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Happy Easter! その2 [演奏家]

イースターの季節のお便り、その後。

北米在住のピアニスト、相澤吏江子さんから嫁さんのお誕生日お祝い兼イースターおめっとさんメールが来ました。相澤さんといえば、今から20年前のカザルスホール初期をご存じの方は今更紹介するまでもないでしょう。少女ピアニストとしてNHKの番組に出ていた小学生のお嬢さんを、カザルスの片腕にしてブダペストQの伝説の第2ヴァイオリン奏者アレクサンダー・シュナイダー御大(こんな形容詞をいっぱいつけきゃならなくなってるんだろうなぁ、今や)が来日公演の独奏者に起用。その後はなんのかんのでフィラデルフィアに渡り、ホルショフスキーの最期の弟子のひとりになった。NJP定期でシュナイダー御大と弾いたりもしてましたっけ。今はすっかり立派な女性ピアニストとなり、ニューヨークの郊外だかに住んでらっしゃって、アメリア・ピアノトリオの一員として活動してます。ウェブサイトはこちら。昔の「りえこちゃん」しかご存じない方は、ちょっとびっくりでしょ。http://www.ameliapianotrio.com/live/

去る1月、NYからコペンハーゲンに移動する日の午後に、タウンホールで相澤さんとグァルネリQがドヴォルザークの五重奏を弾くことになってて、なんとか聴いてからケネディ空港に向かおうとしたんだけど、さすがにちょっと危険で泣く泣く諦めざるを得なかった。これもアルカイダのおかげだぞ、まったく!

んで、彼女からの復活祭祝いに添えられてたのは、「アメリアトリオがハービーソンに委嘱したピアノトリオの録音が、先月末に出ました。日本で買えるのか判らないんで、送りましょうか」ってお言葉。

へえ、スゴイじゃないか、ハービーソンに委嘱して書いて貰っちゃうなんてね。なんせ、一昨年くらいにメトで鳴り物入りで初演された歌劇「偉大なるギャツビー」の作曲家、東海岸アカデミズム系の作家として次々と大作を書いてる大物なんだから。まるで個人的な話だけど、ピーター・ゼルキンがハービーソンのピアノ協奏曲第2番初演をする、というボストン響NY公演で、案の定作品が完成せず、なんとなんと代わりに武満の「アステリズム」をゼルキン&オザワBSOで聴けた。いやぁ、ハービーソンさん、有り難う御座いますっ。それもこれも貴方の遅筆のお陰でですっ。←こんな有り難がり方をされても、ちっとも嬉しくないだろうなぁ

さても、相澤さんのお弾きになるディスクはこちらをご覧あれ。小生はまだ聴いてませんが、「ハイドンなんぞの精神を汲んだ、弾いて楽しい曲」と作曲家は申しておるそうです。http://www.naxos.com/catalogue/item.asp?item_code=8.559243
なんせナクソスですから、もうそろそろ、そんじょそこらの輸入盤店に山積みになるでしょ。上述のアメリア・ピアノトリオ公式ホームページでも、一部が試聴できます。スゴイ世の中になったもんだ。

それにしてもこのナクソスってレーベル、なんのかんのでいろいろ知ったような名前が録音するようになりましたね。まだちょっと書けないけど、もうすぐ、このアメリカ現代作曲家シリーズである大物が来ます。いよいよ満を持して、です。相澤吏江子女史のハービーソン共々、乞うご期待。

蛇足ながら、相澤さんは10月にセントポール室内管に独奏者として出演なさり、あっとビックリ、サリエリのピアノ協奏曲を披露なさるそうな。楽譜が全然手に入らず、やっと到着して、これから大変だそうです。ミネソタ州にお住まいの方、聴きにいってあげてくださいな。詳細はこちら。http://www.thespco.org/subscriptions/subscription_details.cfm?id_object=1003


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