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ご質問:「巨匠の時代」を体系的に知るための文献 [売文稼業]

半月とちょいの新帝都避寒生活(?)を終え、春節以降ますます数が増えてる諸国善男善女観光客の皆さんを満載したバスの隅に座り、温泉県半島先っぽ空港から「ニッポン海陸機動部隊&やんきーマリンコ合同尖閣奪回演習」の準備進む日出生台を横目に標高500メートルの盆地に戻ってきたのが昨日の午後。人で溢れる駅前でようやく拾えた顔見知りのタクシー運チャンと、来週から始まる演習でもう別府のどこぞには米軍関係が来ているとか、先週の猛烈の寒波の話とか、あれこれ田舎の世間話をしながら田圃の中のオフィスに戻ってきたらぁ…あれほど周到に準備したと思ったのに、やっぱ、水道管破裂してましたぁ。

今、やっと当座の処理が済み当面は一件落着となった騒動、また別ネタで記すやもしれません。んで、やっと動けるようになった洗濯機がうっほほーいとがガタゴト音を立て始めたところに、ご町内の反対側、道夫先生んちの近くにお住まいの某氏から電話。あれ、到着しました、なんて旗を揚げたわけじゃないんだが、と拾い上げると、旧正月立春過ぎで明けましておめでとう御座いますもなかろーが、いきなりご相談があります、って。あらためてなんじゃらほい、としばし話を聞くに、以下。めんどーな細部は端折ってありますよ、勿論。

「この街のローカルFMで自分の番組を担当している若い人と話をしていて、どうやらハイフェッツとかコルトーとかピャテゴルスキーとか、知らないんじゃないかと思えてきた。最高の演奏家はアルゲリッチやマイスキーと信じているようで、まあそれはそれで良いんだけど、これまで自分がいろいろ話題にしてきた巨匠については、実は全然聴いたこともないどころか、名前も分からずにいたんじゃないかしら。こういう巨匠達について、せめてこれは聴いておけ、知っておけ、というような手頃な書物はないだろうか?」

うううむ、これって、真っ正面から尋ねられると、案外と「あ、それならこれがあります」とお答えするのが難しいなぁ、と言葉に詰まってしまったですよ。

某神楽坂とかから出ているムック本みたいな「マニアさん」対象のものではない。神楽坂をおん出て遙か多摩川の彼方は稲城永山の地で尖ったもんを出してるところがやってるようなものでもない。かと言って、伝統の白水社、創元社、みすず書房、などなどが出している演奏家や作曲家、はたまた偉い評論家先生の紹介本とも、ちょっと違う。「20世紀レコード巨匠の時代に積み上げられた録音を、体系立てて概論として整理紹介する今風の入門書」って、ありそうでない。ぶっちゃけ、野村あらえびすの21世紀版みたいなもの、かな。

要は、判っている人とすれば「古典なんだから説明しないでも判ってるでしょ」で済ませてしまうような部分を、大真面目で語っているものです。今時のマニア向け評論家さんや、売れっ子学者先生の書いているようなものとは違うのは、言うまでもありませんです。

なんかありませんかねぇ。これぞ、というものがあったら教えて下さいな。

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