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OsakaのことはOsakaに [音楽業界]

この週末、ちょっと大阪に行ってきました。大植えーちゃんが大フィル定期でマーラーの9番を振るのに合わせ、眺めなきゃなぁ、と思いつつ今まで全くご無沙汰だったいずみシンフォニエッタの練習を覗かせてもらいにいったわけであります。

大阪といえば、音楽業界に関する限り、この数年の日本の話題を独占している場所でありますなぁ。関西圏の方々はどう感じてらっしゃるか判らないけど、少なくとも日本の西洋音楽史上、大阪(及び関西圏)という場所がこれほど注目されたことはなかったでありましょう。

なにせ、大阪センチュリー管の解散問題に始まり、日本初のクラシック音楽専用ホールたるザ・シンフォニーホール身売り、大阪市音楽団解散騒動、昼間に阪急沿線の熟年夫妻をガンガン集めて大成功の兵庫アーツセンター(大阪じゃないぞ、って言われても、東夷からすりゃ、阪急沿線なんて全部大阪でんねん)、関西フィルの超大物ヴァイオリンソリストの音楽監督起用(&業界内的には、日本一のやり手と言われていた同団事務局長の突然の引退と廃業)、マニアックなネタとすれば大阪交響楽団のまるでドイツの田舎のオケみたいなマイナー系ロマン派曲次々演奏、等々。これがわずか数年の出来事とは思えぬほど、いろんなことが起きている。

なんだいどれもみなローカルネタじゃないか、と言われそうだなぁ。でもね、無条件に全国区的な話がある。大阪フィルの運命であります。
もう名前を挙げるのも鬱陶しい市長さんのすっかりお馴染みとなったパーフォーマンスで補助金打ち切りを言われ、それとは何の関係もないのだろうが、端から眺めればそんな動きに嫌気がさしたんだろーとしか思われぬ音楽監督大植えーちゃんの退任。コンマスも決まらないみたいだし、さあ、大フィル、どーなるんだ!?

んで去る金曜日、まるでヴェトナムの雨期の夕方みたいなスコールの中をシンフォニーホールに向かえば、入口で配られるチラシの束の中に、仮チラシにはでかすぎる刷り物あった。曰く、「今年もやります、大阪クラシック」。
http://www.osaka-phil.com/news/detail.php?d=20120711
へえ、結局やるんかいね、とExcelで作ったみたいな細かい表を眺める。なるほど、弦楽四重奏もいくつかあるなぁ。有料公演って、こんなに多かったかな。なにより興味深いのは、登場団体が大フィルだけじゃなくなったこと。他のオケのメンバーによる室内楽がいくつも入ってきています。

これって、どういう流れなんじゃろーかねぇ。今回も監督を務める大植えーちゃんが大フィル監督ではなくなったことで、より広く音楽家を結集できるようになった、ということなのかしら。

ま、なんであれ、補助金騒動にせよ、大阪クラシック存続にせよ、水面下で一生懸命動き回った方々の努力を敢えて知らんぷりして言えば、大山鳴動し…って感は免れませんわ。それとも、これが大阪流の交渉なんでしょうか。

事実を知らぬままに勝手な推測を志手も意味がない。要は、「大阪のことは大阪に任せましょ」ってことでんな。なんか、それなりに上手くやる方法はご存じの方々みたいなんで。

とはいえ、ある関西圏の評論家さんに「大植さんを東京にお返しします」ってことを言われたんだけど、これ、スゴイ誤解です。大植えーちゃんは、過去に一度も東京の人だったことはない。小生にとっては、エリーの人であり、ミネソタの人であり、大阪の人であり、今はハノーファーの人。個人的には、最後は故郷広島に戻って、広響を世界一のオーケストラにして欲しいんだけどなぁ。

以上、暑いんで頭が動かず、何を言いたいかわかんなくなっちゃったんで、オシマイ。え、マーラーの9番はどうだったのか、って。そーねぇ、ま、「やっぱり大フィルは大フィルだった」ってひとことでお許しあれ。無論、東フィルのコンマスが頭に座り、チェロの頭には我等がいわきの丸山さんが座ってたわけで、中に居る人たちは全然違ってるんだろうけど。

それにしても、木曜日のTokyoのメトロポリタン管へのえーちゃん客演、どんなことになるんだろー。想像付かないなぁ。ちなみにコンマスは矢部さんだそーです。へえ。

火曜の晩に追記公式情報は未確認なのですけど、えーちゃん、都響はキャンセルだそうです。うううん、溜池で会えると思って、金曜日は裏に行かなかったのは失敗だったぁ。なお、あくまでも当電子壁新聞に書いてあることだから、ちゃんと公式発表をご確認下さい。あ、もう都響のページには挙がってますね。

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