ツェムリンスキーＱのシューベルト初期全集ＣＤ来ます

せっかく格好いい名前にしたのにいつまでも「元ペンギン」じゃ可愛そうだ、って声も揚がっているので、ツェムリンスキーＱ、なんて書いてあげましょか。ごっつい地味な背広着込んだみたいだけどね。

ええ、来る5月2日から5日まで、有楽町の国際フォーラム内「相田みつを美術館」で、初日は夜7時、それ以降は全て夜10時開演で、「ツェムリンスキーＱだーれも弾かないシューベルト初期弦楽四重奏曲ほぼ全曲連続演奏会」という空前絶後の壮挙が予定されております。どうやらなんか大きな音楽祭の一部みたいですけど、ま、元ペンギン君らはそんな周囲とはまるで関係なく、小さなスタジオで毎晩100名弱を相手の「連続サロンコンサート」を勝手にやりますんで、あしからず。

このイベントを記念し、来日記念盤が出ます。みよっつ！
http://www.zemlinskyquartet.cz/cds

なんと、あのドヴォルザークの初期全集という突拍子もない、どういうソロバンをはじいたらそんなものが出せるのかまるで不可解なCDをだしてくれちゃったチェコのレーベルみたいですね。日本でもHMVなどでは入れるそうですので、こちらからどうぞ。4枚で5560円なんて、相田みつを美術館ライブを全部聴くよりお安いぞ。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2714146

なんだか元ペンギン、「誰も弾かない初期作品」専門家になりつつあるんじゃろーかね。次はハイドン作品３全曲、かしらね。でも、よーく眺めてみると、案外と「楽譜がちゃんとあるのに殆ど誰も弾かない初期作品集」なんてのが作れる作曲家って、いそうで案外といないもんですな。どうしてそんな巡り合わせの作品があるのか、真面目に議論すると、面白い課題かも。まず作品が出版される環境が前提で、若書きとしてクァルテットをつくろうと思うような空気が必要で、そんなのつまらん曲だと判断する後世の作品評価の確立もなきゃならんし…まあ、楽理の学部学生卒論程度のネタかしら。

さあ、CDを買って、空前絶後の「シューベルト初期SQ深夜にほぼ全曲演奏会」のスタートを楽しみに待ちましょまちましょ。

久しぶりの心温まる話題でした。ぺんぎんだもの。