪雨がありそうだなぁ。チャリチャリ行くのは止めた方が良さそうだ。暑いし。

追記　上野の資料館までリヒャルト・シュトラウス＆ホフマンスタール往復書簡全集日本語版を眺めに行くべく大江戸線駅からグデグデになりながら歩いてると、京成上野駅の向かいにあるチケットショップに、本日、北京近郊だかどっかで行われる日本対アメリカ戦のサッカーのチケットが３枚、「本日」と大きく記された下にどっかーんと並んでました。１枚五千円でありました。へええええ。
午後1時過ぎに目撃したんだけど、いくらスカイライナーが目の前から出るとはいえ、たまたまパスポートを持っていたとして、この時点で衝動買いし、スカイライナーに飛び乗り、一番近い北京往きに飛び込みでチケット買って飛び乗ったら、ちゃんと眺められるんだろーか？オリンピックの記念品としての値段なんだろーか？ちなみに、隣に並んでいたこの日曜日の東京湾大華火大会晴海会場の入場券、うちにもあって「オークションなどに出すな」とでっかく書いてある奴は、金七千円也でありました。ううううん、資本主義、恐るべし。