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ローカル指向で謹賀新年 [新佃嶋界隈]

2023年最初の夕方が迫る新帝都(先帝がご健在な限り、いつまでも新帝都なんだわなぁ…)は大川端から
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ニッポン国の社会習慣に従い新暦の、謹賀新年賀正季節のご挨拶でありまする。
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思えば2022年は、前年2021年師走にゆふいんオフィスのリフォームが完成し「毎月東京2週間由布院町2週間」生活が本格的に始まり、ぐるりと一通りの季節を巡り終えた最初の年となりました。その間に、秋にはやっと国境が開き、9月最初の2週間弱は「ともかく20ヶ月ぶりに欧州まで行き、良く判った場所で10日程過ごして外国生活リハビリを行う」という感じのミュンヘンARDコンクール取材でウォーミングアップ、続く11月には「連日の移動移動で欧州内を動き回り、更にその勢いで半島まで足を伸ばしてくる」という本格的な3週間の開国後実質初の現役時代頃同様のツアーをやってみた。後者は二重拠点生活の新たなハブたる福岡空港国際線ターミナルを利用し、温泉県盆地からアジア圏に出る楽さを今更ながらに実感。余生の動き方を、大いに考えさせられることになった次第でありました。

11月のツアーでは、秋の初めにはなんとなく感じるくらいだったウクライナ戦争による欧州の戦時下状態が鉄道事情(及び全く使えなかった空路事情)で肌で実感することになる。ツアー最中に当電子壁新聞やリアルタイムのFacebookでは敢えて記しませんでしたが、湾岸戦争でイラクに英米軍が首都攻略で突っ込むときにオランダベルギー国境でやられて以来の車内置き引き事故にベルギー独逸国境で遭遇、「飛び恥」世論喚起で一気に鉄道へと欧州内公共交通をシフトする些か強引な政策のネガティヴな面というか、当然起きるであろう混乱に巻き込まれ、ああこれは今世紀初めから2019年までの世界と思ってはいけない、ホントに違う世界に我々は入ったのだなぁ、と痛感させられたものでありまする。

てなわけで、明けた2023年は、隠居宣言の本筋に立ち返り(?)、可能な限り大人しく日々を過ごしていきたく思っている次第でありまする。現時点では、2週間毎の東京佃と大分由布院拠点生活を繰り返し、「縦長屋内極小アパートに自分の作業空間が一切ない大川端に寝泊まりしているときはほぼ毎日演奏会通いで、急ぎ仕事は上層階パブリックスペースの電話が取れない勉強部屋か町場のドトールやらルノワールで処理」、「最寄りコンビニまで徒歩だと25分の温泉県盆地の久大本線際の田圃の中にいるときは、ネット環境だけは線路向こう自衛隊官舎に匹敵するほど整った家からほぼ一歩も出ず作文作業に勤しむ」という、一年かけて確立されつつある生活が続くことになると思いますです。

要は、2019年までの「日本にいません」という時期が「温泉県盆地に居ます」に変わっただけといえばそれまでだったわけだけど、そこに文字通りの「日本にいません」が戻って来たわけで、その辺りのバランスがどうなっていくやら。ま、隠居宣言の裏にあるフリーとしての収入の激減、体力&気力の衰え、20年スパンでの取材はもう絶対に不可能な故の意図的な取材控え、など諸々の要因が加わるわけでありましてぇ、現時点で2023年の両拠点長期離脱は、2月のソウル(大陸の政策変更によるコロナ情勢の変化で旧正月明けの香港芸術節訪問は中止にしました)、4月イースター明け2週間ほど欧州、5月大阪国際室内楽コンクール&フェスタでの大阪2週間滞在、11月上旬のソウル経由パリ若しくはリール《光の月曜日》、が予定されるのみ。7月のメルボルンと9月のミュンヘン、後者は今年はピアノ三重奏が課目なんですけど、恐らく、余程の事が無い限りは行きません。

無論、インテグラがメルボルンに出るなんてことになったら…うううむ、ジェットスターかヴァージン・オーストラリアで無茶旅行をする可能性もあるけどさ。なんせ、過去のニッポン国籍団体としては史上ほぼ始めて、「勝てる」ポジショニングでの参戦になるわけだからねぇ。「やくぺん先生がいると日本の団体は絶対に勝てない」というジンクスを配慮し、行かん方が良いのかもしれんとは百も承知ながら、俺だって死ぬまでに一度くらい同胞が優勝する姿を見てみたい現場で盛り上がってみたい、って中嶋や鈴木亜久里時代以来のF-1ジャーナリストみたいな気持ちもどっかにあるわけで…

そんなこんな、今年もおんなじように生きていくことになると思います。皆々様、よろしくお願いします、って気持ちで地元佃は住吉さんに新年元旦のお詣りにいってみるべぇかとノマド場から立ち上がりフラフラ大川端を歩いて行ったら、なんとまぁ
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遙か本殿から妙なる雅楽の調べが響いてくる中を、鳥居向こうの路地は人でギッシリ。行列は大川沿いに遙か佃煮の天安さんどころか田中屋さんの前まで続いているじゃないのぉ!やっぱりみんなローカル指向の2023年なのかしら。

あちこち動き回るんじゃなく、ローカルに生きるのがカッコいい…なんて空気が醸し出される2023年になりますよーに。

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