バンフ結果発表

第12回バンフ大会の結果、出ました。以下。

1st prize Rolston Quartet
2nd prize Tesla Quartet
3rd prize Castalian Quartet
Haydn prize Tesla Quartet
Canadian commission prize Tesla Quartet

え、って思うかもしれないけど、事実です。各特別賞総取りした団体が優勝出来ないって、ちょっと過去に例がないですな。特別賞が発表され、テスラ総取りになり、２位が発表された瞬間に、客席が「えええええ」という感じになりました。まさか、テスラ最高位２位で１位無しかよぉ、と思ったのはあたしだけじゃああるまいっ。

ま、カナダ人聴衆の皆さんの不安は、その後、わずか数分でしっかりロルストン優勝とアナウンスされて杞憂に終わったわけですが…いやぁ、個人的にはなかなか興味深い瞬間でしたね。

ちなみに発表されているバンフ大会の審査基準に拠れば

ハイドン演奏14％
20世紀作品演奏12％
ロマン派演奏12％
委嘱新作演奏8％
アドリブラウンド14％
本選25％
総合的印象15％

だそうで、理屈としてはハイドンと委嘱作でトップでも本選で圧倒すれば問題ないことになるんだなぁ。へえええ。

いやぁ、興味深い結果を見た、という驚愕の日でありました。こういうのって、あるんだなぁ。

今回のバンフで最も重要かもしれないのは、本選に残れなかった7団体全てに「Career Development Award」として4千カナダドルが与えられたことです。

これって、スゴくないか。偉いぞ、バンフ！この賞ひとつで、あたしゃ、この大会を全て許してしまいそうだ。それがコンクールというステージでも、ここまでやってきたプロは少額ながらもちゃんとギャラを与える心意気、褒めてつかわそー！

とにもかくにも、バンフ大会、終わりました。月曜早々に、魔の山を下ります。

それにしても、これは来年の大阪はとんでもない大激戦になりそうです。今回ファイナリストになれなかった面々に、年齢制限で引っかかったけど大阪は大丈夫な連中、それにミュンヘン挫折で流れてくる連中が加わると、もうファイナリストの数をはみ出るどころか、９団体越えるぞぉ！オソロシや…