ダリ・トリオのヴァイオリンがアルテミスQへ移籍！ [弦楽四重奏]
ニュースをひとつだけ。先週、公式に発表になったので、出せるようになったこと。
以下の公式ページをご覧あれ。
http://www.artemisquartet.com/
てなわけで、創設メンバーで、ある意味、ルンゲ君と共にこの団体のキャラクターを決めてきていた重要人物のナタリァ女史が辞めました。子育てが大変で、とか、長距離移動が厳しいとか、いろんな話は出ていて、今年の頭の紀尾井への登場も結局キャンセルでしたねぇ。小生は、昨年の１月にベルリンでベートーヴェン・チクルスの一部を聴いて、あれえええ、どーしちゃったんだろー、と思い、その後にいろんな話を業界内で聞くものだから、ああああああ、なるほどねぇ、と感じてたです。
正直、今度こそ解散じゃないか、という声が業界内部では主流だったものだから、交代を探し始めたという話を聞いたときにはちょっと驚いた。こういう話は、マネージャーレベルと、演奏家レベルと、同業者レベルではいろいろと微妙にニュアンスが違って流れてくるもので、ホントのところ何があったのかは判らんです。ま、それは表に出すようなことじゃない、どこの団にもあることだから。
これが新しいファーストさんの公式ページ。って、彼女、なんのことはない、前々回の大阪国際でトリオ部門優勝したダリ・ピアノトリオのヴァイオリンちゃんじゃないのぉ!!!!!
確かに、ダリ・トリオとしての経歴に、「アルテミスQに師事」ってあったもんねぇ。なぁるほど、これくらいの経歴の人を頭に据える、ってことなんですな。トリオ連中は可哀想だが、オケやってるよりも良い、って判断したのは偉いぞ、ヴェネタさん！昨今、エマーソンやらハーゲンのような常設とされる弦楽四重奏団でも、みんな世界の別の場所に住んで年間に数ヶ月を弦楽四重奏で活動する、ってのが普通だから、トリオも続けそうな気がするなぁ。チェロ君にはジュネーブ郊外の小澤室内楽塾でばったり会って、いろいろ話をしたのだが、ヴァイオリンちゃんは個人的には知らぬ。
http://www.vineta-sareika.com/index.php?lang=en&PHPSESSID=fglio8g8ek6ascgmn40euppqp3
興味深いのは、この公式サイトの発表に「第１ヴァイオリンが交代した」とあること。
創設メンバーがアジア・オーストリアのツアーを最後に２人脱退し（この記事の時点では、ハメイ君まで辞めるという話はなかった）
http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2007-03-09
ハメイ君まで一緒に辞めて、もうダメじゃないか、とみんな思ったけど（このときもいろんな話が業界内では乱れ飛びましたっけ）、ペーターセンQを実質取り潰して新メンバーを組んで（このときの話も、あることないこと業界内では乱れ飛んだ）、その最初のミュンヘンでの公演を聴いてるのだけど
http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2007-10-18-1
そのときはナタリァさんのファースト固定だったんで、ああそうなったんだ、と思ってた。しばらくして、どうもあのでっかいヴァイオリン君がウィドマンやったりするときにはファーストになってたんで、へええ、と思ったっけ。まあ、アルテミスQのヴァイオリン交代はアーティスティックな理由ではなく、「第１ヴァイオリンの個人練習の負担が大きいので交代するのだ」と、初代ヴィオラ君が小生との「音友」への公式なインタビューの席でも明言してた。
http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2008-04-25
演奏会の数そのものをしばらくは減らす、ってことなんでしょうねぇ。公式ページを見るに、レパートリーは1213シーズン前半で６曲くらいだから、ま、こんなもんでしょう。
いずれにせよ、これだけ商業的に売れてしまい、特にベルリンでは多少へっぽこな演奏をしようが（技術的に完璧でないアルテミスQなんて石の狸だっ！）あれだけ大喝采を浴びているとなれば、やめちゃうわけにもいかん、ってことなんでしょう。
弦楽四重奏を商売として続けることの難しさをあらためて感じさせてくれる今日この頃でありました。なんせ今、世界一アルテミスQが好きな聴衆が集う独都はベルリン・フィルハーモニー室内楽ホールまで歩いて10分かからぬところにるので、ちょっと小さな声で喋らないとね。
追記
調べてみたら、こんな記事も出てきました。アルテミスQがミュンヘン・コンクールで東京Q以来の優勝を果たしたときの記事の抜粋です。
http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2005-08-11
なんだい、当電子壁新聞は、アルテミスQの非公式応援サイトだったんかね。なお、再来週のライプツィヒでの新々アルテミスQのドイツ・デビュー演奏会、ミュンヘンの弦楽四重奏部門が休みなんで、強行軍で聴きにいくことにしました。ミュンヘンとライプツィヒの間はLCCが飛んでないので、おとなしくDBで地を這って往復します。
以下の公式ページをご覧あれ。
http://www.artemisquartet.com/
てなわけで、創設メンバーで、ある意味、ルンゲ君と共にこの団体のキャラクターを決めてきていた重要人物のナタリァ女史が辞めました。子育てが大変で、とか、長距離移動が厳しいとか、いろんな話は出ていて、今年の頭の紀尾井への登場も結局キャンセルでしたねぇ。小生は、昨年の１月にベルリンでベートーヴェン・チクルスの一部を聴いて、あれえええ、どーしちゃったんだろー、と思い、その後にいろんな話を業界内で聞くものだから、ああああああ、なるほどねぇ、と感じてたです。
正直、今度こそ解散じゃないか、という声が業界内部では主流だったものだから、交代を探し始めたという話を聞いたときにはちょっと驚いた。こういう話は、マネージャーレベルと、演奏家レベルと、同業者レベルではいろいろと微妙にニュアンスが違って流れてくるもので、ホントのところ何があったのかは判らんです。ま、それは表に出すようなことじゃない、どこの団にもあることだから。
これが新しいファーストさんの公式ページ。って、彼女、なんのことはない、前々回の大阪国際でトリオ部門優勝したダリ・ピアノトリオのヴァイオリンちゃんじゃないのぉ!!!!!
確かに、ダリ・トリオとしての経歴に、「アルテミスQに師事」ってあったもんねぇ。なぁるほど、これくらいの経歴の人を頭に据える、ってことなんですな。トリオ連中は可哀想だが、オケやってるよりも良い、って判断したのは偉いぞ、ヴェネタさん！昨今、エマーソンやらハーゲンのような常設とされる弦楽四重奏団でも、みんな世界の別の場所に住んで年間に数ヶ月を弦楽四重奏で活動する、ってのが普通だから、トリオも続けそうな気がするなぁ。チェロ君にはジュネーブ郊外の小澤室内楽塾でばったり会って、いろいろ話をしたのだが、ヴァイオリンちゃんは個人的には知らぬ。
http://www.vineta-sareika.com/index.php?lang=en&PHPSESSID=fglio8g8ek6ascgmn40euppqp3
興味深いのは、この公式サイトの発表に「第１ヴァイオリンが交代した」とあること。
創設メンバーがアジア・オーストリアのツアーを最後に２人脱退し（この記事の時点では、ハメイ君まで辞めるという話はなかった）
http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2007-03-09
ハメイ君まで一緒に辞めて、もうダメじゃないか、とみんな思ったけど（このときもいろんな話が業界内では乱れ飛びましたっけ）、ペーターセンQを実質取り潰して新メンバーを組んで（このときの話も、あることないこと業界内では乱れ飛んだ）、その最初のミュンヘンでの公演を聴いてるのだけど
http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2007-10-18-1
そのときはナタリァさんのファースト固定だったんで、ああそうなったんだ、と思ってた。しばらくして、どうもあのでっかいヴァイオリン君がウィドマンやったりするときにはファーストになってたんで、へええ、と思ったっけ。まあ、アルテミスQのヴァイオリン交代はアーティスティックな理由ではなく、「第１ヴァイオリンの個人練習の負担が大きいので交代するのだ」と、初代ヴィオラ君が小生との「音友」への公式なインタビューの席でも明言してた。
http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2008-04-25
演奏会の数そのものをしばらくは減らす、ってことなんでしょうねぇ。公式ページを見るに、レパートリーは1213シーズン前半で６曲くらいだから、ま、こんなもんでしょう。
いずれにせよ、これだけ商業的に売れてしまい、特にベルリンでは多少へっぽこな演奏をしようが（技術的に完璧でないアルテミスQなんて石の狸だっ！）あれだけ大喝采を浴びているとなれば、やめちゃうわけにもいかん、ってことなんでしょう。
弦楽四重奏を商売として続けることの難しさをあらためて感じさせてくれる今日この頃でありました。なんせ今、世界一アルテミスQが好きな聴衆が集う独都はベルリン・フィルハーモニー室内楽ホールまで歩いて10分かからぬところにるので、ちょっと小さな声で喋らないとね。
追記
調べてみたら、こんな記事も出てきました。アルテミスQがミュンヘン・コンクールで東京Q以来の優勝を果たしたときの記事の抜粋です。
http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2005-08-11
なんだい、当電子壁新聞は、アルテミスQの非公式応援サイトだったんかね。なお、再来週のライプツィヒでの新々アルテミスQのドイツ・デビュー演奏会、ミュンヘンの弦楽四重奏部門が休みなんで、強行軍で聴きにいくことにしました。ミュンヘンとライプツィヒの間はLCCが飛んでないので、おとなしくDBで地を這って往復します。
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