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水の中の水無月 [ゆふいんだより]

新暦6月、今や気候変動故か9月までの4ヶ月を「夏」とするのが実感に合う地球北半球とはいえ、とにもかくにも春が終わって水無月となりました。皆様、台風が接近すると報じられる今日この頃、いかがお過ごしでありましょうか。

当地、ニッポン国はキューシュー島温泉県盆地ったら、水が無いどころか一年でも最も水が豊かな季節。それも台風で盆地大洪水、とか有り難くないもんじゃあなく、観光地駅の反対側に広がる田圃に水が入り、低い方から田植えが始まるも、やくぺん先生隠居庵を結ぶ久大本線線路際辺りはまだまだこれから。朝にゴミ出しに出れば、見渡す限りの水面に逆さ由布が映り
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アヒル属として浮いてみたい欲求に耐えられぬ御隠居が、農家の皆様のお邪魔にならぬようにそおっと浮かんでみれば、蛙たちが己の季節の到来をケロケロと誇示してくるのであーるだっく。

台風接近の不穏な雲の下、田圃の水を飲むべく低空飛行する燕軍団を横目に、水があろうが無かろうが田圃の主の白くてデッカい方々が、蛙だってくらっちゃるぞ、と悠然と歩いていらっしゃるし
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一瞬で変化する盆地の気まぐれ天気に姿を見せる由布岳を映す水面を揺らしながら、もう随分お子達も大きくなったカルガモ一家も浮かび
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原っぱだった頃の盆地の陸の王者(一応、鳥なんだけど)雉さんたちは、地元民が亀山と呼ぶ丘の麓の方からケンケン叫んでいらっしゃるケンケン!

盆地の真ん中を貫き周囲の山々から流れ込む支流を集める大分川の上では、真夏の覇権をかけたヨシキリさんたちの縄張り争いが激化
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川を跨いでニンゲンが設置した便利な線の上から、芦原に陣取った奴と高いとこの奴とが叫び合いなのじゃギャー!

ちょっと目を離すといろんな「雑草」さんたちがボウボウと頭を出して来て、植物最強を実感せざるを得ないこの季節、今やすっかり緑に囲まれた庵となってしまった厄遍庵でも、ホントの最強生命体たる小型猛禽類百舌鳥たちが子育ての季節で、サルスベリの木にとまった百舌鳥っ子が「ごはんちょごはんちょギャギャギャギャァアア!」と翼必死に振り立てて母さん百舌鳥にアピール
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なんてうるさい奴らじゃ、と多少の雨など動ぜずに「おれんち」でノンビリなさっているのは、ちょっと左足が悪い我が家のほーほーさんじゃほーほー。
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痛々しさに、冬が越せるか心配で猫に襲われないよう仕掛けをして御飯を出してやったら、なんとまあ、すっかり我が家にしてしまい、毎朝毎晩、御飯にやっていらっしゃいます。亀山にほーほーさん集落があるようなんだけど、なぜかここにやってくるのは「アホ毛くん」と名付けられたこいつだけだほーほー。

かくて、温泉県盆地やくぺん先生隠居庵にも、夏が来る。音楽祭のチラシは…まだ出来んわい。嗚呼…

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