SSブログ

秋の気配:上海編 [音楽業界]

さても、共産党政権獲得70年を祝うこの秋の中華世界、首都北京から宿命のライバル、西洋文化導入は近代市民社会誕生の頃とほぼ同時の伝統の街上海編でありまする。ま、共産党の旗揚げがここだ、というのがあるから、お祭りもきっちりやるんでしょうねぇ。

この瞬間、大手アスコナス・ホルトの仕切りでそれこそ長征みたいなオーケストラ設立140年記念世界巡回ツアーが始まろうとしている上海交響楽団
https://www.askonasholt.com/tours-and-projects/upcoming/shanghai-symphony-orchestra-world-tour-summer-2019/
なんか、60年代初頭のN響世界ツアーみたいだけど、上海響は日常的に海外ツアーをやってるのはちょっと時代が違いますねぇ。

ま、それはそれ。で、この記念年、秋のシーズン開幕を飾るのが、ロン・ユー御大指揮のこんな演奏会。
https://www.shsymphony.com/item-index-id-7683.html
ああ、これは売り切れになる勢いだなぁ。前半は、今、北米で名前が出て来ている中国の若い作曲家。後半は言わずと知れたロン・ユー御大のお爺ちゃんが作曲した《長征》交響曲、ってある意味王道プロ。

蛇足ながら、この作品に対する我らがニッポンの作品といえば、こちらなのかしらね。
https://www.sso.or.jp/concerts/2019/09/post-496/
https://www.symphonyhall.jp/?post_type=schedule&p=16351
http://kaidoutousei.com/
この作品、最近、妙にさりげなく上演されるようで、それも一頃までは日本会議様御用達みたいな状況でしかあり得なかったけど、若年層右傾化教育が成功しつつある今、もう演奏されても特に話題にすらなならくなってきてまんなぁ。恐らくは、こういう作品というのは実はたかが150年くらいしかない「西洋クラシック音楽」の世界には各文化圏に存在しているのでありましょう。生誕150年のプフィッツナー《ドイツの魂について》とか、例外的に存在が知られる傑作はあろうが、殆どは埋もれているのだろーなー…

おっと、話がおかしな方に行っているけど、ま、どうも世の中がなんだか半端に「政治の季節」になりつつある昨今、生きていればこういう秋に巡り会うこともあるんだろー、ってことで。

あ、そうそう、忘れそうだったけど、日本語文化圏の方にはこっちの方が大ニュースかな。
https://www.shsymphony.com/item-index-id-7785.html
これ、東混が出る筈なんだけど…なんで上海響公式には出てないねんっ!

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽