SSブログ

Tokyo Transit [たびの空]

月曜日の深夜12時前。羽田空港国際線のラウンジにいます。このくらいの時間にアジア地区を発って、ヨーロッパの早朝に到着するというのは日本以外では運航ブランの常識だったわけだが、やっとこの羽田国際線ターミナルが運用になって日本もワールド・スダンタードになった、ってこと。基本的には上級クラスは「ラウンジで出発前にそれなりにちゃんと食わせて、機内ではひたすら寝てください」という考えなので、香港も仁川も、それなりにちゃんとしたバイキングみたいなものをラウンジに並べており、ま、ここ羽田も、ギリギリ合格点ってくらいのものが出ます。意外に質実剛健なんだわなぁ。お気に入りはチキンカレー。
012.jpg
ちょっと高級で辛みが強いくらいのカレーショップくらいのお味。うちのおくちゃまは鳥のつくねでございまちゅ。

日曜昼過ぎにサンフランシスコを出て、何故かは知らねど大圏コースではなくアリューシャン列島の遙か南、もうハワイとの真ん中くらいをだあああっと向かい風に抗いながら10時間とちょっと。これが日付がかわる瞬間じゃ。
009.JPG
シャーリーノとマルティヌーのオペラのDVDを全部観て、生ぬるい夏の成田に3時過ぎに到着。北総鉄道の車窓から麗しい夏の千葉の光を眺めつつ(ああ、セシウムが降っているんだなぁ、ここに)、葛飾厄天庵を高架線の上から眺め、天樹の足元を抜け、蔵前でてくてく乗り換え、月島駅に戻ってきたら5時過ぎ。今回の北米、夏終わりから秋口の仕事に必要な本などをゴッソリ買い込むのが目的だったこともあり、そんなもんを佃オフィスに下ろし、いくつか連絡をし、厄天庵に戻っておかあさんに挨拶しちょっと寝込み、朝から7時間も喋り続けたという嫁さんが戻ってきたのを拾って、ここ羽田にまでやっと到着しました。同じ航空会社なんだけど、流石にトランジット扱いにはしてくれず、荷物はちゃんと引っ張って歩いてます。

サンフランシスコの宿を出てからもう何時間になるのやら、太平洋横断の機内では一切寝ないようにして、これから先の空の深夜バスANA787でガッツリ寝るつもりなので、この瞬間、もう頭は海胆のようになってます。ともかく、生きてます、というご報告だけ。

ダキアの地で待つのは…なんと、先頃バイバイしたばかりのヘンシェルQ。それから、お久しぶりのイダ・ヘンデルおばーちゃまなどなど。チェリビダッケ100年フェスティバルねぇ、まさかわしら夫妻がそんなもんに顔を出すなんてなぁ。考えてみたら、チェリ没後のミュンヘンで、チェリ指揮の予定のミュンヘンフィルがメータに交代になり、追悼としてブルックナーの9番を振ったのを何故か聴いたっけ。メータの悪口を散々にデカイ声で語り合う同胞青年に、恥ずかしいからおやめなさい、と言えなかったあの頃の自分は、まだまだ若かった。

さあ、ともかく、GO West!

nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 2

上野のおぢさん

先生の奥様は素敵な人ですね。

ではまた。
by 上野のおぢさん (2012-07-03 13:44) 

Yakupen

上野のおぢさんさま

おだてられてもなにもでませんっ!ブカレストは滅茶苦茶暑いです。
by Yakupen (2012-07-04 00:20) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0