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代々木八幡のヴェトナム [たびの空]

大使館はもうその国。先程から、代々木上原のヴェトナム大使館ヴィザ発行窓口前で延々と待ってます。お借りした「カサド展」展示品を玉川大学にすべて返却し、これで文字通り一仕事オシマイ。さても、仕事がなくなったら家賃も払えなくなっちゃうフリーの貧乏人たるもの、早速次の仕事にスイッチオンせねばならんぞよ。
小田急線をタイムマシンに、「20世紀前半から半ば」から、「カサドが没した頃」に時間を切り替え、代々木八幡。多摩の空には濃淡2色の緑色と土色の迷彩を施したF-105の編隊が跋扈し、今やハドソン河の泥から抜けなくなった「イントレピッド」の艦載機が玉川学園上空を越え厚木にアプローチしている。キルギス星人の「中の人」のお兄さんが大事な仕事をしたあの頃の、あの国へ。

考えてみれば、強襲陸揚艦「イオージマ」の艦上から、脱出してきた親米派を満載にしていたイロコイスが次々と海へと突き落とされる映像が生々しく伝えられてから、もう30数年。Tokyoに移してみれば、なんともう1970年代末頃なんだなぁ。

ヴェトナムの戦後だって、とっくに終わってるんだろう。なにせ、昨年から観光にはヴィザが要らなくなった。あたしだってどうしてジャーナリスト・ヴィザを取らにゃならんのか、いまひとつよーわからん。

在日ヴェトナム大使館VISA発行窓口も、1年半ほど前までは人で溢れてたんだろう。今、2時の午後の受付開始を待ってるのは、ヴェトナムに人材を求めにいくIT関係の社長さんと、滞在ヴィザの更新に来たらしいジャージー姿の越南美女のみ。社長さんは「ノンビリしてるな!」と悪態をつきながら、あちこちに電話してお仕事してます。美女はその辺に落ちてるヴェトナム語の新聞読んでる。

烏が鳴いて、八幡神社の方に飛んでいく。ノンビリするな、といわれてもノンビリしちゃう、冬の午後。

クリスマス頃のインドシナ半島東部たびの空。「クリスマス休戦」という言葉を思い出しちゃうのは、今やオッサンの証明。


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tn

今日はモツさんの命日ですね。とはいえ、こちらは250周年ではありませんが。

それに関係しているのかどうか、13日にデッカから、ゴールドベルク&ルプーのモーツァルト・ヴァイオリンソナタ集が再発されるそうです。下のページの一番下から2番目です。
http://www.universal-music.co.jp/classics/special/mozart_b250/index_mozart2006.html
by tn (2006-12-05 13:58) 

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