機内持ち込み問題

音楽業界では仕分けや円高よりも大問題となっている「機内持ち込み制限」問題、いよいよ表マスコミの話題にもなり始めてます。って、書いてるのはいつものY記者だけどさ。
http://www.asahi.com/national/update/1129/TKY200911280392.html
昨日までの超短期たびの空は日本国籍便を利用したんですけど、持ち込み品制限の案内が随分と出てるなぁ、こりゃ騒動が表沙汰になるぞ、と思った矢先、早速でありますな。ま、12月からだから、今騒ぐしかないか。

北米の連中なら、日本国内の移動程度の距離は車移動をしてしまう奴らも珍しくない。特にチェロがある場合は数百キロなら車のグラントツゥーリズモが基本。ヴァーモント州の田舎で自分らの音楽祭やってたフェルメールQは、土曜日夕方のイェール大学のノーフォーク音楽祭の公演に出るため、朝っぱらに車でNY方面に向け出発、6時間だかハイウェイを走破、弾いて、また帰って行きました。大変ですねぇ、とアホなこと言ったら、「これくらいは普通だよ」って涼しい顔。日本なら東京から広島くらいの距離かしらね。

いずれにせよ、日本の国内線は客がデカイ荷物を持ち込まないことを前提としたちんまりしたオーバーヘッド荷物入れしか付けてないので、客がでっかい荷物を機内に持ち込むのが常識になっちゃってる北米線を意識したばかでかい頭上荷物入れを誇る787が就航するまでは、一騒動は続くのでしょう。
まあねぇ、日本の空港は北米やヨーロッパの某空港みたいに荷物紛失は日常茶飯事、荷物が出てくるまでに半時間以上、なんてことはないのだから、みんなちゃんと預ければ良いんだろうが、北米人は荷物は航空会社には預けないのが常識化しつつあるもん。客と航空会社の駆け引きの中に、哀れな音楽家達が巻き込まれたようなもんですな。

これからは本州内移動くらいは車が常識になってくる…んじゃないかしら。それくらいは出来ないとプロの演奏家はつとまらない、ってこと。今だってコントラバスなんかは深夜に高速で移動してるんだから、人間だって無理じゃない！←無茶でんがな