中国フィルコンサートホール発表！

本日付でオープンになった話です。

ええ、数年来水面下ではいろいろ話題になっておりました中国フィルの新本拠地、やっとどんなもんなのか、完成予想映像が公開になりました。まだ英語版webサイトなどにはないみたいなので、速報で広報君から送ってきた絵ずらをご紹介いたしましょうぞ。まずは、これが全景。

うわぁ、多くの東京都民には、あの新国立競技場の悪夢を思い出させるかも、っていまどきの外観ですな。ディズニー・コンサートホールに似てる…のかしら。で、場所が判るような映像は、こちら。

北京の土地勘がある方ならお判りでしょう、市の東部にある、でっかい競技場の隣です。なるほど、この場所なら、もうアクセスに関しては完備しているわけですなぁ。上空から眺めると、こんな感じ。

ホントに隣じゃんか。ただ、サッカーの試合とかがある日とコンサートが重なったら、地下鉄がすごおおおいことになりそーだけどさ。

中身は、こんな絵が出てます。

まあ、いまどきのパリのフィルハーモニーとかと似たようなもんですね。興味深いのは、最近は省略される傾向にある小ホールがきちんと設置されていること。あたしに関係あるのはこっちかな。なんせ、北京にホントの意味での室内楽に適したホールは存在してませんからねぇ。国家大劇院の下のホールはあくまでもスタジオで、ホールじゃあないもんね。

中国フィルは、今は空港特急の終点からちょっと南に下がった（ちょっと、といっても北京は街区のブロックがデカイので、歩くと相当にあるけど）ところにあるポリー劇場を本拠地にしているのは皆様ご存知の通り。この新しいホールは、そこから東に数百メートルですな。市内にはあの国家大劇院のホールもあるわけだが、広報君に拠れば、隣の人民大会堂やら天安門広場で何かあるときには使用できなかったり、なによりも自前のオーケストラを作ったりしちゃったものだから、中国フィルとしては案外と使いにくい。で、専用の自前のホールが欲しいと、ロン・ユー監督があちこちに働きかけていた。もう数年前から具体化していたのだが、やっと本日、公式に発表になったようでありまする。

いつ出来るのか、どういう風に使われるのか、まだまだ判りません。ともかくやっと話がちゃんと動き出してることが明らかになった、というよーなもんだと思って、この数年を眺めていくことになるんでしょう。

ロッテホールも、こういう感じの話が出来てからオープンに至るまで、果たして何年かかったことやら。ロン・ユー監督の実力発揮、というところなんだろーなぁ。

コメント 2

ご無沙汰しております。
現在北京国際音楽祭が開幕している北京です。
出張のため見られませんでした、ロバート・カーセンによるブリテンの「真夏の夜の夢」などが先週末上演されました。
この中国フィル本拠地の場所、私の家から10分で行ける距離というのは余談としても、数年後には新たな地下鉄線が開通し最寄駅ができるので、市民にとってみれば、厳戒エリアの中南海付近に比べれば、とても便利になると思いますね。
by 燕京啤酒 (2016-10-18 11:30) 

燕京啤酒様

ご無沙汰しております。本土も全くご無沙汰でして（明後日から香港なんだけど）。この話、中国フィル広報くんからのネタしか情報源がないので、是非とも地元の方からの情報がいただければ幸いです。オケのスタッフに拠れば、国家大劇院はホントにいろいろと使いづらいそうです。でも、だからって、自分のオケの本拠地を持てるってのも、それはそれで凄い話ですわなぁ。さすがロン・ユー様！

by Yakupen (2016-10-18 12:37)