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通勤路の風景 [葛飾慕情]

本日から来週の半ばまで、ほぼ連日、朝の9時から午後まで、銀座東京駅から最も近い田舎町たる佃から、荒川放水路向こうの泥水が出て蚊がうんとこしょ生息する田圃を潰して団地が立った新開地、葛飾シンフォニーヒルズ近辺某所まで、通勤することになりました。実家の弔問客対応のためです。

なんせ30年以上、所謂「通勤」ということをしたことがないので、もう朝が大変です。親爺が死んだ晩から同居し始めた義母に呆れられ、さあて、どうなることやら我が残り短い人生。いやはや。

んで、蝋燭の火を落とし、通勤客と反対の道を湾岸へと戻ってくると、丁度厄天庵と実家の真ん中に聳える天樹が、夕方の空に聳えてる。
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妹が親爺と最期に交わした言葉は、元気になったらスカイツリーに登ろうね、もう予約が始まっているそうだから、だそーな。お袋が没した両国の病院の窓からは、まだ天樹は見えていなかった。

Tokioの東地区に住む庶民にとって、2009年の初め頃から2011年は、天樹がどのくらいの高さで見えたかで全ての時間が記憶される、祭りの時が流れていました。

もう、天樹は高くならない。もう、天樹が突き刺す先へと引っ越していく親はいない。

天の樹に 時をうつした 日も暮れる

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