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柿の実残すところ限定8個 [葛飾慕情]

超短期の北米滞在を終え昨日の午後3時過ぎに成田に到着、明日朝からの半島訪問の前、実質トーキョー・トランジットの慌ただしい1日、師走になって初めて、葛飾オフィスにおりました。メインの目的は作文作業とかではなく、立て替えが完了しお戻りになったお隣に、いつも柿の木の葉っぱやら落ちた実やらのお掃除をしてくださりありがとうございますの気持ちを込め、サンフランシスコ空港免税店で買い込んだクリスマス・ボックスに入ったシャンパンをお持ちすること。一応、ご近所づきあいも考えねばならぬ川向こうの新開地なのじゃよ。えっへん。

荷物抱えて葛飾オフィスに近付くと、巨大柿の木もすっかり葉っぱが落ち、枝には柿の実がぽつんぽつんと残るばかり。そのうちの半分以上は、下の方から小さな飛ぶ方々のご飯となって喰われ、もう「実」とは言えないような有様・勘定すると、9個残ってました。

眺めているうちに、きーーー、という声をたてながらムクくん団がやってくる。一斉に、というか、交代に柿の実に張り付いて、一生懸命くらっています。
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ひとしきり喰らって満足すると、また軍団でどっかに去って行く。と、じゅじゅじゅじゅじゅ、と声をたてながら雀たちがやってくる。わあああっと群れで来るのではなく、どうやら柿が極めてお好みな連中がいくつかやってきてるみたい。ひよちゃんたちが姿を見せないのが、ちょっと心配だなぁ。

夕方、ではまた来週半ばに、と葛飾オフィスを出て、すっかり枝ばかりになった巨大柿の木を眺め、あらためて実の数を勘定すると、おや、8個になってます。ムク群単、半日で1個消費する勘定なのかぁ。シジュウカラ・レストラン、今年は開設出来るのやら。

柿の実の 残り数えて 冬を知る

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柿の木その後 [葛飾慕情]

なんのかんのバタバタしていてご報告が遅れてしまいましたが、去る日曜日に葛飾オフィス巨大柿の木の実採り入れ大会が開催され、恙なく終了いたしました。ご参加いただいたご近所やそうじゃないちびっ子たちは直接手でもぎれるところを中心に収穫し
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わざわざ高枝切りばさみを持参下さった足立区の文化関係者の方やらのご協力もあり、高い所の実もそれなりに取り込み
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総計100個以上を収穫。道ゆく皆様、ご近所で迷惑かけてる皆様にお配りし、それでもなんのかんのでこれくらいは残ってしまい
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現在もヴォッカぶちまけたビニール袋の中で成熟を進めておりまする。なんだかもう、食い物、って感じじゃないんですけど。

とはいえ、いかな高枝切りばさみ3本も振り回してみたところで、残念ながら重力にはからっきし闘う術のない我らニンゲン、いちばん高い辺りに3ダースばかりは収穫しようがなく、すっかり秋も深まる空の下、小さな、はたまた大きな、飛ぶ方々のご飯として残されたのでありましたとさ。

さても、それから数日、なんのかんのバタバタしていて葛飾オフィスに行けず、昨晩から久しぶりに泊まりこみ、朝になってみれば、なにやらキーキーという声が盛んにしている。ヒヨちゃんのギャーギャー声ではないし、枝がバサバサ鳴っているし、それなりの数がいるよーだ、と思って眺めれば、なるほど、こいつらね。
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今シーズンの柿の実上空制空権争奪戦で、規格外の別格たる烏様達の下で、数に任せた闘いを挑み、実質制してしまっている、ムク軍団でありまする。
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なんせこいつら、我が名はレギオン、と大見得切ってもいいくらいの物量勝負ですから、凶悪ヒヨちゃんがぎゃーぎゃー叫んでもまるで動じない。ニンゲンにも、なんとも不思議な無関心さと警戒感で、どーにも動きが読めぬ勝手な奴ら。

なんかの拍子でムク軍団が去ると、直ぐにどこからともなくこいつがすっ飛んでくる。
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秋の始め頃はふたつが喧嘩してたんだけど、今は、共闘とは言わぬものの、なんとか共存してやってるみたい。ま、結局のところ、こいつらが今年の「うちの奴ら」って感じだなぁ。ぐぁんばれ、ニッポン列島固有種よ!

無論、めじろんなんぞもたまにやっていらっしゃいます。だけど、今シーズンはお隣が建て替えの真っ最中で、いつも工事のニンゲンさんが動いているので、めじろんなんぞには案外と柿の木に近寄り難いみたい。ま、許してくれ給え、これが都会の田舎のニンゲンのご近所づきあいなんじゃよ。

シジュウカラさんも取り立てて柿は好きではなく、意外な最強鳥類たるセキレイさんたちも柿の実には関心ないから、小さな飛ぶ方々のお姿が少なくて…なんて残念がってる暇もなく、どういう案配か、今シーズンはこいつらが随分とご飯に来ています。
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沢山の集団では来ない、いつも同じいくつかの奴らがジュクジュクと喰らいに来てるみたい。どうなのかしら、個体によって柿が好きな奴とそうじゃない奴がいるのかしらねぇ。

来週後半からの2週間ほどのツアーを終えて戻ってくれば、葉っぱも落ち、実も全部ご飯になって、柿の実騒動もオシマイ。いよいよシジュウカラ・レストラン開設、と行きたいところだが…果たしてどうなることやら。ニューヨークやサンフランシスコにエナジーボールとか、売ってるのかいな?

我が家来て 遊べや腹の 減る雀

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葛飾区民は何を考えているのか? [葛飾慕情]

昨日、だーれも知らないと思うけど、ひっそりと遙か荒川放水路向こうの葛飾区では区長と区議会議員選挙が行われ、やっと先程午後2時前に票が確定し、結果が出ました。

まあ、区長は現職が「立石駅前に高層ビルの区役所新築反対」の対抗をダブルスコアで破ったのは、いかにも地元土建屋さんが強い田舎らしい結果なのでありましょうが、40名の区議会議員でいちばん不思議というか、注目されるのは、このかた。
http://nhkkara.jp/
なんとまぁ、この摩訶不思議な、いかにもアヤシげな政党というか、候補者さんが、2800票以上を獲得して、見事我らが葛飾区議会議員になっちゃったのでありまする。話題の都民ファースト、5人立てて4人落ちるという目も当てられない惨敗ぶりなんだが、その唯一の当選者とほぼ同じ票数を、このオッサンが獲得しちゃってる。

んで、いちばん票を取ったのが、公明党でも自民党でもなく、たったひとりだけ立候補者を立てた維新の候補者、というこれまたわけのわからない結果。

我が愛すべき田舎葛飾は、日本国の他の場所とは数年ズレた独自の時間軸の上を漂っているのではあるまいか、と心配になってくる結果でありますなぁ。いやはや。

とにもかくにも、これで立石駅前再開発が進むだろうから、「酔っ払いの聖地立石」も風前の灯火でありましょうぞ。

さても、そんなことよりも大事なご連絡。来る日曜日19日、午後1時過ぎくらいから、葛飾オフィス巨大柿の木の柿の実採り入れ、予定通り実行いたします。高枝切りばさみは、足立区文化財団の方が持参下さるとのことでありますっ!

問題は、今年は烏&ムク軍団に完全に狙われていて、沢山あった実が次々とやられており、あと1週間、どれだけの実が持ちこたえられるかでありまする。今も、烏が4羽で散々に柿の実喰らっていきました。
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なんせ、明後日から土曜日夜までアイズリQの中国地方ツアーに同行するので、葛飾オフィスに来られない。どーなっていることやら。

なお、蜜柑の方は、既にいくつもの実が盗まれております。あと3つくらいしか実がなくなっている。これは明らかに犯人はニンゲンでありますなぁ。こちらも週末まで、ちゃんと生き延びられるやら。

我が葛飾区民の民度は、様々に問われているのであーる。

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烏>>ムク軍団>ひよちゃん>>…>>シジュウカラ [葛飾慕情]

葛飾オフィスの庭師兼任だった半居候状態の若いもんが年の初めに就職&結婚で関西に居を移し、一応はやくぺん先生の居住地となっている葛飾オフィスは毎日細かい面倒を見るニンゲンがいなくなったことを良いことに、この秋は巨大柿の木上空、壮絶にして無慈悲な自然界の弱肉強食が展開されているよーであーる。

今年は柿の実豊作年の筈なのだが、「柿の木から生える実の個体数が多い」ということは即ち「収穫時までに落ちる個体数が多い」ということで、初夏の頃からもう町工場のトラックが頻繁に往き来する公道に次から次へと青く堅い小さな柿の実が落ちまくる。秋口からは、それなりに赤くなった柿の実がドカンドカン落ちる。んでもって、9月の後半から新暦神無月の間は、北緯65度から独立騒動、フクシマ原発炉心融解真っ最中から20キロ地点を経て北回帰線の下に至り、最後は党大会真っ最中の天安門広場前で若い中国公安に身体検査を受ける、という無茶苦茶なツアー。ひとまず終えて、久しぶりに巨大柿の木の足下に戻ってみれば、おやまぁ、木枯らし一号が吹き、路上は赤く熟れた柿の縦断爆撃状態、そこにお寿司も包める柿の葉が乱舞し、アスファルトが赤と赤茶けた緑のダンダラ模様。やばいぞぉ、こりゃ。周囲の世間様から顰蹙買いまくりではないかぁ。既に、手の届くところにあるまだ青く堅い蜜柑の実をもぐ、という実力での抗議行動に出てる周辺住民もおるようだしなぁ。

そんなこんなのニンゲン側の思惑、困惑はどーであれ、巨大柿の木上空ではニンゲンがいないことをいいことに、好き勝手な大自然の弱肉強食が展開しているのであーる。なんせ、この秋は、柿の実はこんな状態になってるのがいっぱい。
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わお、しっかりやられてて、種までしっかり見えてるトロトロ状態じゃあないかぁ。

こんな風になってる原因は、こいつです。
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去年までは殆ど来なかったんだけど、明らかに数羽でやってきては、しっかり「わしらの喰いもんじゃいかぁかぁあ!」と叫んでます。

となると、昨年の柿の木上空の覇者たる我らがひよちゃんはどーなってるかといえば、無論、いらしてますよ。枝の向こうでピント外れっぱなしじゃが。
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先月末に、ちょっと葛飾オフィスに顔を出したときはひよちゃんらがふたつで制空戦闘を繰り広げていたんだけど、どうやら「内部を固めるにはなにより外敵」というアベちゃん発想にインスパイアーされたか、内紛は止めてふたつで動くことにしたようだ。かくて、強敵烏への直接の攻撃は避けるものの、烏が去るや直ぐに戻って来て、ギャーギャー、ここは俺たちの場所だぎゃー、と叫んでらっしゃる。

どうやら、直接の敵対関係にあるのは、こいつらみたい。
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ムク軍団です。なんせ、夕方に向けて数をドンドン増やしていく方々ですから、日の高い間はちいさな飛ぶ方達の中では比較的体もデカく、驚くべき空中機動力を発揮する我らが日本列島固有種のひよちゃんの敵ではないのだが、なんせ数があれだけあると、たかがふたつでは手も足も出ない。相手がF-22だってMig15数ダースで取り囲めばなんとかなる、ってかな。

ま、客観的に言えば、自然界は柿の木上空の制空権に時差を与えている、ということなんだろーけどさ。

そんななか、たまぁにちちちちち、ジュクジュク、ってお馴染みの声でやってくるシジュウカラくんもいるのだが…ゴメン、今年は秋口にドイツ語圏やイングランドに足を踏み入れていないので、エナジーボールもシジュウカラ輪っか飯も在庫がなく、シジュウカラ・レストランが開設予定がないんだわさ。1月にハイデルベルクのスーパーで仕入れてくるまで、待ってておくれなもし。

葛飾オフィス上空、秋深し。柿の実採り入れ祭の19日まで、どこまで実が保つのやら。
http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2017-10-28

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葛飾オフィス柿の実収穫祭11月19日開催 [葛飾慕情]

なにやらバタバタだった北京から戻り、地獄のようなテープ起こしに追われつつ、なんで毎週末台風来るんかいね、と昨日から一転した曇り空を眺める秋も深まる日、皆々様におかれましてはいかがお過ごしでしょうかぁ。葛飾オフィス巨大柿の木も、こんな感じ。
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さても、恒例の(ってか、昨年来の、だけど)「葛飾オフィス柿の実収穫フェスティバル」、今年は賑々しくも目出度くも、11月19日日曜日午後1時過ぎ頃から開催いたします。

前日まで、恐らく、アイズリQの鳥取→庄原→広島市内アウトリーチという大阪国際室内楽コンクールGPコンサートの中でも最も地味な辺りを見物に行くつもりになっていて、土曜日広島空港最終便のLCCで成田に戻って、そのまま葛飾オフィスに直行、準備開始、という形になりそう。なんせ、既に実質1ヶ月ほど留守にする間に、物干し台がこんなことになってたり
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はたまた、既に「ここは俺んちだぎゃー」と叫んでる奴がいたり
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巨大柿の木周辺はアヤシげな空気に包まれておりまする。

てなわけで、皆様、宜しく御願いします。ご参加自由、基本、お子様向けイベントですが、無論、大人もどうぞ。高枝切り鋏、どーしましょーかねぇ。

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葛飾オフィス柿の実採り入れは… [葛飾慕情]

関係者の皆様限定情報。

3週間弱のツアーを終え、昨晩遅く、成田から葛飾オフィスに戻って参りました。さても、久しぶりの葛飾オフィスの巨大柿の木の実は、現在、こんな状態です。まだ葉っぱはしっかりついていて、実も安定しており、落ちるものは殆どなくなりました。
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てなわけで、来月前半の日曜日に恒例の柿の実採り入れ大会を行います。アイズリQの日本ツアーの真っ最中で、恐らくは中国地方奥地を往くのを見物に行くことになると思うので、柿の実採り入れは12日か19日になりそうです。詳細な日程は、成熟度合い、上空のちいさな飛ぶ方々の動向などを眺め、当無責任電子壁新聞及びFacebookで告知します。宜しく御願いします。なお、玄関もぐら口横の蜜柑は、まだ全然です。

なお、今年はお隣が建て替えでいらっしゃらないので、高いとこについてる実を切り取る鋏がありません。どうしましょうねぇ。

なんせ、既に柿の木上空ではひよちゃんがふたつ、場所取り戦争を始めています。日本の秋、列島固有種ひよちゃんの秋!

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秋の気配 in トーキョー [葛飾慕情]

戻り梅雨のような湿っぽい日々がやっと終わったかと思ったら、太平洋高気圧がぐぁあああっと張り出すでもなく、なんとなくただひたすら湿っぽい、まるでここは北回帰線下の香港か、はたまた台北か、というような日々が続く今日この頃、皆々様はいかがお過ごしでありましょうか。やくぺん先生は…もー駄目かも、って感じでありまする。

なんせもう新暦の葉月も終わろうとするとなれば、いかな湿っぽい大気がドップリのっぺり覆おうが、しっかりと秋は近付いている。昨年は不作だった葛飾オフィスのランドマークたる巨大柿の木、このところ連日のシンガポールのスコールみたいな豪雨が川向こう新開地を襲えば、まだ赤くなりかけもしない堅い緑の柿の実が、道だろうが、植え込みの中だろうが、雨樋だろうが、はたまた物干し台だろうが、ぼてんぼてんと落っこちる。どうも、放っておくと、なんのかんので1日に半ダースくらいは落ちているような。
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いつもの夏なら、お隣の奥様が呆れて朝のお掃除で拾っていてくださったのだけど、なんと数週間前から建て替えでいらっしゃらない。で、放っておくと、堅いだけの柿の実がボタボタ十字路に落ち、向かいの町工場に頻繁にやってくるトラックが踏み潰し、天下の公道が柿の実大虐殺の凄まじい惨状を呈することになるのでありまする。管理人だったもぐら君が結婚して関西に行ってしまい(「うちも柿が落ちますけど、下が土なんで大丈夫」などと羨ましいことを仰るのじゃ)、放置するわけにもいかず、2日と空けず佃から葛飾まで通わねばならぬ。せっせと落ちた柿集めて、燃えるゴミの日に出すわけでありまする。
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っても、シカゴの敵を討つべく、週末からなんのかんの国内を動き回ることになってしまい、さあああどーするどーする、お柿様ぁ…

ああ、今日も暑さに負けて葛飾まで行かなかったなぁ、と遙か天樹の彼方
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うっすら夏の大気に浮かぶ筑波の反対側、天樹右下に連なるビル群の向こうの川向こうの新開地葛飾を思いつつ、暮れなずむトーキョーを佃縦長屋上空100メートルちょっと、丁度シン・ゴジラの視線くらいの高さで眺めるのであった。

すっかり日も短くなった。もう、釣瓶落しカウントダウン。

柿の実の 転がる先に また青葉

[追記]

24日木曜日の昼前、丸2日ぶりに葛飾オフィスに来てみたら、なんと、総計12個の柿の実が新たに落ちておりました。今日から彼方此方国内移動、次に葛飾オフィスに来られるのは日曜日の夜になるのだが、なんとか月曜朝に向かいの町工場が動き出す前にその間に落ちた柿の実拾いを完了しておかないと。ふううう…

柿に振り回される秋になりそうじゃ。

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川向こうの新開地にN響がやってくるっ! [葛飾慕情]

大阪で実質2週間一切の作文作業が出来なかったために、帝都滞在10日の間に「曲目解説×4、チラシ裏×1、イベントレポート×4、エッセイ×1(3時間のテープ起こし含む)、単行本最終校正×1」というアホみたいな量の作業をせねばならず、普通に考えればどう考えても無理。その間に《ラインの黄金》、《ジークフリート》、《天地創造》というこれまたアホみたいな大作が並び、劇場ホールに出かけて座っているだけで半日取られる。そこにもってきて、共著本関係の打ち合わせなども入り…いやはや、なんで今、生きていられるのかよく判らない。もしかしたらわしはもう死んでるんじゃないか、ホントは…

そんな中、新開地葛飾区民とすれば、どうしても外せない大イベントが本日あるのであります。そー、何を隠そう、颱風が来れば暴れ川の中川が氾濫し畑・田圃が水浸しになった荒川放水路向こうの新開地ここ葛飾に、なんとなんと、遙か山の手は高輪から、日本一のオーケストラ、天下のNHK交響楽団様がやって来るのであります!それも、新日本フィルやアンサンブル金沢、大阪フィルなどのメイジャーオーケストラの音楽監督を歴任し、ショルティ時代の全盛期シカゴ響でマーラーを、平壌では第九を振っていらっしゃる我らが国際的大指揮者、井上みっちーさまがポディウムにお立ちになるのでありまするっ!葛飾区民とすれば、もーもったいないことこのうえない、どれだけ喜んでも喜び足りない事態ではありませぬかっ!!!!!
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水浸しの新開地の区立武道館公民館を潰して建てた区民宿望の音楽の殿堂、低湿地に聳える石造りの館、長期政権を誇った小日向区長の置き土産のひとつ、葛飾シンフォニーヒルズのオープン25周年記念演奏会なのでありまするっ!スゴいぞ、交響楽の丘!偉いぞ、NHK交響楽団!かっこいーぞ、いのうえみっちー!いぇいえええいいいい!

てなわけで、葛飾区民なら、ちゃんとチケットを購入して出かけねばなりません。流石に正装はしなくていいだろうけど、ヒルズ隣の風呂屋にいくのとはわけが違う、サンダル履きなどもっての他でありまする。

寅さん唯一の海外旅行として訪れたヴィーン市から特使として派遣されこの地に立ち既に四半世紀、新開地の畑や原っぱの間の町工場や安アパートがごみごみグチャグチャした住宅地なりに変貌し、水戸街道の巨大トヨペット看板もみえなくなり、天を貫き周囲に鳩や烏ばかりかヤンキーマシン猛禽共まで呼び集める巨大な天樹がにょっきりと聳えるようになる有様を眺めた天才アマデウスは、このお目出度き日にいかな感慨をお持ちでありましょうか。
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公式には、こんな経緯だそーな。区民は「寅さんが行ったから、お返しにモーツァルトが来た」と信じてるんだけどなぁ。
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東葛の 丘に轟け よんぱっぱ

[追記]

大エンターテイナーみっちー様のタクトの下、《アルルの女》第2組曲最後の大盛り上がりで生誕四半世紀演奏会は目出度く打ち上げました。やくぺん先生的には、いねちゃんさんN響首席就任記念演奏会でもあった。それにしても、かえこさん&いねちゃんがN響トップって、四半世紀前には考えられないことだなぁ。

ちょっと喋ったみっちー様に拠れば、オープニングもミッチーさんで、シューベルトの間にモーツァルトを挟むプログラムだったそうな。思えばその頃、実質、葛飾の家には寄りつかなかったやくぺん先生、オープン前に母親様から「ホールの名前を公募しているのだけど、お前の嫁さんはカザルスホールで働いてるのだからどういう名前が良いか分かるだろう、入れ知恵しなさい」と毎度ながらの無茶ぶりがあり、「まさかモーツァルトホールはないだろうから、葛飾の区の花でアイリスホールにしなさい」とアドヴァイスした。そしたらなんとまぁ、見事小ホールがアイリスホールと命名されちゃって、母親は小日向区長から命名者のひとりとして記念に15㎝くらいのモーツァルト像などいただいたっけさ。

それにても、今日のピアノお嬢さん、師匠のマンチェはモーツァルト弾くの、ホントに許してるのかしら。ロマン派ならともかく…激怒されないか心配じゃ。いやはや。

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ツバメが来た [葛飾慕情]

あっちやこっちやウロウロし,その間に留守番もぐらくんも目出度く大阪栄転となり、川向こう新開地葛飾は厄偏舎巨大柿の木脇シジュウカラ・レストランの管理が疎かになっている間に、おやまぁ、冬の初めに開店してからすっかり居着いていたシジュウカラさん
http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2016-11-14
http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2016-12-11
はたまたやくぺん先生滞在中にはスペシャルご飯として出してやっていた蜜柑が滅茶苦茶お気に入りなめじろんご夫婦なんぞがいつの間にか追い払われ
http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2017-01-06
http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2017-01-12
春節くらいからこっちは、柿木周辺の制空権を支配するのはこいつとなっていたのであーる。
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http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2017-02-27
なんとまぁ、己が恐竜の子孫である事実を同類やほ乳類共に見せつけるかのような顔をして、ギャーギャーと雄叫びを挙げる、狂暴にして凶悪、悪辣ひよちゃんでありまする。

凶悪ひよちゃんとめじろんのご飯を別にすれば良いではないかと、やくぺん先生仕事場を挟んだ裏の常緑広葉樹の緑の中に隠すように蜜柑の半分を突き刺すようにしてみると、短距離ならば強烈な瞬発力、狭いところも突っ込んでいける空中機動能力を誇る悪辣ひよちゃんは、監視所を移して柿の木と広葉樹の両方を見通せる場所にアラートするようになり、索敵範囲を易々と広げ、ぎゃーぎゃーと叫び続け、シジュウカラさん、めじろん、雀たち、はたまた仲間の別のひよちゃんらまで,近寄るものは全て追い立てるのであった。

うううん、なる程ねぇ。そもそもこの冬に葛飾厄偏舎にシジュウカラ・レストランを出そうと思うに至った理由は、ミュンヘン厄偏庵向かいのスーパーで冬になるとカラさんご飯が山積みになり、あちこちの家の軒先に既製品のシジュウカラ輪っか飯やらエナジーボールやら、はたまた餌台に満載のひまわりの種やらがいくらでも出て、シジュウカラやらアオガラくんやらが冬でも散々にご飯を食べにやって来る。なるほど、そういうもんなのか、厳冬期に近隣の方々にご飯を提供するのは人としての責任なのかぁ、我ら葛飾区民も独英国の皆々様を見習い、312では共にセシウム被害にあった空の小さな方々に出来ることをすべきであろー…

かくて開設されたシジュウカラ・レストランでありましたが、開設後数ヶ月を経て、「なぜ日本では冬場のカラさん類へのお食事提供が社会的な常識となっていないか」という疑問に対し、極めてあっさり、めちゃくちゃ明快な解答がなされたわけじゃ。

そー、皆の衆、日本にはひよちゃんがいるのじゃ!

日本列島にお住まいの人類の方々とすれば、ひよちゃんはそれこそ鳩、雀、烏、鴎、或いはむくたちなんぞと並び、ホントにどこにでもいる奴らでありましょうぞ。でも、雀たちみたいにけなげに生きてるっぽくないし、鳩さんたちのように静かではないし、烏どもみたいに頭良く自分らの世界をつくってるわけでもないし、むくみたいに群れになっててひとりひとりは特に何をするってもでもないし、オナガさんらのように綺麗じゃないし、ましてやめじろんやシジュウカラさん、はたまたえながんたちみたいに可愛らしくはないし…よーは、どこにでもいて、半端にデカくて、特に可愛らしくもなくて、なにより声が騒々しい碌でもない奴ら、と思われてるでありましょー。うん。

ところがどっこい、このひよちゃん、世界全体からみれば、なんとまあこの日本列島にしか生息しない貴重種なのじゃよ、皆の衆!鳥さんを見物するという珍妙な趣味を持つ世界中の酔狂人は、醤油の臭い漂う成田空港に到着しバスに乗るや、もう周囲をキョロキョロし、そこかにHIYODORIがいないか、必死になるのであるよ。新宿の宿に到着し、朝になって目の前でひよちゃんたちがギャーギャー叫んでるのを目にするや、まるでハワイで公園の緑にブンチョウが飛びまわってたり、オーストラリアの公園でワライカワセミが叫んでたり、ドイツの公園の枝にアオガラくんたちが追いかけっこをしているのを眺めた日本国在住のちっちゃな飛ぶ方々愛好家が熱狂するように、もう大喜びでカメラを振りまわすのであーる。そー、ちいさな飛ぶ方々界の「日本人」といえば、もうひよちゃんしかないのでありますっ!

そして、このひよちゃん、ともかく、性格が悪い。特に食い物を巡っては、基本は「独り占め」であります。美味しいものがあると自分だけのものにし、それも小回りとダッシュ力に優れた飛行特性を万全に利用した制空戦闘能力を発揮、ひよちゃんの好きな蜜柑やらを喰らいに来るわけではないシジュウカラさんやら雀たちまでも追い立てるのであります。

これじゃあ、日本列島それぞれの軒先にシジュウカラさんのご飯施設が設置される筈もない。だって、ひよちゃんが占拠しちゃうんだもん。かくて、日本列島では英独のような「冬になったらカラさんご飯」という風習は存在し得ず、輪っか飯やエナジーボールが冬場のスーパー店頭に並ぶこともないのであーる。

そんなこんな、冬の街場の空の王者ひよちゃん、2月半ば以降は葛飾厄偏庵周辺もすっかり制圧し、シジュウカラさんもめじろんも、寄ってこれない状況になっていた。

ところが、であーる。いつもの年ならばそろそろイースターという頃になって、状況がちょっとばかり変化してきた。ほれ。
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お判りかな。電線でアラートをかけているひよちゃんの視線の先に、そんなガン付けに「なんだい、あんた」という顔で応えている剛の者がおる。そー、最強にして最狂、極悪非道のひよちゃんに動じない、ほーほーさんでありまする。

シジュウカラ・レストランには、佃厄天庵を飛びまわる最強生命体たるブンチョウくんらの食い残しを詰め、レストランにやってきたシジュウカラさんが周囲を動くことで揺れて少しづつ下の物干し台に落ち、周囲の雀たちに細く長くご飯を提供するシステムとなっていた餌筒も設置されておりました。悪辣ひよちゃんのお陰で雀たちもやって来ることなく、寂しく風に流されていた稗や粟の食べ残しを美味しいご飯にすべく、弥生の後半くらいから、ほーほーさんがひとつ、ほぼ常駐するようになったのでありまする。この方、ひよちゃんが緊急アラートをかけて追い立てると
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その瞬間は、「うるさい奴がいるなぁ」という感じでどっかにいくのだけど、直ぐにまた戻って来て、ひよちゃんにガン付けられても動ぜず、遠くを見る目で視線を投げ返す。
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ああ、あいつはああいう奴だから、って感じ。

飛翔能力はひよちゃんに劣るも、身体はほぼ同じかちょっと大きいし、それにひよちゃんは猛禽さんとか烏とかと違い、追い立てはするものの食べ物にされちゃうことはないと鳥さんたちは判ってる。そういう相手には、堂々と開き直れば良い。

かくて、葛飾厄偏庵シジュウカラ・レストランは、本来のお客さんはたまぁにやってきてつつぴーと鳴いてはひよちゃんに追われ
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実は意外に狡猾なめじろんにしても、ひよちゃんが裏でご飯してる隙を狙って突っ込んでくるごーのものがときたまいるくらいで
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実体としてはすっかり「ひよちゃん&ほーほーさんレストラン」となっていたのであーる。

旧暦の如月も終わろうとする頃、そろそろレストランも閉店だなぁ、とうらうら春の光となった柿の木周辺を眺めていると、あれぇ、じじじじじじ、という地鳴きのような声がする。おや、ほーほーさんが日向ぼっこをする上、ひよちゃんがアラート場所とする電柱の向こうに、黒くて細長いお姿が。
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ツバメさんでありまする。

この冬、葛飾厄偏舎の周囲に、どうやらひとつ、越冬を決意したツバメさんがいらしたようで、たまぁにあの場所で翼を休めては、遙か南のフィリピンボルネオを思い出していらっしゃるお姿を拝見してはいたものの、どうもその方でないようだ。眺めていると、もうひとつやっていらっしゃったぞ。
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つばめさん体操でおいっちにっさんと身体を整え、直ぐにまた、微妙にセシウム舞う(流石にもう極微量なんだろうけど)新開地の空を切り裂いております。

ツバメさんが来て、春がホントにやって来る。みんな、冬を乗り切れて良かったねぇ。

さても、この週末には、いよいよレストラン閉店かな。

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対性悪ひよちゃん蜜柑大量投入作戦決行! [葛飾慕情]

あっという間に卯月も終わり、226の雪の日ならぬ都内彼方此方ブロックのとーきょーマラソンという迷惑千万なイベントも済み、実質2週間程の環太平洋圏ツアーを終えて久しぶりに葛飾オフィスにプチお籠もりなのであーる。月末締め切りの原稿をやり、その後、今週いっぱいで国民の義務たる納税作業の続きを行うのでじゃぞ。やくぺん先生の日当がどの程度と換算出来るか判らぬが、実質5日分くらいの労賃を御上、いや、愛する同胞日本国民のために捧げているあたしを、なぜみんな愛国者と呼んでくれぬのかっ、納得いかんぞぉ!

さても、葛飾オフィスにあっては、単純作業の疲れた心を癒やしてくれる我が友シジュウカラさん、はたまたその性格の良し悪しはともかく姿形は愛らしいめじろんご夫婦、こぞってシジュウカラ・レストランで厳しい川向こうの新開地の冬を乗り切って下さっているのであろー…と信じ、数千キロ彼方を彷徨きまわっていたわけでありまするが
http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2017-01-12
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なんとまぁ、昨日の昼過ぎに葛飾オフィスに戻ってみたら、どうも様子がおかしいぞ。

まず、レストランの上に置いてあった水場が、影も形もありません。強風で飛ばされても、物干し台の上や下のどこかにありそうなものだが、まるで姿が見えぬ。シジュウカラのご飯も殆ど減っていない。それどころか、おおおお、なんと、ひよちゃんがこんな格好してレストラン客席を占拠してるじゃあないのぉ。
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まあ、確かに桜の枝に取り付いて麗しき花を喰らっている姿は毎度のことなので、これくらいの場所にもとまれるだろうとは思うけど、おいおい、そこはあんたの場所じゃない。シジュウカラさんたちが周囲のレストラン席で動き回ることで筒が揺れて、ひえあわなんぞ佃のグルメぶんちょうくんらの食べ残しがちょっとづつ物干し台に落ちて、スズメさんたちのご飯が毎日少しづつ提供される、という仕掛けの自動お食事配給システムなんだけど。そもそもひよちゃんはそういうもんは喰わんでしょーに、普通なら。

暫く眺めていると、このひよちゃん、特定のおひとりで、この柿の木の枝にはときおり蜜柑が実るとお考えになり、この場所をおれんちにしようと決め込んでいるようであります。で、蜜柑を出してやると吹っ飛んできて雄叫びを挙げ、めじろんがやってくると追いかけ回し、近寄らせない。それどころか、シジュウカラさんたちまで追いやっている。それどころかそれどころか、仲間の別のひよちゃんにも喧嘩を仕掛けてらぁ。

うううん、こいつはしょーわるだぞおおお。

とはいえ、どんなに性格が悪い奴であろうが、こいつにも冬を生きていく権利がある。暴力で他の奴らを追い払っているとはいえ、「きみきみ、暴力はいけないよ」と聖フランシスコのように説教するわけにもいかぬ。じゃあ、こいつに石を投げてやるとか、こちらも暴力を振るうわけにもいかぬ。なんせ相手は勝手に生きてる方々、あちらなりの秩序があって川向こうの新開地葛飾の空は成り立っている。いくらめじろんが可愛らしいからといえ、めじろんにしか蜜柑を提供しないというわけにはいかぬ。これだけ勝手なことやってるんだからね、わしら人間はさ。

さても、となると、どうするべーか。そー、相手の弱点を突くしかないわな。この悪辣性悪ジャイアンひよちゃんの最大の弱点は、奴がひとりだ、ということです。なんせ仲間のひよちゃんみんな追い払ってるんだから。それなら、ひとりではどうしようもない状況を現出すれば良い。そーじゃ、物量作戦じゃ。

てなわけで、佃の人間住民様から提供されている悪くなったりへこんじゃったりしてる蜜柑、あともう数はそれほどないのだけど、普段は1日ひとつなのだが、一気に大量に出す、それも、性悪ひよちゃんひとりで制圧出来る領域を越えた領域に一気に出すという、じり貧の同盟軍ヤン艦隊に対しラインハルト様が出して来た無限の薄い防衛陣での体力そぎ落としみたいな、物量作戦に出ることにしたのじゃよ、皆の衆。

今、普段の柿の枝にひとつ、いかな性悪ひよちゃんとて行動が著しく制約されるシジュウカラ・レストラン天井下、イゼルローン回廊の隅っこの辺りにひとつ
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そして外宇宙のようなやくぺん先生仕事部屋を挟んだ裏の窓の外にひとつ、総計3つの蜜柑を据えたのであーる。

おお、向かいの電線に陣取ったジャイアンひよ、早速、天の彼方は大銀河に向かい雄叫びを挙げておりまする。
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さても、対性悪ひよちゃん物量作戦、いかなる結果を迎えるか。期して(何を?)待てっ!

[追記]
いちど佃の縦長屋に戻り、納税資料抱えて弥生最初の薄曇り空の中を荒川放水路東の新開地葛飾に戻ってみれば、おお、我らがひよちゃん、仕事部屋裏の電線に陣取ってます。昨日、葛飾を出るときには裏側の蜜柑の辺りにめじろん夫妻が取り付いていたので
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どうも一人多方面作戦をせざるを得なくなってはいるようです。でも、「全部おれんち」とは思ってるみたいだなぁ。まあ、奴も少しは喰えてる筈なので、文句は言わせんぞぉ。

ま、あとさし上げられる蜜柑もふたつしかないし、復活祭もやたらと遅い今年は、レントに入ったところでシジュウカラ・レストランも撤収ということでしょうかねぇ。

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