まさかソウルでバッティング

このところ、東京首都圏では演奏会がバッティングするのはなんの不思議もない、特に週末ともなればガッつんガッつんぶつかりっぱなし、って状況が恒常化しており、いまさらなんだ、ということになるわけだが…なんとまあ、まさかお隣の半島の首都で、それも殆ど演奏会がない弦楽四重奏で起きるなんて、いやはやいやはやなんなんねん！

もとい、ええと、目の前にやらにゃならんことは山積みながら、そろそろこの先のことも考えねばならなくなり、あれやこれや調整をしてる今日この頃なわけでありますが、やくぺん先生の手元にはひとつ困った飛行機の切符があるのでありまする。関空・ソウル仁川往復の桃航空さんのチケットです。そー、かの６月のMARS騒動でドタキャンになったパヴェル・ハースQ演奏会のおかげで浮いちゃったチケットです。この騒動。
http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2015-06-16

現時点では、当初の予定では明日オープンの筈だったソウルのロッテ・ホールの演奏会にいくべーか、ってことで９月下旬に振り替えてあったんだけど、皆々様ご存知のように、ロッテ・ホールはオープニングが１年以上延びてしまった。それどころか、オープニングに予定されていたチョン・ミョンフン指揮ソウルフィルも今や風前の灯火で、まあどう考えてもこのコンビでのオープニング演奏会はありそーもないのだけど、それはまた別の話。

んで、このチケット、フライト予定日までにまた7000円也払って振り替えしないと腐ってしまう。まあねぇ、やっと冬ダイヤも出たことだし、ともかく12月の振り替えに行くとすべーか、その頃ってウーハン＆フィンケルのフェスティバルもやってるしさ、なーんて思って調べたら、おやまあ、困ったことになってました。

こちらがパヴェル・ハースQ公式ページの日程
http://www.pavelhaasquartet.com/en/concerts/
なるほど、ストックホルムからシベリア横断してきて、あっと言う間に帰る訳ね。大変だなぁ。LGアーツホールは12月７日でありまする。晴海のカルミナQのモーツァルト《レクイエム》ってとんでもない演奏会が５日だから、翌日に関西移動して当日の朝に行けば良いかぁ。

なーんて思ってたら、こちらが発表になったフィンケル＆ウーハンのフェスティバル。
http://www.chambermusictoday.org/en.concert2.html
おおおお、なんとなんと、エッシャーQが来るじゃないの。どうやらNYでこのご夫妻のお気に入りみたいだなぁ（ちなみにライバルのアタッカQはどうもこのご夫妻のお気に召さないみたいで…おっと、ここまで）。ソウルでもちゃんと１本演奏会をやらせて貰えるようで、良かった良かった。ナクソスに録音してるツェムリンスキーから１曲やるのは、まあ、当然でしょうねぇ。

おっと、エッシャーQっても日本ではもしかしたら全然知られてないかもしれないし、コンクールを経験してきてない連中なんで（結成が遅かった）当電子壁新聞でも殆ど紹介してないけど、この数年超激戦区NYベースの若手のひとつとしてそこそこ名前が出て来てる連中。これは去る1月の香港国際室内楽フェスティバルでのお姿。正直、鑑賞のなんのと言えないような会場だったんですけどねぇ。

んで…このエッシャーたち、なんとなんと…こっちも12月７日じゃあありませんかぁああああ！

おいおいおい、ソウルで漢江挟んだLGホールとイルシンホールで、月曜の晩に若手弦楽四重奏団ぶっつけるって、いくらなんでも無茶ってもんじゃあないかい。

うううん、まあ、いずれにせよ、12月７日にはソウルにいなきゃならんことはハッキリしたわけで、桃航空さんの振り替えは悩む必要ないわけでありまする。それにしても、どっちに連絡したら良いやら。ハースQの方には６月は行くぞ、と言ったけど振り替えになってからどうするかはまだ伝えてなかったのが幸いであった。

うううん、悩むなぁ、演目はもう悩む必要なくエッシャーなんだが、ハースQは新しいセカンドになってから聴いたことないしなぁ。ううううん…

※

てなわけで、今、さっさと桃航空さんの変更をしました。片道それぞれ3500円くらいかかります。てなわけで、結果として桃航空の関空仁川往復、総計２度の便変更代が上乗せされ、なんとなんと総計32910円也。これって、アシアナの羽田金浦なら買えちゃうんじゃないかぁ…いやはや。

LCCは安くは、ない、というオチでありました。ちゃんちゃん。