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青空文庫からの引用の仕方 [売文稼業]

権利関係に詳しい方に質問です。真面目な質問。

今、連休前進行と、25日離日前に初稿を入れると大見得切っちゃった120枚の原稿とで地獄の状態になっております。後者、まだ、プロローグと第1章の半分くらいしか出来てません。両章の構成の全面的な見直しをやったので、実質また最初から書き直しているみたいなもの。なんとか1章まで終えて国を出たいが。関係者の皆々様、スイマセン、ホントに、いろんな理由で遅々として進まないんです。ただ、第1章が終われば、あとは音楽の世界に話が戻ってくるんで、一気に書ける筈なんですけど。

んで、そこで昨日来ひとつ、問題というか、どうしたらいいか判らぬことが起きてます。

第1章で、既に著作権が切れている書き手さんの著作物をかなり大々的に引用することにしました。テクニック的には、これで問題だった箇所が綺麗に乗り切れる筈です。やっと1年半も悩んでた部分のブレイクスルーを見つけた、って感じで一昨日来、とってもすっきりしてます。うん。

で、この著作物、著者は1962年に没してるんで、半世紀以上経ってる。書かれたのは1926年です。で、なんとなんと、「青空文庫」に収まってるんですよ。

さても、こういう状況になってるとき、引用先として「青空文庫」というのはありなんでしょうか。それとも、最も最近にこの著作物が商品としての書物に収められたのは2000年で、もしかしたら全集版をつくるときに誰かがきちんと校訂をしているのかもしれない。

んで、岩波書店から出ている原典を、きっちり図書館でチェックしました。一応、ルビを含め、「青空文庫」に挙がっているものは出典はこの岩波版だと思われます。逆に、このルビとか文字の現代風への直しとかを含め、そういう部分には著作権があるのだろうか。

要は、こういう著作権フリーみたいなものがアップされたサイトを、引用先、出典先として(あとは知らんぷり)してもかまわないんでしょうか、ってこと。

細かく気にする必要はないのかもしれないけど、一応、どこで誰に迷惑をかけないとも限らないことなんで、詳しい方、教えて下さいというお願いであります。

さて、カナダから東京に来てる評論家のロバートから電話がかかってきたぞ。今日の「ハルサイ」は上野なんですよね、と。日加友好のためにも、これは拾いに行かないとまずいかなぁ。

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ボーや

私は法律は素人です。素人の個人的意見を書いておきます。

著作を生業としている人が、著作権がらみの質問をする場合、問題点をきっちり絞ってくれないと、(何処まで知っていて質問しているのか判らないので、無駄な情報を出すのではないかと)怖くて反応できないです。

気になさっているのは、著作隣接権とか二次的著作物の事でしょうか?

著作権上正しく「引用」を行うなら、原典から直接引用するのが一番問題になり難い様に思えます。著作権者には全く断る必要もありませんから、、

参考URL: http://www.cric.or.jp/qa/hajime/hajime7.html

どうしても、青空文庫から引用したければ、引用元を明示すれば良いだけだと思いますが、青空文庫の内容と、原典の内容が同一であるという証明をしておけば完璧かも知れません、、、ただ、本来の著作者名も書きたいでしょうから、2つの名前が必要??とか思います。原典からの場合、引用元の名前が1つだけで済むので、楽なんではないでしょうか。
by ボーや (2013-04-15 02:26) 

sato

「画家マチス」初演の件のお返事を頂きありがとうございました。
僕も素人なのですが、青空文庫は、取り扱い規準
(http://www.aozora.gr.jp/guide/kijyunn.html)
にさえ従っていれば良いそうで、そのまま印刷したり電子書籍にしたりして販売している業者さえ存在するそうです。
お読みになればお分かりかとは思いますが、著作権の切れている作品であれば、
・有償での再配布もして良い
・やむを得ないと認められる改変もして良い
・青空文庫側に対価を支払ったり、了解を求めたりする必要はない
しかし、
・基ファイルの情報や、どのような変更を加えたかは明記して欲しい
ということなのだと思いますので、きっちり基準をお守りになれば、最悪の場合でも、青空文庫自体の責任問題だけで終わるのではないでしょうか?
もし、「著作権の専門家の意見が欲しいのであって、そんなことを聞きたいのではない」とお思いの場合は、もちろんコメント自体を削除して頂いてかまいませんので、長文の失礼は御容赦頂ければと思います。
by sato (2013-04-15 03:49) 

Yakupen

皆々様、ありがとう御座います。

なんだか半端な書き方をしてしまって、かえって申し訳ありません。単純なことで、この「青空文庫」というものが出て来てから、恐らくは学術論文とかで使った場合などの出典や引用の書き方、表記の仕方が学会やら業界に既に常識として存在しているのではないか、と思ったのであります。それで、そんな常識があれば教えてちょうだいな、ってことです。

まあ、学者になれなかったものとして、大学院時代の担当教官に論文引用の仕方などでいろいろ叱られてたことが未だに頭に残ってる、ってことであります。

お知恵拝借、ありがとうございました。それにしても、ウェブというものが出来て、ホントに出版はかわりつつあるなぁ、と思う今日この頃です。

by Yakupen (2013-04-15 04:44) 

がくしゃ

学者はまだ青空文庫から引用はしないと思います(青空文庫にしかない文献であれば別ですが)。だから、学術的な文章で青空文庫から引用する時の作法はまだ定まっていないのではないかと思います。
by がくしゃ (2013-04-16 11:16) 

Yakupen

がくしゃ様

なるほど。でも、「青空文庫」に挙がったということは、世界中からアクセスが出来るということで、日本以外で日本文学研究やってる人とかには、ホントに有り難いことになってるだろうし、そういうところではどうなってるんでしょうねぇ。

いろいろな方のコメントから自分が不思議に思ってることが整理されてきました。要するに小生が疑問に思ってるのは、「青空文庫というウェブサイトは、編集作業や校訂作業を行った結果として存在しているテキストのひとつとして扱うことが可能なのか」ってことなんですな。

文献を扱う場合の「校訂」をどう評価するのか、ということになるのかしら。この辺り、学問でもジャンルによって感覚が違いそうですね。

なんだか与太話になってきたので、これくらい。ご意見、ありがとう御座いました。
by Yakupen (2013-04-16 12:12) 

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