銀座にインバウンドが戻って来た [新佃嶋界隈]
イースター休暇真っ盛りの聖金曜日の午後、この期間中の短い新帝都滞在でやっつけねばならぬ原稿を朝から処理していたら、どうしてもヤナーチェク2番のベーレンライター版の序文と解説を眺めねばならない羽目に陥り、うううむ、遙か1000キロ彼方は隣の島、温泉県盆地のオフィスまでいかないと手元にないわい。上野の資料館まで行けば良いのだろうが、今日は作文に専念するために都美術館での「東京・春・音楽祭」公園をサボってしまっているので、なんとなく上野の杜まで足を伸ばすのは気が重い。で、まあなんとかなるじゃろと、銀座まで出かけて山野かヤマハで立ち読みして必要部分は頭に叩き込むとするぇか、と大川端縦長屋のシン・ゴジラ視点勉強部屋をチャリチャリ出ようとすると、一昨日の成田着陸でも酷い目に遇った春の嵐が吹き荒れておるわい。これは老人には大川をチャリで跨ぐのは危険と判断、月島駅まで佃堀横を歩き、大人しく銀座一丁目駅まで地下鉄で参るべぇか。
さてもさても、なぜかエスカレーターが途中までしかない銀座一丁目駅銀座通りした西側出口から地上に至れば、おやまぁ懐かしや
目の前にはこの2年絶えて見なかった「観光客待ち違法駐車観光バス」がドカンと居座っておるじゃあーりませんかぁ。
このところ、温泉県盆地のJR九州駅舎やらバスターミナル、はたまた金鱗湖に向かう湯の坪街道ですっかり日常風景になったインバウンドさんたちが、Ginzaにもガッツリ戻って来ておるようじゃ。温泉県と違うのは、主に韓国語中国語タイ語マレー語などの乱れ飛ぶ温泉県盆地とは違い、イースター休暇真っ最中とあってかアングロサクソン系の団体客さんも目立つことじゃの。
すっかり音楽屋さんは上に追いやられて携帯端末屋の大家さんになってる山野楽器さん、流石にベーレンライターのヤナーチェクならしっかり楽譜売り場に並んでいて、ちょちょっと必要なところを眺めようと思ったけど、今のリアル楽譜書籍販売店の置かれた状況を鑑みるにこれは店舗での実売数を一部でも増やさないとこの店もいつどうなるか判りゃせん、やはりこれは購入せにゃマズいでしょ。かくて1部しっかり購入、ま、温泉県盆地まで行くよりも遙かに安く済んだ、よかったよかった、と強引に己を納得させつつ、いよいよ解体作業が始まりそうな四丁目交差点リコー丸ビルを寂しく眺め
ここまで来たのならばと銀座通りを下る。っても、何故か知らぬがユニクロの向かいでは一斉にカメラを構えるインバウンド集団に道を阻まれ暫く渋滞。
かくて、到着したのは言うまでもない、ヤマハの手前、ギンザのオジサンのオアシス、発酵麦ジュース専門某老舗レストランでありまする。
もう1階のビアホールランチはオシマイ、2階は3時までランチやってますというので上がっていくと、ここもしっかりインバウンドな多言語世界が広がっており、おやまぁ懐かしや、「奥さんと娘が隣に買い物にいっている間、ビール飲んで待ってるお財布係のおとーさん」の姿も戻っておるわい。
週替わりランチのポークチャップがなくなってしまったというので、それならせっかくだからと今月のスペシャルランチたる「アトランティックサーモンのレアフライ」セット&小さなビールで総計€16ちょい。出てきたもんはこんなんで
おおおお、なるほど、こげなものがこの値段で出てくるなら、日本に観光に来るなというのが無理じゃわなぁ。これ、御隠居あひるの故郷フランクフルトの€ビル辺りで喰らえば€25くらいは確実。マンハッタンのアッパーイーストなら、チップ込みで$40は取られるじゃろて。いやぁ、ニッポンすげぇ、でんなぁ。…どうしてそんなことが出来るかは問うてはならないのだろーけどさ。
かくて大陸本土からのお客さんはまだまだ戻っていないのに、既にこの瞬間に通りに流れるニンゲンのパスポートチェックしたら、冗談じゃなくニッポン国臣民は半分くらいじゃないの、って感じの新帝都大繁華街、すっかりインバウンドが戻って来た春も桜の散り花が風に舞う新帝都ギンザであったとさ。
さても、区役所前からの100円コミュニティバスで大川端に戻り、さっさと作文仕事を続けましょ。
散る華に インバウンドの 狂い咲き
さてもさても、なぜかエスカレーターが途中までしかない銀座一丁目駅銀座通りした西側出口から地上に至れば、おやまぁ懐かしや
目の前にはこの2年絶えて見なかった「観光客待ち違法駐車観光バス」がドカンと居座っておるじゃあーりませんかぁ。
このところ、温泉県盆地のJR九州駅舎やらバスターミナル、はたまた金鱗湖に向かう湯の坪街道ですっかり日常風景になったインバウンドさんたちが、Ginzaにもガッツリ戻って来ておるようじゃ。温泉県と違うのは、主に韓国語中国語タイ語マレー語などの乱れ飛ぶ温泉県盆地とは違い、イースター休暇真っ最中とあってかアングロサクソン系の団体客さんも目立つことじゃの。
すっかり音楽屋さんは上に追いやられて携帯端末屋の大家さんになってる山野楽器さん、流石にベーレンライターのヤナーチェクならしっかり楽譜売り場に並んでいて、ちょちょっと必要なところを眺めようと思ったけど、今のリアル楽譜書籍販売店の置かれた状況を鑑みるにこれは店舗での実売数を一部でも増やさないとこの店もいつどうなるか判りゃせん、やはりこれは購入せにゃマズいでしょ。かくて1部しっかり購入、ま、温泉県盆地まで行くよりも遙かに安く済んだ、よかったよかった、と強引に己を納得させつつ、いよいよ解体作業が始まりそうな四丁目交差点リコー丸ビルを寂しく眺め
ここまで来たのならばと銀座通りを下る。っても、何故か知らぬがユニクロの向かいでは一斉にカメラを構えるインバウンド集団に道を阻まれ暫く渋滞。
かくて、到着したのは言うまでもない、ヤマハの手前、ギンザのオジサンのオアシス、発酵麦ジュース専門某老舗レストランでありまする。
もう1階のビアホールランチはオシマイ、2階は3時までランチやってますというので上がっていくと、ここもしっかりインバウンドな多言語世界が広がっており、おやまぁ懐かしや、「奥さんと娘が隣に買い物にいっている間、ビール飲んで待ってるお財布係のおとーさん」の姿も戻っておるわい。
週替わりランチのポークチャップがなくなってしまったというので、それならせっかくだからと今月のスペシャルランチたる「アトランティックサーモンのレアフライ」セット&小さなビールで総計€16ちょい。出てきたもんはこんなんで
おおおお、なるほど、こげなものがこの値段で出てくるなら、日本に観光に来るなというのが無理じゃわなぁ。これ、御隠居あひるの故郷フランクフルトの€ビル辺りで喰らえば€25くらいは確実。マンハッタンのアッパーイーストなら、チップ込みで$40は取られるじゃろて。いやぁ、ニッポンすげぇ、でんなぁ。…どうしてそんなことが出来るかは問うてはならないのだろーけどさ。
かくて大陸本土からのお客さんはまだまだ戻っていないのに、既にこの瞬間に通りに流れるニンゲンのパスポートチェックしたら、冗談じゃなくニッポン国臣民は半分くらいじゃないの、って感じの新帝都大繁華街、すっかりインバウンドが戻って来た春も桜の散り花が風に舞う新帝都ギンザであったとさ。
さても、区役所前からの100円コミュニティバスで大川端に戻り、さっさと作文仕事を続けましょ。
散る華に インバウンドの 狂い咲き
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