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速報:欧州からの入国者は2週間隔離措置へ [パンデミックな日々]

もういい加減にコロナ騒動の話はウンザリなんだが、この先に過去のアルヒーフとして眺めることがあったとしたら重要なので、気が進まないけど記しておきます。

諸処の事情で「数百人の人が密閉された空間に数時間滞在する」状況に晒されたのが先々週の水曜日、以降、家庭内に高齢者がいるために可能な限りの濃厚接触回避を目的に、昨日まで葛飾オフィス巨大柿の木下にソフトな自主隔離状態。大嫌いなマスクを外出時には使用、公共交通機関の利用は可能な限り避け(利用した場合は利用時間と路線を日記にきっちり記録)、コンサートホール映画館には近づかず、インタビュー仕事もオンラインにし、粛々と日を過ごしておりました。なにせ税金作業の時期のため、必要な書類などを取りに佃の縦長屋に数日は戻ったものの、まあ、現状のトーキョーで個人で出来る自主的隔離としてはこんなもんじゃろか、気休めに過ぎんと言われればそれまでだろーけどねぇ…

かくて、昨日午後から少しは日常っぽくしてもいいかなと、食い物もなくなったので佃縦長屋に戻り、大川の向こうに夕日の富士山を背景に電通ビルが未だ半分以上真っ暗な異様を晒しているのを眺めていたわけであります。
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んで、一晩明け、大喜びで起こしに来るぶんちょうくんにつつかれてノコノコ起き出し、葛飾では視られない地上波テレビの朝のワイドショーを朝飯喰らいながらぼーっと眺め、さて、勉強部屋に行き今日は某クァルテットの長大なテープ起こし作業に明け暮れるかぁ、と動こうとしたら、「速報です」ってな。
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20200317-00000010-ann-pol&fbclid=IwAR2Ah7iPfoYo1q3raPJee352W8CKZirx7jT7yN33lOCBIHsftCb7YcszK_4
このURLがこの先いつまで生きているか判らないので記しておきますと、「日本政府は、スペイン、イタリア、スイスの一部地域とアイスランド全土に滞在歴のある外国人に対し、新たに入国拒否の措置を取る方針を固めました。また、日本人も含めたヨーロッパ各国からの入国者に対して14日間、自主的な待機を要請する方針です。」

ニッポン政府というのが誰で、どう方針を固めたのか、まだ全然判りませんけど、ともかく、いよいよ欧州がダメになったわけです。困るのは、「14日間の自主的な待機の要請」で、またまた我が御上お得意の「要請」でんな。

「外出禁止命令」にしてくれれば「御上の命令で出歩けなくなった」だけど、これだとまた自己判断や周囲の空気に合わせろ、ってこと。つまり、やくぺん先生が先々週の金曜日に関西からガラガラのシンカンセンで戻ってきてから10日間くらいやってた中途半端なプチ自主隔離状態をもうちょっと厳格にしてみてね、ってくらいに考えれば良い…ってことなのかしらねぇ。

なんにせよ、まだ「御上の意向」というだけで、正式に成田や関空でのブロックが始まっている訳ではないのでしょう。ということは、このテレ朝さんの急報は、「方針を固めただけでまだ実施してないから、2週間自主隔離になりたくないニッポン国パスポート保有者は一刻も早く戻ってこい、どうしても入国が必要な外国人は正式なお触れを出す前にさっさと入国させてしまってくれ、あとは自己責任で管理してくれ」という意味の全国民に向けたニッポン国御上からの意図的な情報リークということなんでしょうねぇ。

我がせまああい業界とすれば、なんとなく4月になったらまたやれるんだろう、っていう空気が漂っていただけに、このお触れというか御上からの情報リークで、実質的に5月連休明けくらいではこの調子が続くぞ、という空気が漂い始めるでしょう。どのイベントとは言わないけど、もう当電子壁新聞を立ち読みなさっているすれっからしの皆様ならば、お判りになる筈の連休の大イベントはチケット発売停止状態ですし。やくぺん先生自身も、5月半ばの大きなイベントが…6月のレッジョは、イタリアのパンデミック騒動の真っ只中だから、これはもう無理だろうなぁ、とは思ってましたが。ヘタすると、9月のミュンヘンARDコンクール(今年は弦楽四重奏がある)までダメかな、って…

なお、本日も毎朝パソコンを開いての日課、「今日の中止案内チェック」は相変わらず。欧州では大陸のパンデミック騒動からは一歩離れて、ニッポン国と同じく「みんな罹患してさっさと滅んでいきましょう」作戦を堂々と宣言していた英国が、とうとうそういうわけにもいかなくなったらしい。ヴィグモアホールがイースター休暇明けまでのクローズを発表しました。
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それより吃驚したのは、ヴィグモアホールから徒歩5分のある方のお宅でやってる英国で最もレベルの高い、知る人ぞ知る世界最高峰のサロンコンサートシリーズまで、右にならえでクローズだそうな。
C:\Users\yawar\AppData\Local\Microsoft\Windows\INetCache\Content.Outlook\67ZYMAC2\email (002).mht
正直、このボブさんの「It would be lovely if the situation improves before then end of June but that does not look that likely.」という発言は、やくぺん先生個人とすれば、過去のどんなアナウンスよりも深刻です。独空軍の空爆下でも演奏会を続けそうな人が…って驚き。無論、非公開の演奏会とはいえ、更にもっと非公開なやり方などはするのかもしれないけど、もうそうなると絶対にメールやSNSでの情報提供もしない、ホントに「口コミ」になるでしょうし、あたくしめにしても情報があってもこんな無責任電子壁新聞にすらアップなどしませんし。

なお、話を日本の状況に戻せば、昨日、公文教がこういう緊急レポートを出してます。
https://www.zenkoubun.jp/info/2020/pdf/0316covid_19.pdf
あくまでも「公共文化施設」に対する調査で、サントリーホールやらの大手を含めた民間ホールの状況は省かれていますが、現時点では最も信頼できるものでしょう。情報としては、些か「インフォメーション」から「インテリジェンス」に拠った出し方で、もう少し「データ」を開示して欲しい感はありますが、まあ、「公文協が出す速報」ということで、参考にはなると思います。

そろそろこういう状況分析も出始めていますが、やはり欧州はこれから、という大方の観測が現実の物となってきました、という弥生半ば過ぎに朝でありましたとさ。

繰り返しますが、当電子壁新聞は「書いてあることはみんな嘘、信じるなぁ」をモットーとしている無責任私設メディアです。そこんところはよーーーーく踏まえてお立ち読みくださいませぇ。

[追記]

春分の日も近い夕暮れ時の追記です。特に新情報があるわけではなく、本日一日の感想…ってか、なんだかなぁ、感を記すだけ。

ええ、ヨーロッパの楽人たちがみんな本格的にやることがなくなってしまったようで、Facebookで繋がっているドイツ某地方都市の評論家氏を通して、いろんな言葉での現状に対する愚痴というか、生の声が溢れるようになってきました。興味深いのは、ネット中継を簡単にやって課金できるようにするシステムを作る、みたいな動きがいくつかあること。先週末のミューザからの中継がドーネーションをやって19万円集まった、という事実はありますが、もう一歩踏み込んで「家に居て少しでも演奏して稼げるようにする」ということを個人の演奏家レベルで考え始めたとすると、果たしてどんなことになっていくのやら。ちょっと現時点では想像が付かないですな。

日本ではこういう動きはないのかな、まだ。ともかく、「演奏して稼ぐ」というところにどう持ち込めるか。注目していきましょう。

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