「エクを聴きに来てくださいね」 [弦楽四重奏]
ブログ原稿百本越えを記念して、我が佃オフィスに美女２人が応援に来てくれましたっ。日曜日に定期演奏会を控えた、クァルテット・エクセルシオの第１ヴァイオリン西野ゆかさんと、ヴィオラの吉田有紀子さんです。ぱちぱちぱちぃ！殺風景なページが華やぎますねぇ。
って、オフィスにいらしたのはホントだけど、別に小生の激励じゃあありません。彼らのレギュラー練習場が、家及びオフィスからもんじゃ焼き通りで名高い西仲通り商店街を突き抜けた南にある
「月島ピアノ・アート・サロン」というところで（練習場のオーナーさんがエクを応援して格安で場所を提供してくれているのだ）、そこでの練習を終え、うちのオフィスに立ち寄って、打ち合わせをしていったのです。喫茶店行くよりもやすい、延々粘れるし、楽譜のコピーもとれるし。
クァルテットという組織は、個人でもなければ大企業でもない。まあ、よーするに家内制手工業の零細企業のようなもの。本当にプロでキャリアを積みたかったら、ひとりひとりがいろいろな雑用をせねばならぬ。マネージャーが仕事を持ってきてくれて、練習して、会場に行って、演奏して、お金が口座に入る、というものではないのだ。マネージャーはいても、自分らの雑用を減らして貰ったり、法律上の専門的な作業を代行して貰うのが目的で、積極的に売り込みやらをしてくれるわけではない。
ま、これが本来の（プロモーターではない）マネージャーのあり方なんだけど。
そんなこんなで、一言でいえば、クァルテット・エクセルシオの当面の経営計画と、今度の日曜日の日大カザルスホールで行われる定期演奏会会場での「エク・プロジェクト」というサポーター組織の支持者のために配る年次報告書の内容を決定するのが目的。さらに、エクの地方公演をサポーターのサロン・コンサートのような形で展開できないか、アウトリーチの展開でサポーターさんにどうやって支援してもらうのが具体的に可能か、などの議論である。そんな議論を、練習の後に数時間、お茶飲みながら延々やってるのである。ここでサポーターに限定配布するライブCDを焼いたりもしている。真面目に作業中の様子を見よっ！http://www.quartet-excelsior.jp/index-j.html
第２ヴァイオリンの山田百子さんは途中で用事で抜け、チェロの大友肇さんも今日は育児当番の日なので、会議に参加が不可能だったけど。
なんであれ、けっこーたいへんなんですよ、クァルテットの運営って。
さて、皆様、せっかくだからエクのお二人に、11日の金曜日には茅野駅前に10月にオープンしたばかりの茅野市民会館、13日日曜日にはお茶の水で開催される演奏会に向けた抱負を語っていただきましょー。
西野「ベートーヴェンの作品１３１は初めて挑戦するんですけど、すごく難しい。チェロの大友さんは、他の曲に比べればチェロは簡単だ、なんてオソロシイことを言ってるんですけど。」
吉田「みえないところで内声が動いていて、あんまり報われない、というか…やることがいっぱいあって、ひとり二役みたいなところも多く、凄く忙しい曲です。」
なんか威勢の良いコメントじゃないけど、散々練習してきたあと、ワイのワイのと自分らの団体の運営について話し合ったのだから、お疲れでも当然でしょう。でも、「素晴らしい音楽ですから、絶対に来てくださいね」とのことです。
そうそう、一緒に演奏されるハウエルズのファンタジーは、今回を逃すと次ぎはいつ聴けるかわからない隠れた傑作です。第2ヴァイオリン愛好家には必聴ですぞ。「イギリスの曲ですが、いかにも日本人が好きそうな、ドビュッシーみたいな…（西野）」
なお、クァルテット・エクセルシオは、ウェブページの上でちょっと面白い実験に協力しています。ウェブの上で弦楽器のレッスンをしてみよう、音楽ゲームをして情操を鍛えよう、という会員サイトで、演奏デモのお手本を示しているんですよ。会員制なんで、ある程度以上の興味がある方以外のアクセスは難しいかもしれませんが、ま、ちょっと覗くだけならできるみたい。ご関心のある方は、下のページをご覧なさいな。エクの演奏がいっぱい入ってますhttp://school.kamos.co.jp/excel/excelsior.html
蛇足ながら、金曜にエクが弾く茅野市民会館って、シアターワークショップという会社が関わり、市民参加型で立ち上げた公共ホールですな。古い市民会館を新しくしたわけだけど、指定管理者などで大揺れの今、敢えてこのような形で公共ホールを作るなど、なかなか偉いぞ、茅野市！http://www.hall-in-one.com/news/news02_08.html
では、日曜日に、お茶の水で。上野じゃあありませんぞ。松本方面の方も、サイトウキネンでお馴染みのお二人ですから、茅野までいらしてくださいなぁ。JR駅のすぐ前の新しいホールですよ。
その、逆さになったペットボトルが気になって仕方ありません。
それにしても、どうやってハウェルズの曲に出会ったのかも気になります。
ともあれ日曜日は楽しみにしております。
by at.yamao (2005-11-10 11:12)
やっぱり、さかさペットボトル、インパクトありますよねぇ。
ま、この不用意で無防備なインパクトがエクらしい、と思ってくださいな。
by Yakupen (2005-11-10 13:03)