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札幌日帰り往きはヨイヨイ… [たびの空]

成田空港第2ターミナルビル京成スカイアクセス線駅から、葛飾セーフハウス厄天庵に向かっています。この線の本日最終列車。秋も終わりの印旛沼周辺は真っ暗で、なーんにも見えません。

夜明け前の佃厄天庵を出て、天樹が夜の灯りをグルグル回しているのを眺めながら宝町駅まで歩き、羽田空港行き始発に乗ったのが今から18時間くらい前。その間に札幌まで行って、教会でバッハ聴いて、回転寿司喰って、この街で流行ってるというプリンを凍らせたみたいなもん舐めて、ここまで戻ってきたわけであります。何やってんだと呆れられても仕方ないけど、ま、こういう日もある、ってこと。

とにもかくにも、行きは楽でした。ってか、意図的にもの凄く楽にしました。こんなに早く出たのは、羽田7時発のANA札幌行きで席をアップグレードしようと思ったから。まあ、混んでるとは思えぬ便なんでそんなに急ぐこともなかろうとも思ったが、アホな日をやるなら徹底的にアホをやった方が面白かろうということですわ。無事にアップグレードし、ラウンジで鋸山の向こうから朝の光が射してくるのを眺め
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麗しい丹沢と富士山を眺めつつ、1Aという昔のジャンボ時代なら目の前にはコート入れとその向こうにでっかいレーダーしかない席に座る。トリプルセブンの古いタイプで、席は今時の至れり尽くせりではないし、アウトレットすらない有様ながら、隣は空いてるし、朝ご飯はちゃんと出るし、すちゅわーですのおねーさんはまるでホステスさんみたいに扱ってくれるし、年寄りには有り難いこってす。
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この季節には珍しくCランを南に離陸し、ぐるんと東京湾上空で輪を描いて、ガンガン高度を上げながら江戸川上空をなぞるように北に向かっていく。見よ、眼下に広がる関東平野!おおお、上空5000メートルから眺める葛飾セーフハウス厄偏舎、東京天樹、そして大川の河口に突っ立つ佃厄天庵!遥かに富士を眺むる大パノラマ!
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てなわけで、曇り空の東北を飛び越え、地元の方は今日は絶対に雨だと思ってたのに晴れたねぇ、などとノンビリしたこと言ってる札幌にらくちんらくちんで到着。早すぎたので空港フードコートから滑走路をぼーっと眺めながら本日の手順を再確認していると、黒い雲がちぎれていきなり雪が降ってきたり。


実質7時間の札幌滞在で用事を終え、夕方も4時を過ぎればまっ暗になるミュンヘン&ミルウォーキーと同緯度都市の秋の深さを感じつつ真っ暗な高速を空港バスで戻ってきて、さあ、帰りは一転、難行苦行の代名詞、LCCでありまする。

お土産に空港農協ショップで売ってる「インカのめざめ」を買い込もうかとしばし考えたものの、いいいや、あたしゃこれからLCCに乗るのじゃ、そんなキロ単位の荷物を抱えてはいけん、と己を戒め、往路から増やしたのは「どうでしょう」最新DVDだけであーる。

昨年の就航から何度利用したか、世間の人はどうだか知らぬが、すくなくともやくぺん先生の日本国内移動を劇的に変化させたLCCさん、もう慣れたものといえばそれまでだけど、今日はちょっと凄かった。
ジェット星さん、どうも乗客の機内持ち込み荷物に関してちょっと規律が緩んでるのか、まるでアメリカ国内線みたいなでっかい手荷物を持ち込む奴が凄く多い。
正直、LCCは着陸して、遙か彼方の駐機場に留まって、みんなバスに積めてターミナルに持ってくるんだから、フルプライス会社に比べると着陸してからの時間がかかります。結果として、荷物を預けると到着後に延々と待たされる、なんてこともない。とはいえ、荷物を預けるには千円単位の金がかかるからか、庶民の皆々様、荷物を極力預けない。そこにもってきて、札幌から首都圏への戻り便は、空港で買っちゃったでっかいお土産を抱えた人がいっぱいいる。まあねぇ、貧乏人御用達航空会社利用者はお土産を買うな、とは言えないですからね、北海道経済を考えれば。

てなわけで、機内は荷物入れ場確保で大混乱。当然、成田到着後も、遥か彼方のオーバーヘッドビンに収められた自分の荷物めがけて逆走するねーちゃんなんぞもゴッソリ出て、客がバスに乗り込むまでなまらすったもんだ。どうして後ろの扉を使わないのかなぁ。それにしても、上の写真と比べると、同じ乗り物とは思えませんな。ぶっちゃけ、タクシーとバス、くらいの違いでありまする。
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タッチダウンからターミナル到着までに名古屋くらいまで行けそうな気がしてくるだがや。

往きはヨイヨイ復りは…の札幌日帰り。もうすぐ千葉も終わり、江戸川越えてお江戸東京です。日本列島北半分ぐるんとまわって、今日はオシマイ。ああ疲れた。この歳でやることじゃないわい。

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コメント 2

上野のおぢさん

いつも有益なお話ありがとうございます。
LCCは安かろう悪かろう(不便)な感じですね。お疲れ様です。

ただ、discountの幅は魅力ですね。夜行バスと同じかそれ以下ですものね。54歳の私には体力的に無理かもしれません。
by 上野のおぢさん (2013-11-21 09:49) 

Yakupen

上野のおぢさん様

実際、LCCの乗客は圧倒的に若いです。ホントに深夜バスみたいです。ただ、先頃ソウル往復で使ったときもそうでしたが、深夜バスに多い「ガテン系」というか、所謂肉体労働者系の方は案外多くありません。それよりも多いのは、小さな子供を連れた若い親子連れと、「若い女性」です。若いOLさんとか女子大生とか、そういう若い子はものすごく多いです。深夜バスより安全ですからねぇ、あたしが親だったらLCCなら良いけどバスは駄目、って言いますよ、そりゃ。ちなみに昨晩の小生の隣は、北海道の自衛官のご両親のところに結婚の承諾をしに行ってきた若いカップルで、お父さんとあって凄く緊張したとか、あれで良かったのかとか、結婚式はどうしようとか、なんとも漏れ聞こえてきて微笑ましくなってくるような奴らでした。ばかばか写真を撮るのは困ったが。

ちなみに、ANAプレミアムクラスみたいな「お仕事です」って感じの新橋系オッサンはパラパラです。あと、意外に多いのは、接続便の関係なんでしょうけど、アジア系を含めたオーストラリア人の方々。

by Yakupen (2013-11-21 10:47) 

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