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異議あり…という必要もないのか [音楽業界]

ひとつ前の超短絡的な記事について。その後、あたくしめの怒りがいかにアホだったかを知りました。撤回する気はないけどさ。

こちらをご覧あれ。
http://www.ntj.jac.go.jp/assets/files/kikin/topics/pdf/kikin110601.pdf
なんのことはない、この文書にはっきりこう書いてあります。
「本調査研究会においては、文化審議会における第3次基本方針の策定に向けた審議を踏まえ、独立行政法人日本芸術文化振興会(以下「振興会」という。)が行う文化芸術活動に対する助成事業をより効果的なものとするため、専門的な知識や調査研究に基づく助言、情報提供等を行う「プログラムディレクター(以下「PD」という。)」や「プログラムオフィサー(以下「PO」という。)」を活用した審査・評価等の仕組みの在り方について、これまでに 回の会合を開催して調査研究を重ねてきた。」

このプログラムディレクターさんの仕事は助言で、どうやらなにも決める権限がないようです。アドヴァイスするだけ、みたい(誰に?)。

なるほど、やっぱり日本国は226事件以降、上にいるのが天皇だろうが軍部だろうがGHQだろうが国民(の選挙で選ばれた代表の国会議員であり、またその中から選ばれた総理大臣)であろうが、結局、「決める」ってことをしてるのは明治以降の日本型科挙制度で選ばれた官僚さんなのだ、って事実が出て来てるだけのこと。

ちなみに、政権交代以来、「国会議員というのはものを決める人」と信じていた自分の理解がいかに浅はかだったかを理解させていただけました。日本国での国会議員とは、世界の常識的な表現を用いれば、「国民が選出した特別国家公務員ロビイスト」なんですね。

ま、てなわけで、どなたがプログラムディレクターになろうが、決定権がないのであれば激務になりようがありません。どんなご老人でも恙なくこなせるでしょう。だったら、怒ったり異議を唱えたりする必要も無い。だって、いてもいなくても同じなんだから。いやはや。

いやぁ、さすがに311以降半分日本にいないと、何が起きてるか全然わかりません。

ひとつお願いしたいのだけど(誰に?)、日本国の特殊なシステムを記述するならば、きちんとした意味があり、それが使われることで世界中の人々に誤解をさせる類の「プログラムディレクター」なんて用語は使わないいただきたい。ま、日本国のオーケストラの「音楽監督」は人事権がない、なんてのと同じ話なんだろうなぁ。

お騒がせしました。

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アホストロ

第2代オペラ芸術監督さんが退任後のインタビューで「歌手などの紹介はしたけど、全く実権は無かった」とおっしゃっていた初台オペラ座ですけど、ウィーンからいらっしゃった方以降は実権を持ったポストになったんですかね?

でも、今の監督さんの「オーケストラ指揮者」としてのご多忙さを察するに、欧米の当たり前のマネージャー仕事が出来ているはずがない。。。ということはこの人事は企業でいうところの「相談役」を複数にするということなのでしょうか?それとも、実権のないお飾り社長と相談役新設という関係なんでしょうか?

ご出身がNHKということですけど、劇場ホームページのどこにもお名前の出てこない元論説委員さんが毎度オペラ公演の入り口にいらっしゃってご挨拶されていますけど、この劇場はNHKコンツェルンに加入したということなのでしょうか?

それなら、もっと公演を放送して欲しいなあ・・・
by アホストロ (2011-08-02 16:27) 

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