マッカーサー道路をチャリチャリ海へ [新佃嶋界隈]
日本社会が年に数日だけ許している「桜の下なら何をやっても許される」最後の週末、帝都各地はもう人の波で、どこにいっても並んでるってオソロシー状況。流石に「アベノミクスのお陰で…」とは誰も言わなくなったけどさ。
んで、昨日は朝の10時過ぎには佃を出て、大川越えて銀座新橋抜けて溜池にいたり、サントリーホールのオープンハウスで若い連中が弾くクァルテットを見物。さて、次は上野の御山に向かいましょ、と新設自転車置き場から愛車を引っ張り出し、今日は何でこんなに警官が溢れてるんねん、とアメリカ大使館を右奥に眺め(高官が専用機で横田に乗り付けてアベちゃんとなんかお話しし、ついでにオーストラリアの偉い人も来てたそうな、みんな桜見物なら世界は平和なんですけど)、特許庁の前から日本財団、向こうにJTビルが見えていた。
そうそう、ずーっとこの辺りを工事してた環状2号線、所謂「マッカーサー道路」が、半世紀どころか計画から還暦も過ぎた頃になってやっと一部開通したという。どうなってるんじゃろーか、とそっちを眺めれば、ほれ、こんな
右手がJTアートホールで、昔は自転車を駐めてた左側のビル横の歩道や植え込みがなくなっちゃって、どかーんと広い道が新橋に向けて出来てます。これがやがてはゆりかもめ駅辺りを潜り、朝日新聞の横かすめ、築地市場を貫くだかなんだかして、大川越えて勝ちどき南の東京タワーズ横から朝潮運河の彼方は晴海に至り、晴海埠頭脇で半端な形でもう一度大川越えをする豊洲大橋に繋がって湾岸に抜けるわけですなぁ。結果として、2020年東京五輪に向けた都内整備の最初のひとつになっちゃった。
この道がホントに通れば、佃オフィスからは晴海通りをずうっと南下し、勝どき駅越えた東京タワーズで右に曲がり、あとは道なりにまああっすぐでJTビルの横、共同通信の脇、日本財団の真ん前に直接出られるわけです。銀座新橋虎ノ門のサラリーマン雑踏をぐるりと迂回して溜池まで行けるわけですから、有り難いと言えばとっても有り難い。タクシーさんには滅茶苦茶有り難いかもね。ま、佃嶋北の先っぽの厄天庵に戻るときには、うううん、皇居方面から東京駅と有楽町の間を抜けて京橋周りにしてもらった方が、やっぱり近いかな。
とはいうものの、なにせ銀座東京駅近辺から自転車を追い出してる警視庁さん、チャリチャリ動く貧乏人ども(敢えてエコロジストとは言うまい)なんぞのことは考えている筈もなかろーに。で、日本財団前でアメリカ大使館方面を眺めて微動だにしない機動隊君に「この道、自転車、行けるの?」と尋ねたら、なんとなんと、「ずっと側道がありますので、行けます」とのお応え。
へえええええ、ホントかいな。でも、あの道の真ん中に突っ立ってるでっかい新しい森ビルのところってトンネルなんでしょ。そこはどーなるの?あ、迂回できますから。
おおおし、じゃあ、いっちょ、行ってやろーじゃないの。てなわけで、春のうららのマッカーサー道路チャリの旅、始まり始まりぃ。
驚いたことにこの道路、広い2車線(とはいえソウルなんかを思えば全然狭いけどね)の横にブロックのようなものが並べられ、その脇に細長い道があり、その更に内側にかなり広い歩道があります。このブロックと歩道の間が、自転車専用道なんですわ。
真ん中になんだか線が引いてあってさほど広いとはいえないけれど、自転車専用道として警視庁が都内の歩道脇に整備するものの最大の問題点たる「結局、車が駐車してしまい道がブロックされてしまう、若しくは歩道側の店舗が荷物置き場や搬入作業場所にしてしまう」という現実に、一応、対抗するような措置はとられておりますね。これじゃ、車を自転車道に入れて駐められないもんね。ってか、2号線全体が車を路駐するのが非常に難しい、一種のバイパスみたいな作りになってる。
で、JT前から旧虎の門病院前を抜けて、昔はいろんなちっちゃい飯屋なんかもあったところの上をどんどん進み、問題の新しい森ビル前まで来ます。
さて、どうしたもんか。どうやら右側は自転車道がないので、反対に渡り、これまで来た道を振り返ると、こんなん
で、目の前は、こんなん
ともかく、ゼブラゾーンを渡りましょ。車は高層ビル下のトンネルへと直進していくのだが、自転車はビルをぐるりとまくように青い自転車空間が車道脇に用意されてます。
虎ノ門ヒルズ、なる名称の新森ビル、公式サイトではこんなものと紹介されてますね。
http://www.mori.co.jp/projects/toranomonhills/
まだまだ工事中の虎ノ門ヒルズとやらの左手をぐるりと迂回するんだが…あれ、自転車道どころか、歩道も、横断歩道もないぞ。
この写真の左側に歩道橋があるだけです。
しょーがないから、こんな風景を右手に眺めながら
T字路の信号を眺めながら突っ切ります。
どうもこの新森ビルの工事現場周辺は、トンネルに入っちゃえばともかく、地上部分はまだまだ工事中で、極めてグチャグチャしてます。自転車道がないどころか、歩道もちゃんと整備されてません。この辺りは「虎ノ門ヒルズ」がグランドオープンしてくれないと、どんなことになるのかちょっと判らんですね。
グチャグチャな辺りを右に曲がり、おおここからがまたマッカーサー道路なのね、と新橋湾岸方面を眺めて安心した瞬間に、後ろを振り向くと見えるのがこんな様子。
森ビルを潜ってくる地下トンネルがどこから地上に出るのか、皆目見当も付きませんでした。
さて、ここからは快適です。JT前から新森ビルまで続いていたような車道、ブロック、自転車動、ひろい歩道、という綺麗すぎるパターンが、だああああっと真っ直ぐ。
遙か彼方、東京湾からの海風を完璧に遮る電通以下巨大高層ビル群の麓のJRガードのところまで、自転車動が整備されておりました。
この自転車動、ひとつ問題があるとすれば、この真ん中のラインです。なんのためにあるのか、判んないんですよ。で、道のオシマイに来ると、ああそうだのか、って。ほれ。
このサイクラーさん、御上の指示からすれば完全に逆走状態じゃんねん。だけど、こんな指示が一部の入りっ端にしかない。ま、譲り合えば良いだけだし、「自転車は左側通行」という常識がきちんと徹底すれば何の問題もないんだが、子供乗せたスーパーママチャリなんて、編隊走行すること必至だなぁ。どうなることやら。
それにしても、この道の歩道側、いったいどうするつもりなんねん、ってくらいがっつり空いてますねぇ。ここにパリの街並みのようにオープンカフェを並べて、なんて下心があるという記事を見た記憶もあるが、どーなるのかなぁ。ローカル御上が考えるように商人共がやってくれるか、判りゃせんぞ。
やくぺん先生は日比谷通りにぶつかったところで北に曲がり、日比谷公園眺めつつ秋葉原突っ切って上野に向かったので、ここから先はどーなってるか知りません。なにはともあれ、東京ローカル御上がこの道をどうしようというのか、行く先を眺めてくのは楽しそうだ。
今回、実際に走ってみてひとつはっきり判った事実。後藤隊長、環状2号線ではイングラムの運用が可能です!暴れてるレイバーは指揮車でマッカーサー道路まで追い込んで下さいっ!
んで、昨日は朝の10時過ぎには佃を出て、大川越えて銀座新橋抜けて溜池にいたり、サントリーホールのオープンハウスで若い連中が弾くクァルテットを見物。さて、次は上野の御山に向かいましょ、と新設自転車置き場から愛車を引っ張り出し、今日は何でこんなに警官が溢れてるんねん、とアメリカ大使館を右奥に眺め(高官が専用機で横田に乗り付けてアベちゃんとなんかお話しし、ついでにオーストラリアの偉い人も来てたそうな、みんな桜見物なら世界は平和なんですけど)、特許庁の前から日本財団、向こうにJTビルが見えていた。
そうそう、ずーっとこの辺りを工事してた環状2号線、所謂「マッカーサー道路」が、半世紀どころか計画から還暦も過ぎた頃になってやっと一部開通したという。どうなってるんじゃろーか、とそっちを眺めれば、ほれ、こんな
右手がJTアートホールで、昔は自転車を駐めてた左側のビル横の歩道や植え込みがなくなっちゃって、どかーんと広い道が新橋に向けて出来てます。これがやがてはゆりかもめ駅辺りを潜り、朝日新聞の横かすめ、築地市場を貫くだかなんだかして、大川越えて勝ちどき南の東京タワーズ横から朝潮運河の彼方は晴海に至り、晴海埠頭脇で半端な形でもう一度大川越えをする豊洲大橋に繋がって湾岸に抜けるわけですなぁ。結果として、2020年東京五輪に向けた都内整備の最初のひとつになっちゃった。
この道がホントに通れば、佃オフィスからは晴海通りをずうっと南下し、勝どき駅越えた東京タワーズで右に曲がり、あとは道なりにまああっすぐでJTビルの横、共同通信の脇、日本財団の真ん前に直接出られるわけです。銀座新橋虎ノ門のサラリーマン雑踏をぐるりと迂回して溜池まで行けるわけですから、有り難いと言えばとっても有り難い。タクシーさんには滅茶苦茶有り難いかもね。ま、佃嶋北の先っぽの厄天庵に戻るときには、うううん、皇居方面から東京駅と有楽町の間を抜けて京橋周りにしてもらった方が、やっぱり近いかな。
とはいうものの、なにせ銀座東京駅近辺から自転車を追い出してる警視庁さん、チャリチャリ動く貧乏人ども(敢えてエコロジストとは言うまい)なんぞのことは考えている筈もなかろーに。で、日本財団前でアメリカ大使館方面を眺めて微動だにしない機動隊君に「この道、自転車、行けるの?」と尋ねたら、なんとなんと、「ずっと側道がありますので、行けます」とのお応え。
へえええええ、ホントかいな。でも、あの道の真ん中に突っ立ってるでっかい新しい森ビルのところってトンネルなんでしょ。そこはどーなるの?あ、迂回できますから。
おおおし、じゃあ、いっちょ、行ってやろーじゃないの。てなわけで、春のうららのマッカーサー道路チャリの旅、始まり始まりぃ。
驚いたことにこの道路、広い2車線(とはいえソウルなんかを思えば全然狭いけどね)の横にブロックのようなものが並べられ、その脇に細長い道があり、その更に内側にかなり広い歩道があります。このブロックと歩道の間が、自転車専用道なんですわ。
真ん中になんだか線が引いてあってさほど広いとはいえないけれど、自転車専用道として警視庁が都内の歩道脇に整備するものの最大の問題点たる「結局、車が駐車してしまい道がブロックされてしまう、若しくは歩道側の店舗が荷物置き場や搬入作業場所にしてしまう」という現実に、一応、対抗するような措置はとられておりますね。これじゃ、車を自転車道に入れて駐められないもんね。ってか、2号線全体が車を路駐するのが非常に難しい、一種のバイパスみたいな作りになってる。
で、JT前から旧虎の門病院前を抜けて、昔はいろんなちっちゃい飯屋なんかもあったところの上をどんどん進み、問題の新しい森ビル前まで来ます。
さて、どうしたもんか。どうやら右側は自転車道がないので、反対に渡り、これまで来た道を振り返ると、こんなん
で、目の前は、こんなん
ともかく、ゼブラゾーンを渡りましょ。車は高層ビル下のトンネルへと直進していくのだが、自転車はビルをぐるりとまくように青い自転車空間が車道脇に用意されてます。
虎ノ門ヒルズ、なる名称の新森ビル、公式サイトではこんなものと紹介されてますね。
http://www.mori.co.jp/projects/toranomonhills/
まだまだ工事中の虎ノ門ヒルズとやらの左手をぐるりと迂回するんだが…あれ、自転車道どころか、歩道も、横断歩道もないぞ。
この写真の左側に歩道橋があるだけです。
しょーがないから、こんな風景を右手に眺めながら
T字路の信号を眺めながら突っ切ります。
どうもこの新森ビルの工事現場周辺は、トンネルに入っちゃえばともかく、地上部分はまだまだ工事中で、極めてグチャグチャしてます。自転車道がないどころか、歩道もちゃんと整備されてません。この辺りは「虎ノ門ヒルズ」がグランドオープンしてくれないと、どんなことになるのかちょっと判らんですね。
グチャグチャな辺りを右に曲がり、おおここからがまたマッカーサー道路なのね、と新橋湾岸方面を眺めて安心した瞬間に、後ろを振り向くと見えるのがこんな様子。
森ビルを潜ってくる地下トンネルがどこから地上に出るのか、皆目見当も付きませんでした。
さて、ここからは快適です。JT前から新森ビルまで続いていたような車道、ブロック、自転車動、ひろい歩道、という綺麗すぎるパターンが、だああああっと真っ直ぐ。
遙か彼方、東京湾からの海風を完璧に遮る電通以下巨大高層ビル群の麓のJRガードのところまで、自転車動が整備されておりました。
この自転車動、ひとつ問題があるとすれば、この真ん中のラインです。なんのためにあるのか、判んないんですよ。で、道のオシマイに来ると、ああそうだのか、って。ほれ。
このサイクラーさん、御上の指示からすれば完全に逆走状態じゃんねん。だけど、こんな指示が一部の入りっ端にしかない。ま、譲り合えば良いだけだし、「自転車は左側通行」という常識がきちんと徹底すれば何の問題もないんだが、子供乗せたスーパーママチャリなんて、編隊走行すること必至だなぁ。どうなることやら。
それにしても、この道の歩道側、いったいどうするつもりなんねん、ってくらいがっつり空いてますねぇ。ここにパリの街並みのようにオープンカフェを並べて、なんて下心があるという記事を見た記憶もあるが、どーなるのかなぁ。ローカル御上が考えるように商人共がやってくれるか、判りゃせんぞ。
やくぺん先生は日比谷通りにぶつかったところで北に曲がり、日比谷公園眺めつつ秋葉原突っ切って上野に向かったので、ここから先はどーなってるか知りません。なにはともあれ、東京ローカル御上がこの道をどうしようというのか、行く先を眺めてくのは楽しそうだ。
今回、実際に走ってみてひとつはっきり判った事実。後藤隊長、環状2号線ではイングラムの運用が可能です!暴れてるレイバーは指揮車でマッカーサー道路まで追い込んで下さいっ!
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