SSブログ

ポール・メイエがモーツァルトの協奏曲を吹く [演奏家]

いろんな意味でなんでもやっちゃうスーパーなクラリネット奏者ポール・メイエが、来る11月10日に大分市内でRentaro室内管九州にソリストとして登場、モーツァルトの協奏曲を披露します。こうご期待!
20230914111633002.JPG
…って記すと、「いや、別になんてことない、スター独奏者メイエさんとすれば、モーツァルトのクラリネット協奏曲を小さな規模のオーケストラとやるなんて、いつものふつーのお仕事でしょ」って思うでしょうねぇ。

ところがどっこい、それがそーじゃないんだなぁ。上の告知広告写真、よーくご覧あれ。ってか、このURLをご覧あれ。
https://eplus.jp/sf/detail/3961240001-P0030001P021001?P1=0175
メイエ氏が独奏するのはみんなが知ってる超名曲、K.622のA管クラリネットのための協奏曲ではなく、ななななぁあああんとぉ、変ロ長調のヴァイオリン協奏曲なのでありますっ!

この話、Rentaro室内管九州の団長M氏から聞いたとき、うそぉ、ってJKみたいな声を挙げてしまいましたです。聞けば、「モーツァルト作曲ヴァイオリン協奏曲第1番変ロ長調K.207」のヴァイオリン独奏パートをクラリネットにした楽譜が存在するわけではなく、メイエ氏は譜面まんま吹くそうな。日本でやりたいといくつものオケに声をかけたんだけど、よっしゃやりましょう、と応じたのはRentaro室内管だけだったとのこと。で、こんなギャラのお高い演奏家が遙々温泉県にまでやってきてくれる、ということになったそーな。

この話、某フランス系クラリネット奏者さんに「こういうのってあるの」と尋ねたら、「そんなん聞いたことない」とビックリしてました。また、某オケのコンマスをなさっているヴァイオリン奏者さんにも尋ねたら、自分はそういう試みにはこれまで付き合ったことないし、どこかのオケがやったなんで耳にしたこともないけど、まあ変ロ長調だから出来る人には出来るんでしょうかねぇ、とのことでした。

とにもかくにも、前代未聞の企て、これはもう紅葉始まり鶴見岳も由布岳も美しく色づく温泉県までひとっ飛び、聴きに来ない手はないでありましょうぞ。

なお、今、大分市内のメイジャーなホールたるイイチコ文化センターは休館中。この演奏会は駅の東のトキハ百貨店近くのコンパルホールで、規模としてはこちらの方が適正でしょうね。

ポール・メイエ氏、瀧廉太郎にも興味を持ったそうで、最初に演奏されるこの団体の名刺みたいな室内アンサンブル編曲《荒城の月》を、一緒に演奏したいと言ってきているそうな。

ちなみに、コンパルホールを出て前の道をちょっと歩いて旧大分城址の方に曲がって数百メートル、セブンイレブンのある場所が、瀧廉太郎が世を去った終焉の地であります。

今、セール中のLCCなら、東京から1万円しないで来られるかもよ。あたしゃ、これを聴くためにソウルから一度大分に戻りますぅ。

nice!(2)  コメント(0) 

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。