SSブログ

226アベ要請から1週間で見えてきたこと [パンデミックな日々]

226アベ要請から一週間経とうとする桃の節句の良き日、我が小規模零細なくせに妙に社会的インパクトはあるらしい業界でも、職種間の微妙な対応の違いが見え始めています。以下、ざっくり過ぎるプチ纏め。なにしろ、「個々人は他人と触れ合わず、マシンを通して外界に接する」という、正に今の社会が向かっていたディストピアが最も安全と思われる恐怖の世界ですから…

《マイナス業界》
昨日3月2日、政府が国会で「イベント業界には経済的な損害保証はしない」と切り捨て宣言をなさいました。その結果、経済的な体力のないところは基本的に全てダメ、ということになります。実態は企業社会主義のニッポン国で、企業のシステムに乗っかっていないフリーの職種は、基本的に淘汰、絶滅に向かう、ということ。それを助けることは国家、社会としてはしないそうなので。

具体的には、「古楽や現代音楽など特定のジャンルに絞った小規模マネージャー」、「実質的に個人がやっている、客席ギチギチで人いきれや演奏家の汗まで感じるようなコンサートスペース」などは、廃業や営業中止の可能性は高い。なにしろ、ヴィルス拡散リスクが大きく、何かあったときに責任がとれない。そして、止める決断をするのが難しくない。今世紀ゼロ年代からの「大規模アリーナ公演とコンサートスペースへの両極化」という流れは、前者は企業規模などから現政権の中枢に影響力があったりもするのでこの数週間を支えられれば良いだけでしょうが、後者は短期的瞬発力がないので極めて厳しい。

《プラス業界》
この数日で、中止になる前から作っているけれど上演が不可能となったステージをクローズドで上演するという流れが、あっという間に出来つつあります。無論、そういう臨機応変の対応が可能な経済力とスタッフがいるところだけしか出来ない強引な荒技ですけど。

その結果、規模を問わず、ライブ中継や配信を引き受ける専門会社やスタッフは忙しくなっているようです。無論、動画系のみ。スチールはアウトです。明日からの京都方面取材である程度見えてきそうですけど、「バタバタしているだけですよ」と言われそう…

※※※

実演者やその周囲は、ライブはダメと見切って、メディアを使った対応に割り切れるかでしょうね。まあ、実演者の皆様とすれば、貴重な基礎練習の時間と思って、先の見えないイースター休暇としていただくのがいちばん!

やくぺん先生らの業界は、もう世界を繋いだテレワーク、ってか、ネットワークを飛び交う情報処理で明け暮れ、まだ状況を纏めて鳥瞰するところまで至っていないのが現実。だから、ここから何が出てくるか、まるで判りません。月刊専門誌は紙面組み替えをする必要があるかどうか、ってところです。

さあ、今日もはたらこー。明日から京都連泊になったので、予定していた仕事の入れ替えのための連絡作業をしないと。ふううう…

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽