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空前絶後(?)袋とじ当日プロ [音楽業界]

先程、賑々しく、案外サラリと、SQW10周年ガラが終わりました。皆様、お疲れ様でした。「皆様」には、演奏家の皆さん、作曲家さん(!)、裏方スタッフの皆さん、このシリーズを支えてくれた聴衆の皆様、NPOの出資者の皆様、それからSQWという無茶な企画を立ち上げて様々な荒波にもめげずに続けてきた本日会場にはいかなった元スタッフの皆々様、さらには東京でこんなクァルテットのガラなんてとんでもないことが出来るまでこのジャンルの種を蒔いて下さった巌本真理、黒沼俊夫、ブロダス・アール、シュタフォンハーゲン、青木十郎、岩淵龍太郎、ノーバート・ブレイニン、等々、様々な方々に、こころからの感謝を捧げたいと思うであります。はい。

さても、話題の「ラズモズクスキー・セット」、明らかになったその実態については、ま、もう当壁新聞でフォローする必要はないでありましょう。ひとつだけ、本日の演奏会で最もビックリしたことのひとつ。ひとつ、ってのは、無論、「ラズモズクスキー第3番」の最後にターサ=キンスキーご本人もしくはタブラトゥーラのフィドラー氏が乱入したビックリもあったからだけどさ。

で、そのビックリとは、当日プログラム冊子です。ご覧あれ。
001.JPG

お判りかしら。上の写真の左下に箱で囲ってある部分がありますね。んで、「これをはがずと、「ラズモズクスキー弦楽四重奏曲」に借用されている曲目リストを見ることができます。見てから聴くか、聴いてから見るか。」と書いてある。

おお、終わった終わったぁ、じゃあ剥がしてみましょか。ペリっ。
002.JPG

となってる。

せっかくだから、使用曲目一覧をうつしておきましょう。もうオープンになった秘密だからかまわんでしょうね。

◆ラズモズクスキー第1番
ベートーヴェン「ラズモフスキー」第1番第1&2楽章、ドヴォルザーク「アメリカ」第1&4楽章、モーツァルト交響曲第40番第1楽章、ヴァーグナー「マイスタージンガー」前奏曲、フォスター「スワニー河」、ベートーヴェン「皇帝」第1楽章、チャイコフスキー「悲愴」第1&3楽章

◆同第2番
ベートーヴェン「ラズモフスキー」第2番第1楽章、ハイドン「皇帝」第2楽章、チャイコフスキー「アンダンテカンタービレ」、ドヴォルザーク「アメリカ」第2楽章、シューベルト「死と乙女」第1&4楽章、ボロディン「夜想曲」

◆同第3番
ベートーヴェン「ラズモフスキー第3番」第4楽章、バッハ「ブランデンブルク協奏曲第4番」第3楽章、バッハ、インヴェンション第4番、バッハ「管弦楽組曲第2番」よりバティネリ、バッハ「主よ、人の望みの喜びよ」

結論から言うと、いやあ、バッハは何を持って来ても飲み込んでしまう程に偉大であることよ、って感想ですねぇ。ターサ=キンスキー先生とは終演後に握手をさせていただいたのは言うまでもありません。

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コメント 1

いち聴衆として、粋な企画を実現してくださった皆様に感謝します…って、ここにカキコじゃなくてTANにメールしなきゃ。ほぼ同文になるでしょうけど。

田崎さんがタブラトゥーラで活動してて良かった、と今日は心の底から思いました。会場のノリは…女子率(うん、女子だ)は高かったけど年齢と等価交換で湧き上がるような瞬発力がちょっとね。
でもこれはデフォルトなのかもしれません。

やくぺん先生の仰ったとおり、“モズク”3番の終わり近くは「おお」でした。でもそれに劣らず2番でたしかシューベルトが同時進行した?数秒、カッコええ、と思いました。

プログラム前半は疲れましたが(コンクールの審査員はもっと高次元で大変なのでしょう、順番を決めなければいけないのですから)、ドビュッシーの伴奏はポジティフ・オルガンを連想させて「へえ」と思いました。この団体「らしかった」と勝手に思ってます。
弦楽四重奏という分野の間口と奥行、で括ると、実は濃い2時間半だったのかもしれません。

袋とじは迷ったけど開けてないので、このままにしときます。
失礼しました。
by (2011-11-12 19:40) 

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