SSブログ

大川端をドローンが渡る日 [新佃嶋界隈]

一昨日の晩、冬至のすっかり日も暮れた大川は中央大橋をダラダラと跨いでると、天樹の方は中央大橋と永代橋の間の大川上空に赤い小さな点が浮いているわい。クリスマス遊覧飛行で東京ヘリポートから出張ってお稼ぎ中のちっちゃなロビンソンじゃ、富豪が大奮発してもホバリングで観光させてくれるわけもないし、警察や報道でもなさそうだしぃ、なんじゃらほぃ、と思って暫く眺めていたら、どうやらドローンくんじゃあないの。へえ、冬至だかクリスマスだかでライトアップされている新帝都の空撮かいな、許可取るのめんどーだったろーなぁ…なぁーんて思ってた。

そしたら、昨日になって中央大橋越えて仕事に出て行ったお嫁ちゃまから、「橋の上でドローンの実証実験やってるよ」との連絡。へえ、と眺めてみると、おおおお、こんな奴が目の前を川下に向けて渡っていくではないかいな。
DSC_0553.JPG
って、この写真は縦長屋から東京駅方面を眺めたときのもんじゃなく、その後に地上から見上げたときのもの。縦長屋からセレブなブンチョウくんと一緒に眺めてると、川向こうは映画「空気人形」の舞台になった鉄砲洲に数年前に立ち上がって都庁方面の眺望を遮ってしまった36階建て縦長屋との間を、まっ黒けドローンくんが突っ走っておりましたです。高さは、こちらの縦長屋の最上階よりもちょっと上くらい、250から300メートルくらい、ってところかしら。

なんせ中央区は全面的にドローン飛行禁止区域。とはいえ、昨今の動向では、東京都だか国土交通省だか知らんが、放送局やら創価学会系の流通企業やらに圧力加えられてドローン運用解禁に向けた重い腰を上げ、実験でもやってるのか、と勝手に納得しておったであります。

かくて本日、温泉県盆地の賢人がわざわざ新帝都は上野の杜に出向いて50回目の年末《ゴルドベルク》を披露してくださる予定が九十肩で中止。その後で京成電車で急ぐ予定だった千葉市立美術館での弦楽トリオ《ゴルドベルク》のいんちきカメラマン仕事を久々に行うため、ノコノコと大川越えて茅場町から西船橋まで地下鉄でえっちらおっちら向かうべぇか、と中央大橋を越えんとす。その前に、久しぶりに大川端のドバやら雀やらの様子でも眺めてやるかいな、とノマド場に下ってみると、ほお、橋の上で今日もなんかやっておるわい。
DSC_0552.JPG
一昨日夜に目撃した辺りに、今日もドローンくんが舞っておりまする。ちっちゃいけど、お判りかな。

中央大橋越えて、目の前を通って佃大橋の方に向かい、聖路加の辺りで見えなくなりました。なにやっとるんだか。

ってなわけで、橋を渡る途中で歩道に立ってるスタッフさんに、あれやこれやと訊ねてみました。
020434.jpg
以下、そのお返事を箇条書きで列挙。

◆運用実験をやってるのは、国土交通省や東京都ではなく、JAL系の民間企業。

◆やってることは、「隅田川の橋3つを越えて、向こうの製薬会社から聖路加病院に医薬品をドローンで緊急搬送するための実証実験です」。

なるほどぉ。Googleマップで調べてみると、確かに永代橋の向こう、豊海橋から日本橋川にちょっと入った浜町の川縁に東和薬品の営業所があるわい。ここからドローンくんのお腹に薬詰め込んで、永代橋→中央大橋→佃大橋を越えて大川筋を飛ばし、聖路加ガーデンまで持ってく、距離にして1.7キロくらい。超速歩きで知られるGoogleマップさん曰く、歩いて22分で自転車なら9分、車なら8分とのこと。ドローンくんたちって、性能はいろいろあるんだろーけど、無風時の普通の運用なら時速にして50キロから80キロくらいだろうから、日本橋川から大川に入って右折、あとは真っ直ぐ大川上空を来るとすると距離は500メートル+1キロ半くらいで約2キロ弱、この距離を突っ走れば、離着陸含め3分くらいで来るだろうとは思えますね。

大川端周辺住民とすれば、心配なのは「うちに突っ込んでこないか」ってことであります。んで、おにーさんに「どれくらいの高さで飛ぶ予定なの、昨日から眺めてると300メートル弱くらい、って感じなんだけど」と訊ねると、そんなこと訊ねられてもあたしゃ操縦士でないので知らん、とのこと。広報でないので応えられない、ではありませんでした。

ま、ホントの事いうと、もっと心配なのは、この空域はヤンキー海鷹黒鷹の牙城で、地位協定でニッポン国内法一切無視の「川筋に沿って上空1000から1200フィートで飛行」という見知らぬ占領地などでの基本的な飛び方をしっかり実行なさっている場所なのだ、という現実。コロナ禍になってからは眼に見えて飛来が減っているとはいえ(ってか、大川端縦長屋勉強部屋がコロナで使用中止になっていた為、ロンの海鷹や座間の黒鷹、横田のイロコイがお仕事中のやくぺん先生の目の前を突っ走っていく姿を目撃する機会が圧倒的に減っていただけかもしれんけどさ)、新帝都に君臨するマシン猛禽類の頂点在日米軍と聖路加運搬ドローンが空中衝突する可能性は否定出来んわなぁ。この実証実験、厚木や座間に連絡行ってるのかしらね。

とにもかくにも、やくぺん先生が大川端にいる間に、目の前にまっ黒な聖路加ドローンくんが行き来するのが当たり前な風景になるのか…どうなんでしょ。ま、ドローンくんがカワウやら烏やらチョウゲンボウさんの生活の邪魔をなさらないといいんだけどさ。

トンビども そこのけそこのけ ドロンがとーる

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。