SSブログ

で、英国はこうなったらしい [音楽業界]

韓国の某民間財団でベルリンフィル招聘とか現場の仕事をやって、辞めて今は北千住の藝大大学院に留学してるKさんと都内某所で飯喰いながら、週末から数日のソウル取材の下打ち合わせをやって戻ってきたら、英国の業界紙が来ていた。当然のことながら一面はの半分は新政権の文化政策について。ちなみに残りの半分は、チェコフィルのディレクターを巡る大騒ぎのこと。これ、日本で報道されてるのかしら。インバルのマーラーの10番の公演をストでぶっ飛ばしたそうです。かなり大変な話になってるぞ。

もとい、で、英国はどうなったの、という数日前の自分で言い出したネタのオチです。
http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2010-05-31
英国新連立政権の新文化大臣ジェレミー・ハントが、就任後の最初の基調演説でなにを言い立てたか、という内容がこの業界紙に纏められてます。なんと、「ナショナル・ロッタリーからのファンドを増額する」とのことです。「宝くじからのファンドの増額で、文化関係に年間5億ポンドの増額が期待出来る」そうです。

これって、数日前に日本でやってた仕分けの話の正反対じゃないの。日本でも亡霊自民党政権を復活でもさせれば、こうなるのかもよ。いやはや。

その一方で、文化・オリンピック・メディア・スポーツ部門で6億6千万のバジェットカットが期待されているとのことですので、まあ、結果とすれば減ります、ってことですなぁ。

基本はバジェットカットありきで、この1年の日本国の流れと殆ど同じ、ってことです。具体的な話ばかりで、文化戦略そのものがどうなるのかは、特に記述がないということは、ま、大きな考え方は政権が変わっても変わりませんよ、変えようがありませんよ、ということなんでしょ。

詳細を知りたい方は、文化省公式サイトhttp://www.culture.gov.uk/にジェレミー・ハント大臣のキーノートスピーチがまんま掲載されているようなので、そちらをご覧あれ。

なんのことはない、御上がウェブサイトで教えてくれていたのでありました。アホじゃ、わしゃ。

追記:ある方から、このハント大臣の演説に対する反応などが「ガーディアン」に挙がっているとご教授いただきました。こちら。
http://www.guardian.co.uk/artanddesign/2010/may/22/arts-government-funding-galleries-theatres
まあ、遥か極東からどうこういうもんでもないが、お暇な方は一生懸命読んでみて下さい。

nice!(1)  コメント(3)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 1

コメント 3

アホストロ

だからさあ、違うんだって。

本来「文化施策」に100%向かうはずの予算のかなりの部分、50とか80とか90%が、天下り役人の人件費になっていることを改めろというのが事業仕分けでしょ?こぐれ日乗さんも

ーーーーー
1) 財団法人地域創造をつくる本音の目的は、ほとんどすべての外郭団体(公益法人、独法など)とおなじく、理事長と常務理事ポストをつくって、自治省の退職官僚さんを天下るようにすることでした。さらに、現職ポストではありますが、ノンキャリに総務部長(経理の事務員ポストもあり)を、キャリア(初代は私ですが)には、企画部長(ぼくが抵抗して芸術環境部長という名称に変えましたが)を作ることでした。
あと、文科省との調整で、1名、監査役などの名目でポストをつくることを一応約束(したときいていますがじっさいはどうかしりません)。
ーーーーーー

と書いてるじゃないですか。「ポスト」というのは「自分たちの食い扶持」と「自由になる遊び金」と同意語ですからね。それなのに、

ーーーーーーー
これって、数日前に日本でやってた仕分けの話の正反対じゃないの。日本でも亡霊自民党政権を復活でもさせれば、こうなるのかもよ。いやはや。
ーーーーーーー

みたいなデマを流しちゃだめでしょ〜が。そういうデマの積み重ねが鳩山辞任に繋がるんですよ。

すみません、この国の民意の低さに絶望しきった一日なので、言葉遣いが乱暴です。お気に障ったら削除してやってください。結局、この先、本気で沖縄問題に取り組む首相は出てこないでしょうねえ、あんなことになるのなら。

あ、官房機密費ですけど、郵政民営化で有名な元総理の「新書本」のゴーストライターさん、ネットコピペ問題で週刊誌ネタで大騒ぎににもなってたあの人ですけど、まさか貰ってないですよね〜謝礼代わりのお礼の一席の料亭代とか・・・まさかそんなことは無いですよね!!!!

  
by アホストロ (2010-06-02 20:14) 

Yakupen

アホストロ様

スイマセン。叱られました。だけど、この電子壁新聞を立ち読みしているようなすれっからしは、ちゃんと仰ることは判ってますからご安心を。なんせ、よっぽど読む気のある奴以外は読みにこないように、それなりに工夫してますから。

正直、小生は本日は日本国憲政史上最もまともな総理大臣が日本国民に愛想を尽かせた日ということで、極めてどーでもいい気持ちになっています。

ですから、仰って下さったことにもまともに返事をする気にもなりませんし、自分が書いたことを書き直すパワーもありません。ともかく、今目の前の仕事をかたづけることが精一杯、という一介の労働者の状況になりたいのであります。

もう日本国民納税者、とことん一度ダメになった方が良いと思いますね。周囲の国から笑われ、おいてけぼりにされ、自暴自棄になって核武装に走り、また中韓露米の連合国によってボコボコにされて統治されるところまでいかないと、もうダメじゃないの。

てなわけで、真面目に対応する元気がありません。ゴメン。

by Yakupen (2010-06-02 21:16) 

アホストロ

管理人様、阿呆なマスコミの「あ報道」を見ていると、どうしょうもなく怒りが収まらず、あのようなことを八つ当たり気味に書いてしまいました。ご無礼の段、平に平にご容赦を。

私もこの国は、(日本のクラシック業界のごとく)ぼろぼろのずたずたになって、一度消滅してから出直した方がよいと思うのですが、結局のところ、国政については、今回のトリプル辞任は鳩山/小沢の究極の一手になりそうですね。

http://www.asahi.com/politics/update/0602/TKY201006020560.html

ははははは、社民党を含む「野党」が全滅になるようで、なんともめでたい限りです。

お仕事中失礼いたしました。
by アホストロ (2010-06-02 23:26) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0