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貴志康一のヴァイオリン二重奏特集 [現代音楽]

いやぁ、「現代音楽」カテゴリーじゃなかろーに、と言われそうだけど、じゃあ他になんなんねんってことになるんで、ともかくここに入れますぅ。

現役バリバリの作曲家さんに言わせれば、「日本の演奏会は自国作曲家を取り上げなさすぎる」とお怒りまくりなのは今に始まったことではない。とはいえ、正直、昨年春からのコロナ禍にあって、やくぺん先生の個人的な印象を言うに、いちばん影響を受けてないのは現代作曲家の皆さん。ましてや、外国からの演奏家が実質舞台上から消えてしまったこともあり、その演奏家が背負ってくる自分の文化圏の作曲家作品を耳にする機会は激減。結果として「現代作品」で耳にするのは、国際作曲コンクールとかを除けば、我らが祖国たるニッポンの作曲家の作品ばかりになってる。あくまでも印象なんだけど、昨年6月のコロナ下での演奏会再開後今に至るまで、ニッポン国のあちこちでニッポン国在住現役作曲家さんの作品が演奏される頻度ってば、ことによると1947年頭から44年暮れの頃にも匹敵してるんじゃないかしら。来年早々にも、誰かきちんと調べてみてくれないかなぁ。大学院修士論文くらいで何をやっていいか判らないそこの貴方、マジ、やってみませんか?大東亜戦争大政翼賛体制下の演奏会のデータって、案外、調べやすいと思うし。

もといもとい。実際、この数日のやくぺん先生ったら、前半がベートーヴェンで後半が権代作品ばかりのピアノ演奏会とか、伊福部昭バレエ曲大会とか、ふたつにひとつはその類い。んで、これから勝手連的に紹介しようというのも、そんなもん。こちらでありまする。
20211105015803.jpg
どうやらこれが公式の告知ページみたいなんですけど…
https://gramoclub78.hatenablog.com/

所謂「クラシック音楽」系の主催者さんではなく、SPだとか昭和歌謡なんかをテーマにしている方みたいで、うううむ、流れとしては伊福部大会をやってくれた主催者さんなんかと似たテイスト、時代がひとつ昔の大戦間時代に遡ってる、って感じだなぁ。こりゃ、クラシック系音楽ファンが見落としてしまうのも仕方なかろーに。

演奏なさるのは皆様お馴染みのヴァイオリニストさんで、演目は貴志康一のヴァイオリン・ソナタをメインに、有名な《竹取物語》以下、実質上これで貴志のヴァイオリンとピアノの二重奏はほぼ全部なんじゃないかしら。10月頭のオペラシティで、貴志のヴァイオリン協奏曲をお聴きになって、ああああ素晴らしいぃい、とお感じになられた方は、もう絶対に来ないとダメでしょ、これ。

なお、やくぺん先生も最初完全に誤解してたんですけど、この演奏会、紀尾井ホールじゃありませんからね。お間違いなく。

…以上、勝手連な演奏会宣伝をした最後に、何を隠そう、というか、当電子壁新聞を貼り付けたホントの理由を記すとぉ…

皆々様、この演奏会の告知チラシに使われている貴志康一が指揮台に立っている有名な写真、このヴァイオリンのコンマス隣に座ってる、半分くらいしか見えてない若いヴァイオリニストさんって…シモン・ゴールドベルク氏じゃないかなぁ。どなたか確たる情報をお持ちの方、ご教授下さいませんかね。

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