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颱風一過の都民の日 [葛飾慕情]

21世紀も10年代の終わりを迎えようという今、「10月1日は都民の日なので合羽のバッジを胸に無料の上野動物園にいざぁ」という常識は生きているのであろーか…と、思いつつ、南太平洋から吹き込む蒸し暑い南の風に晒される神様のいない月の朔日、颱風一過の列島の皆々様はいかがお過ごしでありましょうや。

昨日、そろそろさすがに買い換えてくれぇと悲鳴を揚げていたメインパソコンのキーボードから「K」がご臨終し、実質的にマシンが使えなくなり、颱風が迫る中、2年も開けたことがないバックアップのパソコンを引っ張り出して慌ててセットアップを始めたらウィンドウズが延々と更新を始めちゃってなんにも出来ず、そうこうするうちに強風烈風疾風ハリケーンラファール荒れ始め…葛飾オフィスの巨大柿の木はぐぁんぐぁんしなり、柿の実はどんがらと音を立てて屋根やら公道に落ちまくる壮絶な一夜となり…

かくて晴れ渡った南洋のような日差しの下、あと数週間でシジュウカラ・レストランが再び開店予定の場所はこんなことになってら。
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ま、大きな枝の倒壊はひとつくらい。溝に落ちて今日は危なくて拾えないものを含め
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落下した柿の実は総計2ダース弱。うち、颱風チャーミーお嬢様が一足早く些か乱暴に収穫して下さったと辛うじて見なせるもんを集めると、これくらい。
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うううん、これをどうしろというのじゃよ。

まだまだ葛飾オフィスの巨大柿の木で揺れる実は緑半分、極めて固く、落下したものに当たると危険なくらいであります。収穫祭は例年通りに行う予定ですので、あと数週間お待ちあれ。残念ながら、今年は不作の年で、生き延びて収穫に至る数は数十個というところじゃないかしら。

なぜか豊作の蜜柑は、天敵近隣中学生の魔の手を逃れ、未だいくつかは生き残っております。
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どこまで黄色くなることやら。

柿の実を 落とし出雲へ 神立ちぬ

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早すぎる蜜柑穫り入れ [葛飾慕情]

世間は超大型台風やら震度七大地震やらで大騒ぎな中、敢えてアホみたいにノンビリしたどーでもいい話です。

本日、なんのかんのなんかんのあって、いきなり若い友人が葛飾オフィスに高枝切り鋏を抱えて参上(京成電鉄の車内にどうやって持ち込んだのか、まあ、風貌からテロリストや鉄道ジャック犯には見えないけど)、オフィス外壁部を蔽い尽くさんという勢いの植物群に向け、果敢な闘いを挑む次第となりましたです。

そもそもの事の発端は、「今年は空前の蜜柑大豊作で、お隣さんの奥様ともどうしたもんかと頭を抱えてる」という話をしたことにある。思い立ったら動きの早いMさん、じゃあいまから行く、と入谷のお宅から遙々荒川放水路越えて新開地に来て下さった。なんせ、植物覆い隠し入れない葛飾オフィス正面故、現在出入りに使われている通用口の前には、死んだお袋がなんの拍子か植えて育てていた蜜柑の木やら桃の木があり、蜜柑ったらこんな案配。
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町工場に資材製品運搬するトラックが年がら年中行き交い、通りを真っ直ぐ行った突き当たりにある中学に向けてちゅーぼーが束になって通学する街場の公道。昨年くらいに近くの蕎麦屋がいきなりインターナショナル・ゲストハウスに商売替えし、世界中のトーキョーガイドブックに紹介される穴場になったらしく(なんせ羽田成田共に乗り換え無し1本で40分という滅茶苦茶好立地…新開地だけどさ)何語かまるで判らん言語で浮かれたりヒジャブ被ったりした連中が歩いてる多国籍社会になっちゃってる。目の前に黄色く光るまあるい蜜柑なんぞ突きつけられようもんなら、これはもいでいかないのは失礼と考えるちーぼーやら酔っ払いやら異文化人やらに溢れているわけであります。お隣の奥さんによれば、既に蜜柑はいくつもなくなっているという。きけば、「これ、緑で堅いうちに柚子みたいにして使えるのよ」とのこと。

まあ、公道にこんなもんを剥き出しにしているこっちが悪いことは火を見るよりも明らかなんで、えええええええい、これは収穫しちまえ、と思ってるところに、やろーやろーと助っ人が登場してくださったわけでありますから、これも天の神様の思し召し。さああ、かっちゃえとっちゃえもぎっちゃえええ!

てなわけで、入口周りの枝をはらい、流石に公道に突き出し過ぎた柿の枝をなぎ倒し、その間にもボトリボトリと緑色の柿の実が落ちてくるのを呪いつつ、作業すること1時間と半ほど。ええい、助っ人さんがどなたか、お判りになる方には判る写真をぺっとり貼り付けちゃえ。
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作業の間は、今年のゆふいん音楽祭の反省会になったのは言うまでもないことでありましょーぞ。

かくて、これが収穫された葛飾無農薬蜜柑。2ダースちょっとくらい。
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全て谷中に持って行かれましたが、あれ、どーすんのかしらね。なんせMさんちにはゆふいん某超名旅館から柑橘類が送られてくるそうなんで、こんなへっぽこ葛飾蜜柑、使うもなにもなかろーに。

これだけ収穫しても、まだ少なくとも2ダースくらいは枝にぶら下がってます。11月上旬若しくは下旬の日曜日に予定される恒例の柿取り入れ大会まで、いくつサバイヴして下さることやら。確かに日だけは短くなってきてる新開地。さて、上野の杜に若いクァルテットを聴きに出かけねば。

蜜柑垂れ 柿の実落ちて 秋何処

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燕っ子・柿の実っ子 [葛飾慕情]

先週来の地獄のような作文週間、やっと一息つきましたです。いやぁ、ホント、肉体精神とも、体力がなくなったもんじゃわい。歳は取りたくないのぉ、婆さんや…

年に何日あるか判らない、まるで極東の島国の帝都とは思えぬ爽やかな日があったようだけどそんなことお構いなしにぼーぜんと日々が過ぎ、気が付けば、なにやら大気は湿気はじめ、荒川放水路東の新開地、東京天樹に日が落ちるここ葛飾も、そろそろ梅雨の空気が漂い始めてます。

数ヶ月前までは兇悪ヒヨちゃんがめじろんを追っ払うべく叫び、案外と根性座ったシジュウカラさんご夫妻が追いかけっこの目を盗んではレストランからひまわりの種をテイクアウトして一生懸命つんつん割ってた巨大柿の木向こうの電線から聞こえてくるのは、ぎぎぎぎっぎぃ、という歯ぎしりみたいな声。そー、向かいの町工場の軒先に毎年おうちをお作りになる燕さんファミリーでありまする。
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今年はどこにお家を作ったんだか、どうも良く判らないんだけど、ともかく大好きないつもの電線にとまっては燕さん体操でのびのびぃ、っと毛繕い。もうすぐやくぺん先生の作文作業場前の低い電線に燕っ子らが並んで、ごはんちょごはんちょ、と大騒ぎし始めるのでしょう。

いつのまにやらすっかり緑の固まりになった巨大柿の木にも、ほれ、新しい子供達。
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まだ直径1センチ程度だけど、どんどん育って、落ちる奴はどんどん落ちて、大きくなった子供たちを連れて燕ファミリーが南に去り、周囲のお宅にやくぺん先生が頭下げてまわるようになり、木枯らしが吹き始める頃になれば収穫の祭り。

あと何度このサイクルを眺めるのだろう…と自然に思えるのは、本格的に爺になってきている証拠なんだろーなー。

半寸の 柿の実落ちて 夏近し

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弥生晦日に飛ぶ燕 [葛飾慕情]

新開地葛飾で今年初めての燕さんを眺めたのは、東から西まで2週間程亜細亜を彷徨って戻った先週日曜の午後であった。ホルムズ海峡の向こう、アラビアの砂漠が海に繋がる辺りで眺めた細長い翼の精悍な方とはまた違った、いつもの、お馴染みの雀さん。

シジュウカラ・レストランをオープンする頃に越冬燕さんがひとついらしたのだけど、あの方は大雪の冬を無事に越えられたのかしら。

それから数日、なんだか空気がぐんぐん暖かくなり、弥生初旬のアブダビ並の陽気にすら至り、おやおや、葛飾オフィス巨大柿の木もあれよあれよと緑が吹き出す。あっちこっちに梅が咲いて、桜も咲き始め、厳冬期の巨大柿の木近辺制空権を完全掌握し悪行の限りを尽くしたばかりか、最後には雀フィーダーにまで口を突っ込んで中の「佃のセレブブンチョウ様お残し飯」をぶちまけていた兇悪ヒヨちゃんず
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もうこんな面倒くさくて美味しくない食い物に目もくれない。それを良いことに、やっと専用食堂を確保出来たシジュウカラご夫妻、カップ飯に盛られた香港のコンビニで売ってたお人様用ひまわりの種を拾っては柿の枝に持ち上げ、カチカチほじってお召し上がりになっては、ノンビリ毛繕いなんかしてらぁ。
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もうそろそろレストランも撤収ですよぉ、と声をかけようとすると、つつぴーならぬぎぎぎじじじと、沸き出した緑の向こうで歌ってらっしゃるのは、燕さんでありまするぅ。
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おお、春や春、もうホントに春が来た!

弥生終わりの、久しぶりに春霞も取れた空には、珍しや入間チヌーク君まで仲良くふたつで葛飾上空を舞い
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ご夫婦なんだか、燕たちも盛んにふたあつで舞っては、お気に入りの電線に並んで燕さん体操さっ。
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イエス様がいない土曜日の朝、向かいの町工場のトラック搬入口上には、例年の如く、おうちがもう作られ始めてら。
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工場のおにーさんたちにたたき落とされちゃうかもしれないのに、なんでめげずに毎年、ここに作るかなぁ。巨大柿の木下に作ってくれれば、いろいろ御世話もしてあげるのになぁ。恐らくは大きな枝の近くだと、蛇だとか猫だとか、隠れて近寄ってくる輩がいてイヤなんだろうけどさ。

弥生も晦日、燕飛ぶ。もう明日以降、シジュウカラ・レストランにはご飯の追加はいたしませぬっ!売り切れ御免、閉店でありまするう。

チヌークと 燕でとばせ 春霞

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おうちでチキンライス…なんだけどぉ [葛飾慕情]

チキンライスのお話。この話の補遺
http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2018-03-13
というか、トーキョー編というか、オマケというか。

帝都に戻ってきて、やたらと寒かったり雪が降ったりしてる間にもダラダラと作文仕事をやらにゃならず、本日から月曜まで葛飾オフィスにプチお籠もりです。で、これくらいの半端な期間だと飯が面倒で、佃から賞味期限切れっぽい冷凍食品などいただいてきたわけだが、葛飾オフィスの厨房にひとつ気になってるもんがある。あれを喰ってしまわないとマズいだろうなぁ、今は勢いが付いてるから、そのまま一気に…

要は、これでありまする。
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そー、東は香港から西はアブダビまで、アジア圏のどこのスーパーマーケットにもしっかり売ってる、ご家庭で簡単に出来るチキンライスの素でありまする。底を眺めると、「此日期前最佳26/08/16」などと記してある。わぉおお、既に賞味期限切れて1年以上じゃあないかあああああ!これは早急になんとかせねばならんじゃろ。

かなりぶ厚いパッケージをあけると、中からこんなものが出て来る。
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説明書き(幸いにも英語がちゃんとある)を読んでみると、チキン1.5キロを煮込む際に入れるペースト、チキンの煮汁と米500グラム(タイ米が望ましい、などと気楽に書いてある)を炊き込む際に混ぜるペースト、煮込んだ後に取り出して冷やしたチキンにぶっかけるソース、それに小さいのはチキンライスお馴染みの生姜タレ、煮詰めた醤油っぽいタレ、それに辛い系タレ、以上でありまする。

さても、基本的に時間が経って風味が劣化するかもしれないけど、ホントの意味で悪くなりそうなもんはないじゃろ、と気楽に判断し、つくってみることにすべーか。

まずはチキンだが、亀有の肉のハナマサまで行けば丸ごとチキンひとつは買えるだろうけど、今、葛飾オフィスの自転車がパンク中(そのためにこのところ水元公園に小さな飛ぶ方々に遭いに行けませぬ…)。歩いて行くには遠いし、こんなことでバスに乗るのもイヤなんで、まあいいや、最寄り駅前のスーパーに行ってチキンの彼方此方の部位を1キロちょっとくらい買い込むべえか。問題はタイ米だなぁ…って、すっかり冒頭部分書いては消しの作業にイヤになったので、夕方から作務衣にコート羽織ってひょろっとサンダル履きで出かけるのであった。

まずは、なんとも川向こうなセンス漂う駅前のお米屋さんに向かい
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オジサン、タイ米、ある?と訊ねると、あっさり「ないない、9キロ買ってくれるなら取り寄せるけどねぇ」とのこと。なんで9キロなんじゃろか、ま、突っ込んでも仕方ないと、あっさり諦め、駅前スーパーに向かいます。

さてぇ、と米コーナーをキョロキョロするも、世界のどの都市のスーパーに行っても置いてある500グラムから1キロくらいの小ぶりなパックの長粒米は全く見当たらない。店員さんに尋ねると、「あったかなぁ…」と探してくれて、ここにないならないですねぇ、とのこと。

それならそれでしょーがないとさっさと戻り、もうあとは有りものの米といつもの炊飯器で調理することに決意した次第。

んで、レシピ通りに2.5リットルの水に煮込みペーストをぶち込んで30分程チキンを煮込みますぅ。ひきあげて、冷水で15分冷やし、その間に650ccの先程の煮込み汁を500グラム三合半弱の日本米にぶちまけ、かなりねっとりした、でもあのお馴染みのチキンライスの臭いが強烈にするペーストを混ぜ込み、添えられた調理の仕方は一切無視して、炊飯器の「炊き込みご飯」スイッチを入れ、あとはもう、知らんぷり。

かくて待つことしばし、当たり前に炊きあがったご飯は、強烈に油っぽくて、ペースト状のソースが混じりきってない。慌ててグチャグチャひっかきまわし、暫く蒸らし、その間にチキンを切って、醤油味のソースをブチかける。小皿を出して小さなソース3つを並べると、なんだかチキンライスっぽくなるぞ。コリアンダーとかワケギとか胡瓜とか、ホントは小物も必要なよーだが、ま、そんなんなくても結構じゃわい。

かくて、こんなもん、出来ましたぁ。
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まあ、見てくれは一応、格好はついていますな。んで、食してみると…うううん、チキンは「煮鶏」です。そうとしか言いようが無い。ま、お馴染みのソースがある、特に煮詰めた醤油系タレは賞味期限切れでも問題なく、しっかりもうチキンライスっぽい。生姜系と辛い系は、流石に賞味期限切れかなぁ、って感じ。

問題は炊き込みご飯でして…そーだなぁ、やっぱり日本米はタイ米に比べて水分の吸収がよろしいからか、正直、味が濃すぎる感じになってます。冷めればこれくらいでも良いのかしらね。付け合わせはスーパーの見切り青梗菜をラップに包んでチンしただけのもの。チキンライス用の煮込み醤油タレには、とぉっても合います。

なんのかんの、ともかく大量のチキンライスもどきが出来てしまったので、これから月曜までずーっとこれで生きていくやくぺん先生なのじゃ。

やっぱり、名店のぷるぷるした食感やら、シンガポールの当たり前の店の適度な歯ごたえと柔らかさなどは、簡単にご家庭で出来るもんじゃあないでんなぁ。ぶっちゃけ、チキンを細かく刻んで、炊き込みご飯にまぶし、おにぎりにすると滅茶苦茶美味しいんでないかい、と思わんでもないぞ。

以上、弥生のチキンライスづくし、これにてオシマイ。イースター明けの英都でまたチキンライス、なんて勿体ないことはいたしませんっ!

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閉店間際シジュウカラ・レストラン大混乱 [葛飾慕情]

ホルムズ海峡からパキスタン、インド亜大陸の付け根に沿ってネパールからミヤンマー辺りを飛び越え、そのまま中国に突入し、あれよあれよと上海に至り、九州突っ切り東海道を遙か太平洋で跨いで昼過ぎに成田に戻って参りました。明日の東京湾岸でのエクの《フィガロの結婚》はどうしても聴かねばならぬので、1日半に満たない一時帰国です。

ともかく葛飾オフィスに戻ったら、わあああ、たいへんだああああああ!
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シジュウカラ輪っか飯が食いちぎられ、レストランの下に無残にも散らばっているではないかぁ!

こんなこと、小さな飛ぶ方々を狙ってる猫さんには無理だし、無論、シジュウカラさんにはとても不可能な力仕事。証拠もなしに犯人を断言するわけにはいかぬものの、まあ、誰が考えても、やったのはあいつでありましょー…

ったら、早速、「いるんなら蜜柑出だぎゃー!」と最も犯人濃厚な奴が
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素知らぬ顔で叫んでおるわい。いやはや…

大洗濯をして、バタバタあちこちに連絡して、なんて雑務に励んでいると、つつぴつつぴい、と小さなお声がする。おお、シジュウカラさん、ご夫妻で入らしているどころか
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おいおい、落下した輪っか飯の残骸を美味しそうにつまんでいらっしゃるではありませんかっ。

なるほど、今年の悪辣狂暴ヒヨちゃんずが完全に制空権を握っている状況では、数で押し切る雀たち、基本、大阪のオバチャンみたいにモノに動じないめじろんたちとは違い、ヒヨちゃんとの闘いが得意ではないシジュウカラさんたちとすれば、必要なひまわりの種やら油やらをサッと拾って、遠くの柿の枝まで持ってってゆっくり割っていただく、という作業がいちばんやりやすいのであろう。そういえば、輪っか飯は減らないのにカップ飯はしっかり減ってるわけだし。

下に落ちた輪っか飯の中身をカップ飯の中に入れてやると、早速シジュウカラさんご夫妻、カップに張り付いて
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ドンドンいただいてくれております。
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日本列島の白くてしっかりしたネクタイのシジュウカラさん、やっぱり飯はどんぶりに限るでつつぴぃぃ!

もう弥生も半ば。どうやらこの冬はすっかり「お持ち帰り専門」になってたようなシジュウカラ・レストラン閉店間際の騒動でありましたとさ。もう梅も咲き、桜の季節だから、めじろんたちはそっちでちちちちちとヒヨちゃんらと闘ってくれたまえ。

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シジュウカラ・レストラン再オープン! [葛飾慕情]

欧州三都市弦楽四重奏漬け+αの3週間と少し、「引退」宣言を撤回せざるを得ないような事態に己を追い込むアホな仕込みツアーの最中、なによりも心配だったのは伝えられていた東京地区の大雪でありました。なんせ、葛飾オフィス巨大柿の木下のシジュウカラ・レストラン、冬は乾期晴天続きと信じ込んでる関東の東夷としては当然ながら雪への対応なんぞ全く考えておらず、あそこに雪が積もったらひっくり返るんじゃないか、果たしてどーなっておることじゃろーかいな。

調べてみると、1月11日に書類などを取りに来たのが最後。そのときは、こんな状態。
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佃のセレブなブンチョウさまたちがお残しになられた残飯が詰め込まれたフィーダーをお目当てに、向かいの電柱の変圧器内部にお家を構えてしまった雀たちの一群がいるようで、こんな調子で寒くご飯のない冬を乗り切る便利な場所に利用しておった。前の冬にはこういう連中はおらず、フィーダーのブンチョウさま残飯は一冬でもなくならなかったような気がするのじゃがのぉ。小さな飛ぶ方々の情報伝達システムは、わしらにはよー判らんもんじゃ。

んで、レストランの面倒をみずに雨風雪に曝しっぱなしにして20と数日。昨日朝に湾岸に戻り、まるでアムステルダムのビエンナーレが東京でも続いているような空気のエクの演奏会で西村朗氏にプレトークをしていただくために初台に駆け込み(実際、海胆頭で、「こういう感じのことを話してください」と事前打ち合わせをして、あとは座ってタイムキーパーしてただけの情けなさ)、やっとツアーが全部終わったおわったぁ、と今日の昼過ぎに葛飾オフィスに久しぶりにやって来てみれば、おおおおお、なんてこった。
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シジュウカラ・レストラン、ものの見事にスッカラカンではありませんかぁ!

最寄りの某私鉄駅から駅前を抜け、今はすっかり住宅地になってしまい最後に残された町工場に向けて真っ直ぐ、隣の葛飾オフィスまで連なる道に入ると、もう遙か向こうの柿の木周辺で大騒ぎしている性悪ヒヨちゃんやら、民家の軒先に出された鉢植えの花に張り付いてるめじろんやら、そいつらを「美味しそうだなぁ」と眺めている野良猫共の姿が見えてくるものなのだが、猫様たちは別として、飛ぶ方たちの気配がまるでなかった。なるほど、これじゃあねぇ。

それにしても、フィーダーがカラッポになってしまっているのはさもありなんとして、前の冬にはまるで人気がなく、今回も独逸国のスーパーで補充を買っては来なかったエナジーボールが、ぜーんぶ綺麗になくなってるのは、ちょっと驚き。これ、絶対に飛ぶ方々が喰っちゃう以外に無くなることはあり得ないもん。誰が喰ったんじゃろか?輪っか飯の中身を細く詰め込んだやつだけが残ってる。これ、人気無いなぁ、やっぱり。補充を買おうか悩んだんだが、買わなくて良かった。うん。

とにもかくにも、佃から運んできたブンチョウさまらの3週間ちょいの食い残しと、パリ及びハイデルベルクのスーパーで買い込んだ食材を背負子から引っ張り出す。シジュウカラ輪っか飯3パック、シジュウカラさんやあおちゃんが好きそうなものを固めたハート型のご飯、それに油こってりのシジュウカラ・カップ飯じゃぞ。
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ひとつだけ残っていたエナジーボールのストックを探し出し、せっせとレストランのセッティングに励む聖フランチェスコならぬやくぺん先生なのであった。

せっかくだから、レストラン再オープンを記念し、蜜柑と、冷凍庫から引っ張りだし隅っこはやくぺん先生が美味しく囓ってしまった巨大柿の木からもがれた冷凍渋柿も、特別に出してあげよーじゃないかい。ほれっ。葛飾巨大柿の木下シジュウカラ・レストラン、リニューアル再開じゃ、皆の衆!
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再オープンから間もなく、早速、ぎゃーぎゃー、という雄叫びが荒川放水路向こうの新開地に響き渡るっ!
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「ごはんだぎゃぁ、またごはんが出ただぎゃああああああ!」と大喜びで世間に告げるのは、やはり凶悪狂暴ヒヨちゃんであった。うううん、日本列島でニンゲンが冬場にカラさん類にご飯をさし上げる習慣が今ひとつ根付かないのは、絶対にこの方々故だろうなぁ。なんせ、こんな「誰にもやらんじゃぎゃあああ!」ってキャラの奴、欧州にはいらっしゃいませんからねぇ。ロビンくんも鶸さんらも、こんなに凶悪じゃあないもん。

ま、それはそれ、やくぺん先生とすれば、あんたらにはあげないような工夫をするなんて気も無い。「お庭に可愛いシジュウカラやメジロを呼ぶには」…なんてハウツウ情報には、「性格が悪いヒヨドリが独占しようとするから、対応策としてあれをしろこれをしろ…」と記されているものでありまする。だけどヒヨちゃんだって、たまたまこの島に一緒に生まれてしまった貴重な列島固有種。性格が悪いから、クロウタドリやコウラウンみたいに声が綺麗じゃないから、ロビンやめじろんみたいに可愛くないから、って理由でご飯をやらんわけにもいかんでしょ。

やがて、つつぴぃ、というお声もしてまいりました。ほれっ
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主賓の皆様が様子見にいらしてくださいましたです。果たしてホントに輪っか飯やらカップ飯を喰らってくださるか、まだなんとも判らんものの、少なくともひとつのご夫婦がこの辺りを動きまわってるようじゃ。

葛飾シジュウカラ・レストラン、再開いたしました。この先、旧正月を越えて桜が咲くくらいまで、お店を出す予定でありまする。葛飾近辺の小さな飛ぶ皆様、ずずずぃいいいいといらっしゃいませぇ。

随分と日は延びたといえ、新開地の冬、まだまだ続く。

柿の実に ヒヨちゃん叫び 春まだき

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渋柿の実をどう喰らうか [葛飾慕情]

昨年暮れの「名古屋のオルガンさし上げます」記事アップ以来、なにやら気がふれたような状況だったカウント数もやっと落ち着き始めた松も取れる新暦新年の2週目始め、世界は旧正月やイースターの休みまで真面目に働こうという状況なんだが、なんと今日もニッポン国は祭日らしく、金曜昼前に羽田を発ってシベリア上空に至るまでにやらねばならぬ原稿あと2本、なんとかやっつけるべくお休みモードの都営地下鉄&京成電鉄でやって来た葛飾オフィスなんだけど、まだ区のゴミ収集車も来てないし、向かいの町工場もやってないじゃんか。勤勉だけが取り柄の筈のニッポン国、いつから動くんじゃいっ!

てなわけで、弦楽四重奏ネタなどもなくはないのだけど、今やってる原稿終えるまでそっちに頭を持って行きたくないんで、どーでも良い話であります。

ええ、秋の終わり頃、関係者の皆様の絶大なるご協力を得まして、葛飾オフィス巨大柿の木にたわわに実った渋柿の収穫が無事に終わったことは当無責任電子壁新聞でも報告させていただきましたです。
http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2017-11-25
10ダース以上あったと思われる(途中からカウントが判らなくなった)渋柿の実、道ゆく人々に配ったり、ご近所にさし上げたり、無論、採り入れ参加者がお持ち帰りになったりして、手元には10数個が残りました。上の写真でトレイに転がってる奴ら。さても、こいつらをどうするべーか。「判断に困ったときはとりあえず先送り」体制を百数十年かけて営々と築き上げてきたニッポン国の善き臣民たるやくぺん先生、愛する祖国の頭の良い皆様の慣例にずずずぃいいと従い、ともかく今はてきとーにその場を繕っておいて後で考えましょ、とばかりにコンビニに行き焼酎を買おうと思ったらないじゃんか。しょーがないなぁ、まあ、同じく度の強いスピリッツならよかんべぇ。あっさりと安ヴォッカを買い込み、葛飾区指定ゴミ出し袋に柿の実を放り込み、ドバドバドバとヴォッカをぶちまける。ガッツリと縛り、冷蔵庫の中に放置して国を出て数週間、戻って来たところで引っ張り出せば、すっかり酒浸しになったふにゃふにゃの柿の実たちが転がってました。

これ、流石にこのまま喰らうのはどーなんじゃろか。んで、再び判断先送り。ヴォッカ漬けの実を引っ張り上げ、一応、綺麗に拭き取り、なーんにも入っていない冷凍庫にゴロゴロと並べたのであったとさ。

師走半ばに半島から戻り、そういえば柿の実、どうなってるじゃろか、と冷凍庫をあけてみれば、おやまぁ、すっかりカチカチに凍ってら。かき氷マシンでシャーベット状に切り刻んでしまえばそれなりに美味しく喰えそうなんだけど、そんなマシンどこにあるか判らぬ。ともかくひとつを掴み出し、ひよちゃんの天下となったシジュウカラ・レストランの水場横にいきなり出してやったのであーる。

あとは野となれ山となれ、小さな飛ぶ方々がなんとかしてくれるでしょ。なんせ柿の実がたわわだった頃は、ひよちゃんとむく軍団が争奪戦を行ってたくらいだから、ヴォッカで酔っ払うくらいなんぼのもんじゃいでまた喰らってくれるであろーよ。

正直、その柿の実がどうなったかは、いまひとつ判らないままです。いつのまにかレストラン天井部に設置された小型水場の横から物干し台に落っことされていて、ほおっておいたら、いつの間にか完全に姿も形もなくなっていた。へえええ、まさか野良猫くんたちが喰らったわけでもあるまい、一体誰が喰らったんじゃろか。かくて自然のパワーに感動しつつ、ハノイに向かったのであった。

んで、昨年の「たびの空」を全て終え暮れも押し詰まる頃、どうやら誰であれ出せばお食べになるようだ。ってなわけで、またひとつ、ころんと置いてやったら、おおおお、一応は制空権を奪っているひよちゃんに果敢にゲリラ作戦を挑みそれなりに勝利し始めているこの方が、おいしそーに喰らってるではありませんかぁ。
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へええ、めじろんも喰らうんだぁ。そりゃそーだけど、酔っ払わないか、心配だなぁ。なんせ体がちっちゃいんだからね。

かくて、年も明けて松が取れる今日この頃、冷凍庫の中には未だ半ダースを越える冷凍ヴォッカ漬け柿の実が転がっておるぞよ。鳥さん達ばかりに喰らわせるのも余りに無責任というもの。ひとつ喰らってみるべえか。てなわけで、小皿に出して、暖房を兼ねて煮込んでいる豚汁の近くに置くのじゃ。
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ほーれ、美味しそうじゃろ、皆の衆。

待つまでもなく、とろ火で煮込む部屋の暖気に、こんなお姿になっていく。
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てなわけで、いよいよ食する段階に入っているのだが、渋柿生シャーベット、まだちょっと堅すぎて、スプーンも通りません。とにもかくにも、喰らうぞ、と世間に宣言し、今は何のオチもなく、与太話はオシマイ。

柿の実に 匙突き立てて 松納め

[約2時間後の追記]

こんなんなりましたぁ。
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ヘタのところと皮にくっついた辺りはべろべろ剥がして、小雨降るシジュウカラ・レストラン上に出してやりました。今、早速、ひよちゃんのぎゃーぎゃーという雄叫びが響いておりますっ。ぶっちゃけ、思ったほど甘すぎず、お上品なナチュラル・パーシモン・シャーベットで御座いますです。

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The Battle over the Katsushika Persimmon~めじろん編 [葛飾慕情]

ハノイから戻って以来、すっかり頭がパーになってしまい、ボーッとしているうちに年が暮れ、年が明け、あっと言う間に仕事始め。ともかく葛飾オフィスにやってきて、来週金曜日に華の都ぱりぃに向かうまでに自分への秘書仕事以外に最低4本の原稿を終えねばならぬことを発見し、あらためて真っ青になってのプチお籠もり状態。新暦といえ一応は新春、うらりうらりの新開地葛飾の空の下、シジュウカラ・レストランの下に机と椅子を引っ張り出し、ノマド状態で純粋作文を1本やっつけ、昨日から2本目に入るも大いに難儀。今日は気分転換に佃に戻りましょうか、ってな土曜日の午後でありまする。世は全て事も無し…と言いたいところなんだけどぉ

なんとまぁ、どうやら葛飾オフィスの巨大柿の木の周辺、シジュウカラ・レストランが開設され、オープニング特別大盤振舞で蜜柑を出した辺りから、どうにも大変なことになっているよーじゃ。

昨年、最終的に冬場の柿の木周辺の制空権を握ったのは、凶悪狂暴ひよちゃんでありました。
http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2017-03-30
シジュウカラさんも雀もめじろんも、ともかく柿の木周辺に近寄ろうとする小さな飛ぶ方々を散々に追い散らし、ぎゃーぎゃー雄叫びを挙げては林檎やら蜜柑やらを喰らっている。ま、こちとらニンゲンとすれば自然の摂理に過度の介入をするわけにもいかず、せいぜいがご飯の出し方をちょっと調整してひよちゃん様の寛容な心を期待するばかりだったわけであります。

さても、この冬はちょっと状況が違うぞ。シジュウカラ・レストラン下にノマドってると、待てど暮らせどシジュウカラさんはやって来ません。全く、お姿を見ません。なんなんねん。

その代わり、なのか、この冬はどうやら前の電柱のどっか裏辺りに雀たちが塒をつくっているようで、雀軍団が跋扈しております。こいつら、なぜかフィーダーの中にタップリ入ってる佃のセレブなブンチョウさんの食い残しは気付かないようで、風でフィーダーが揺れて中身が下の物干し台に落っこち、なんとなくいつもちょっとは食べ物が落ちている状況になってることは判ってらっしゃるみたい。で、量はともかく一定のご飯は常に確保出来る場所、と判断したか、柿の木周辺に小さな群れを成している。臆病なのか慎重なのか、ニンゲンの姿が見えるとさっさと逃げてしまうのだけど、どうもいなくなるとそれなりにチュンチュン喰らいに来ているよーでありまする。
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そんな連中を追い立てているのが、毎度お馴染み、ひよちゃんなんだが、どうやら昨冬とは違う個体のようで、ちょっと小さい。まだ若いのか、世間を良く判っていないようで、追い立て方も達者とは言えず、諦めも早い。なによりも、佃のノマドの友のひよちゃんたちと違ってニンゲンの姿が見えるとさっさと逃げてしまう。

今の葛飾オフィス上空の力関係を敢えて並べれば

めじろんず≧ニンゲン(やくぺん先生)>新人ひよちゃん≧雀たち=めじろんず

となる。右と左の隅っこが同じなので、実はこの式、ホントはぐるりとまあるく繋がってるわけでんな。

さても、この新人ひよちゃんの性格が、今のパーシモン上空の壮絶な闘いを生んでいるのであーる。

シジュウカラ・レストラン下でノマドっていると、そんなわけで、ひよちゃんはいらっしゃいません。たまにやってきて、ああああニンゲンがいるだぎゃああああ、と町工場の向こうに行ってしまう。そんな状況を良いことに、柿の木周辺の蜜柑近辺で我が世の春を満喫しているのが、めじろんご夫婦たちなのであります。

そー、めじろんご夫婦、じゃなくて、ご夫婦たち。それが大問題。

現在勃発しているパーシモン上空バトルは、ひよちゃんVSではない。なんとまぁ、この世にこんなに人畜無害で可愛らしい小さな飛ぶ方々はいないと思われそうなめじろんたちの間でのバトルなのでありますよ。

現在、どうやら葛飾巨大柿の木周辺をテリトリーとしているめじろん夫妻は3組いらっしゃるよーだ。きちんと個体識別は出来ないのだけど、明らかに常にご夫妻で動くカップルがひとつ
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比較的単独行動が多いのがひとつ
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それからたまにご夫婦で来るだけのちょっと遠くにお住まいの(?)カップルがひとつ、って感じ。

出してる蜜柑はひとつじゃないんだから、みんなそれぞれにわけて喰らえば良いのに、何だか知らないけどみんなシジュウカラ・レストラン直ぐ横の枝に突き立てた蜜柑が大好きなようなのです。いちばん上手い具合に食べられるのか、それともひよちゃんから逃げやすい場所なのか、こればっかしは残念ながらメジロ語が出来ないやくぺん先生としては判りかねる。ともかく、やってることを眺めるに、明らかに好き嫌いがある。

めじろんというのはもの凄く大きな群れになることもあるわけだから、百舌くんやらじょびおくん、じょびこさんみたいな縄張りがあるわけではない筈。ああそれなのにそれなのに、このめじろんご夫婦たち、柿木近辺の空域全体を支配すべく、お互いに喧嘩をするんですわ。普段、相方を呼ぶときのちちちちちという小さな声ではなく、まるでハノイで鳥籠の中に入れられて歌を歌わないとご飯を貰えない状況にされちゃってるめじろんさんたちみたいに、もの凄くデッカい声でぴぃいいいいい、と威嚇し合う。これがシビル・ウォー状態のめじろんたち
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で、お見合い威嚇状況が煮詰まると、体ぶっつけあう肉弾戦に移行するのであります。ホントに空中であのちっちゃなめじろんが追いかけっこをしてる。

こういう状況になると、どうやらめじろんさんたち、コワい筈のひよちゃんも目に入らなくなるようで、そういうところにひよちゃんがぎゃああああああと叫びながら突っ込んで来ても、一向にお構いなし。ひよちゃん、振り上げた拳を収めるところもなく、照れ隠しのように向かいの空き家の椿の木の中に突っ込んでいくのでありましたとさ。

めじろんバトル、やくぺん先生がノマド場から姿を消し、ひよちゃんがのさばり出せばあっと言う間に収まるので、それほど心配することでは無いのだろうが…なんだかなぁ、あたしゃUNとデッカく書いた停戦監視員にすらなれぬのかいね。

新開地葛飾、ホントの冬はこれから。来週後半から3週間いなくなっている間、蜜柑も補充してくれる人はいないのだから、さても、世界がホントのお正月を迎える頃には果たしてどうなっていることやら。

シジュウカラさあああん、いらしてちょうだいなぁ。ドイツで輪っか飯買って来ますからぁ。

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期間限定レストラン「葛飾柿の木亭」オープン! [葛飾慕情]

毎年、葛飾オフィス巨大柿の木の葉っぱが落ちきった頃、冬季限定で開店する自由に生きる小さな飛ぶ方々専用レストラン「葛飾柿の木亭」が、今朝、賑々しくも目出度くも、オープンいたしましたです。
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数百メートルいったところに藪やらそれなりに食べるものやら、はたまた水場まであるA町平和公園という場所まであり、烏やらガーやら、ほーほー&どばやらはそこにいらっしゃって、小さな方々もその辺りを塒にだらしない川向こう新開地葛飾の冬を過ごすのでありましょう。カラ類などは数キロ北の水元公園にいけばいいわけで、わざわざこんなしょーもない街場に出て来る必要などは、皆目ない。普通に考えれば、葛飾オフィス巨大柿の木近辺は、それほどレストラン営業に適した立地では無いことは百も承知。ま、客が来ることは特に考えてない、趣味のレストランでありまする。

秋口にドイツや英国のスーパーに行く機会がなかったため、シジュウカラ・レストランのメインになるエナジーボールやらシジュウカラ輪っか飯の新しい在庫がありません。仕方なく、夏を越した古い食材で開店せざるを得ませんでした。申し訳ありませぬ、カラの皆様。1月にハイデルベルクのスーパーで仕入れて参りますので、ホントにこの場所が必要になる厳冬期には間に合うと思います。それまで、ご勘弁を。

とはいえ、まだ柿の実は4つ残っており、今年の柿の実制空権を奪取なさった皆様が、最後までしっかりいらしてくださっておりまする。
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更に開店記念特別セールとして富山の林檎を提供させていただきました。昨晩深夜に在庫を出し、冷たい曇り空の朝になってみると、もう既にお客様がいらしたらしい。誰じゃ、目敏い奴らは。多分、昨シーズンのレストランを実質占拠してしまったこいつらだろうなぁ。
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もうふたつがずっと開店を待っていらっしゃったようで、柿の実を巡ってもムク軍団と壮絶な争奪戦を繰り広げていらっしゃったみたいだし。

せっかく、佃のせれぶなブンチョウ様から譲り受けた食い残し、でもフィンチ系の皆様にはそれなりの御馳走がぶら下がっているのに、この方々はどうにも動きが判らない。
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どうやら、ムク軍団が去ったところに小さな集団でやってきて、柿の枝についた細かい食べ物やら柿の実そのものを召し上がっているようなんですが、もの凄く美味しい御馳走がそこにあるのは気付いていただけないよーじゃ。振ってやって、下にこぼしてやると、おっ、なんかあるぞ、と降りていらっしゃるんだけど。

無論、この方々はちっちゃい声でお喋りしながらご夫婦でやってきてますよ。
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凶悪狂暴ひよちゃんには追い立てられるのだけど、どうしてかムクは無視するみたいで、ムク軍団が柿の実を占拠していると、安心して「林檎、ぼくたちのでちちち」と嬉しそうにいくらでも喰らってはトイレをなさってます。

てなわけで、4時も過ぎれば暗くなる東経135度の冬の日、結局、本日はメインゲストのカラ類(っても、シジュウカラさんしかいなんだけどさ)はいらっしゃいませんでした。

飛ぶ方に 干し場とられて 乾燥器

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