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建国50年式典カウントダウン [たびの空]

メルボルンの激闘(って感じでもなかったんだわなあ、今年は)見物を終え、トランジットついでで南国は新嘉坡におりまする。いつもの中華街の宿が取れず、それならとシンガポールのど真ん中、エスプラネードとヴィクトリア・ホールと議会堂なんぞの囲まれたパダンなるサッカー場というかクリケット場というか、まあ、ぶっちゃけ広っぱみたいなグランドのラッフルズ側にある由緒正しい場所、地元の方が「え、あそこ、泊まれるの」とビックリするところにおります。
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ご覧の通り、パダンは来月8日のシンガポール独立50周年式典に向けて設営の真っ最中。街の彼方此方に「シンガポール50歳御目出度う」がはためき、もうお祭りムード一色。
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思えば、「マレー連邦から捨てられた」状況で独立させられ、若きリー・クァン・ユーが国民を奮い起こさせる演説をした場所は直ぐ向こう。半世紀経った今、日本を既に追い抜いてアジア圏で最も豊かな国のひとつになった。それどころか、今の日本の官僚さんや現政府が目指しているのは、一党独裁・情報コントロールばっちりのシンガポールの在り方そのものなんだから、いやぁ、時代は変わるものでありまする。

今回の滞在、目的はないわけではなく、今やってる某月刊誌特集原稿の為にシンガポール国立図書館での調べ物でありました。幸いにも、金曜からの三連休は昨日で終わり、日本大使館関係だけは「海の日」なるヌエ的な休日のお陰で四連休になってて、ここでダメだったら日本大使館文化部に突っ込む予定があれまぁ、になってしまい、どうなることやら…と向かったわけであります。場所は、ラッフルズホテルの斜め向かい。我が宿から2ブロック、南国の炎天下を徒歩8分。
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ブロックひとつを占めたビルの地下から8階だかくらいまでをガッツリ占めている。入口は地下で、真面目そうな中学生らばかりか、なんせガンガンに冷房利いてますから、暇そうなオジサンやらも新聞やら雑誌やら読んでいらっしゃいます。
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ま、何をやって来たかはこんなどーでもいい電子壁新聞で書くわけにいかんのでありますけど、目的は充分に果たせました。なんせシンガポールの讀賣新聞「ストレーツ・タイムズ」は、なんと独立前から存在していて、流石にIT大国、記事がデータベース化されていて検索出来るようになってます。こんなん。
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独立前のシンガポールで、日本のオーケストラが、かつて金子光晴がぐだをまいてたタンジョン・カトンの向こうのバドミントン・スタジアムに7000人を集め公演し、大喝采を浴びる。独奏は26歳のコンマスのヨシオ・ウンノ、そして指揮は満州で生まれバーンスタインのアシスタントを務める27歳のセイジ・オザワ。シンガポールの音楽の将来を熱く語る小澤青年が、次に自分のオーケストラとこの地を訪れるのは、40数年後、日本じゃなくてオーストリアの外交使節たるヴィーン国立歌劇場管弦楽団を率いてのことになる。

コウライウグイスとハッカがギャーギャー叫びトカゲが走りまわる熱帯雨林は、高層ビルと高層アパートが林立する、まるで宇宙に浮かぶコロニーのようなモダン都市になった。

Happy Birthday, Singapore!

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