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列車でいわきに向かう日 [たびの空]

葛飾セーフハウス厄偏舎でほぼ徹夜して昨日締め切りの原稿を今朝入れ、今朝締め切りの原稿を必至でやりながら常磐線で荒川を越え、再び川向こうの我が田舎町葛飾に入り、新開地の新開地亀有を抜けてもうすぐ江戸川を跨ぐところ。上空を札幌に向かうトリプルセブンが北上していく。先週の水曜日に上空5キロから眺めた世界を、地べたで往く。

アリオスが出来る前から何度も足を運んでいるいわきだけど、何を隠そう、鉄道で往くのは始めてです。常磐線も水戸までは使うし、福島原発が溶けて線路が立ち入り禁止地区になる前は各駅停車常磐線で仙台までノンビリ向かうこともあったけど、いわきには鉄道を使うなど考えたこともなかった。だって、佃からは東京駅まで都バスで行き、そっからは高速バスで行けば、JR特急利用の半額なんだもん。それに、なにより、鉄道インフラは地震にはとても脆く、いつ起きるかも判らぬ地震頻発地帯で利用するなどアホこの上ない。バスならいくらでも迂回路があるもんね。やたらと立派にしてる「ひたち」シリーズ、誰が乗るんじゃ、と不思議に思ってた。
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でも、なんのことはない、わしが乗るのじゃい。

さても、葛飾厄偏舎からいわきに向かおうとすると、当然、亀有駅まで歩いてJR各駅停車に乗る、若しくは松戸とかで快速なりにに乗り換える。そうすればまあ、高速バスの値付けというのはJR在来線の乗車券料金より数百円安い、ってやり方だから、バスで行くのと同じだろーに、高校生の群れに遭遇しちゃったら、しょーがないから奮発して途中から特急に乗ってやってもいいかぁ、なーんて気楽に考えていたんだけど…どうやら上野を出た優等列車は、その先は亀有はおろか北千住、はたまた松戸や柏すら留まらぬ便が殆ど。なーるほど、駅に来て切符買おうすると自然と倍くらいの額を払わせちゃうぞ、ってダイヤ編成になってるわけね。

どうもこういう首都圏郊外の駅というのは、東武のけごん号とかりょうもう号とかもそうだし、小田急線のロマンスカーもそうだし、京成のスカイライナーもそうだし、このJRのひたち号もそうだし、実態はピンポイント輸送が中心になってる。こういう現実を前にすると、JR東海さんのリニア構想は沿線住民自治体を欺しまくってるなぁ、とつくづく感じます。あ、これは民営化されてるから「機密」じゃないんだよね。ふううう…

普通ならばそれでも維持で各駅停車乗り継ぎで往くのだが、本日は原稿をやらねばならぬ。茨城・福島のJKの群れの中で原稿をやるのはかなりの難行苦行となることが予想されるので、仕方なくJRの策にしっかり填まり、スーパーひたちなる優等列車の指定席でアウトレットから電源取りながら、このパソコンを開けているわけでありまする。こんなことしてたら、この列車に乗った意味がないので、仕事します。はい。

本日のいわき詣では、いわき室内楽協会の第3回演奏会。ヴィルタスQ-1がモーツァルトの弦楽のためのディヴェルティメントをやるとなれば、これは行かぬわけにはいかんでしょ。ぶっちゃけ、気持ちの上では「すばるQ+水谷君」なんだけどさ。

311の数日後、セシウム含みの雨が落ちた千葉と茨城の堺の辺りを、JRの優等列車は右に左に揺れながら駆け抜ける。無論、こんなこと、みんな知ってる「機密」ですので、あたしは口をつぐむ。

素晴らしきかな、誰が取り戻したか知らぬニッポン。アベそーり様、ちっちゃな島とその地下の資源を中国と奪い合ってる暇があるなら、福島の土地をもう一度憐れでアホなわしらに取り返して下さいませ。え、「機密」だからそんなこと考えちゃ駄目、なんですかぁ。

水戸を過ぎ、遥かに眺むる東海村。
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幸いにも、まだ写真撮影はOKです。

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