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平田オリザよ文部科学大臣を目指せ! [音楽業界]

政権が変わっても、我らがブンカ関係はどないなことになっとるのか全然わからん。まあねぇ、前政権の悪辣な陰謀で(てか、なにも考えてなかったんだろうが)予算編成の時間がまるっきりないオソロシーことになっててブンカどころじゃないんじゃろーねぇ、日本国憲政史上空前の働く大臣達なことだけはよく判るもん、って思ってたら、こういうことになった。
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009101500799
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20091016ddm002010087000c.html
どーも殆ど話題になってないのが不思議ですけど。ワイドショートかでは扱われたんでしょーかね。

世界を眺めれば、シアヌーク殿下の作曲ってのは余技だろうけど、パデレフスキーみたいな人だっているわけだし、特にフランスみたいにブンカを武器と共に国家戦略商売の中核となる輸出品としている国では文化省のトップに現役文化人が来るのはふつーのことだけど、我らがぶんかこっかニッポンではなかなかそーゆーことはなく、あれうれしや、あれめでたや、と踊るべきなのか、なんだかわけがわからんぞ。

なんにせよ、この人以外にはいない、という人が御上中枢に直接ブンカのことをなんのかんの言える立場になったんだから、なにかが変わることを期待しましょう。アーツマネージメント系の方なら、必ずや本棚に積んである筈のこの新書本。果たしてどのくらいの人がちゃんと読んでるのか、わしゃ知らぬ。
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「役人の天下新国立劇場廃止民営化!」なんて言ってくれたら大喝采なんだけどね。こうなったらもう、中途半端に批判的な物言いをせず、ひたすら日本国初の現役作家の大臣誕生を期待しようではないかぁ…

って書いて、今更ながらにアッと驚きつつ気付いたです。

そーいえば、我らが知事にしてかつては運輸大臣かなんかを務めた自民党政治家イシハラ氏って、確か、作家だったじゃあないかぁ。すっかり忘れてました。そーかぁ、あの人、作家先生だっけ、ブンカ人なんだっけなぁ、地下鉄に「大江戸線」なんてすてきな名前を付けて下さったんだっけなぁ。いやはや。

ブンカの世界でもジワリジワリと政権交代がホンモノになってきた。埋蔵金でやってる「ブンカ」はいっぱいあるんだけど…

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すみこ

うわっ、やくぺん先生、この夏沖縄で青少年演劇フェスティバルの3ヶ国共同製作(日韓英だったかな?)作品観に行った時、この方も観にいらしてて、すれ違いました!背がとても小さい方で、写真を何度か見た事があったんですぐわかったんです。政府入りしちゃうんですねえ。
そういえば現在のカンボジアの王様は90年代パリ市立コンセルヴァトワールのバレエの先生だったみたいですよ。規律を重んじた厳しいレッスンをなさっていた、と聞いた事があります。当然か。
by すみこ (2009-10-17 05:21) 

Yakupen

すみこさま、ごぶさたです。そのうち、嫁がお世話になるかも。

実は何を隠そう、この方、わがふーふの大学時代に同じキャンパスにいた後輩で、それなりに有名人でした。なんせキャンパスはnear Tokyoの元軍需工場跡地のくせに、一学年が数百人の小さな学校だったもので。それよりなにより、我が愛する嫁が今の会社でまた雇われ人に戻る前、埼玉県某所の公共アーツヴェニューの音楽ディレクターをやってたときに、演劇ディレクターがこの人だった。お役人的な感覚で言えば、同期が一方は内閣アドヴァイザーに出世し、かたや企業のサラリーマンひら制作担当職員に逆戻りですから、人生、なんとも格差がついたものであります。いやはや。

なんにせよ、今の日本の文化基本政策を策定する法律を実質上作ったのはこの人だったわけですから、当然と言えば当然の人事でしょう。日本が実務は総理大臣に任せるタイプの大統領制だったら、「目指せ大統領」なんですけどね。

カンボジア、畏るべし。ポルポトもパリに留学したエリートで大虐殺者なわけだけど。
by Yakupen (2009-10-17 11:05) 

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