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晴海の落日 [新佃嶋界隈]

先週だかの曇り空の寒い午後、オリパラで軍隊警察が出てまるで軍事基地か原発か、って状況の現地人オフリミット空間だった我がノマド場のひとつ、晴海客船ターミナルに行ってまいりましたです。やっと都バスも走り始め、トリトン前から南に向けて真っ直ぐ、一応、一般人もアプローチ出来る道がひとつだけ開いている。
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で、辿り付いた埠頭は、こんなん。
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うーむ、いかな「帝都で最も寂しい観光スポット」として有名だったとはいえ、やはり秋の曇り空の下に鳴くは閑古鳥ばかり、って状況は相変わらず…どころか、無人のアパートが廃墟の様に並ぶ中、ますます寂しさは増すばかり。かつては各国軍隊がニッポン・エンペラー足下のオフィシャル・ポートに入港し一礼する場所だったとは思えぬ、知らん人がみたら海辺の廃墟アパート街施設のようになってしまってら。客船ターミナルには入港予定は一切掲げられず、ホントにやってるんか、という状況。

あああああ、と寂しく思っていたら、こんなニュースが。
https://funeco.jp/news/news-18012/
やったぁ、フランス海軍のフリゲートだか以来まるまる2年ぶりくらい、やっと晴海にマニアさんが詰めかけ殺気だった空気が漂う祭りの日が戻ってくる、と喜んだんだけどぉ、じっくり眺めると「お台場の国際ターミナル」とあるではないかい。

なんじゃそれ?

どうやら、コロナ騒動の最中、ホントにトーキョーでやってたのか判りゃしないインチキ五輪のドサクサに紛れ、かつての船の科学館は二式大艇が展示されてた辺りに、国際旅客ターミナルが移転してしまったらしいわい。なんなん。
https://www.tptc.co.jp/terminal/guide/cruise

うううむ、なんだかしらんが、これはともかく眺めておかねばならぬ。ってなわけで、朝からチャリチャリと晴海の横に出来た新しい橋を豊洲に渡り、2021ヴァーチャル・インチキオリンピック巨大仮設スタジオの解体作業が進み更地ばかりとなった有明を抜け、まあああっすぐお台場のサントリーやらフジテレビの前を過ぎ、羽田行く高速の上を跨いで、オレンジ色に輝く宗谷が見えてくる辺りまで銀輪こぎこぎ40分近く、新しいターミナルまで詣でたのじゃわい。手に独連邦共和国の旗を持ったマニアさんたちが歩いて行くのを追いかけるや、おおお、おったおった。
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ターミナルそのものは、晴海のようなバブル期の浮かれた感じはない妙に質実剛健の今風の合理的な(四角くて白いだけの)広い空間。要は、なにもない、ってこと。で、こんな様子。
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遙かお台場の観光スポットの間に、晴海トリトンが頭を出している。
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コロナ故か、一般公開のない帝都公式訪問艦、ぼーっとリンクスくんを眺めてると、偉い人が戻ってきたらしく、兵隊たちが出迎えてら。
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それにしても、目の前にゆりかもめの駅はあるといえ、ここからじゃあ晴海の頃のように水兵達が歩いて銀座まで行くなんて不可能だなぁ。そもそも今、自由行動って許されてるのかしら。

もうこれからは、虹橋の下をギリギリに潜って帝都表敬訪問の軍艦が晴海に接岸することもないのだろー。皇紀2600年からなんのかんの80年、栄光の晴海は国家的詐欺と歴史に記されるであろうインチキ五輪のあおりを喰らって、いつのまにやらその役割を終えることになった…のかしら。

虹橋を マストに臨み 日が落ちる

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