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コンセルトヘボウのブルックナー・チクルス [音楽業界]

生存証明です。霜月は実質3週間のツアーがあり、コロナ禍明け後の数度の渡欧やらの結果、隠居前のような「移動しながらガンガン商売作文を入れる」というのはもう不可能と判断。結果、その間の〆切原稿をゼロにしたため、理屈としては2023年11月の収入はゼロ。その分を師走に入ってからここ温泉県盆地オフィスでのお籠もり作業にぶち込んだわけで、先週半ばにこちらに来てからは地獄のように淡々と作文作業を続けております。とはいえ、三十代から五十代前半みたいな「1日1本」なんてペースは不可能で、せいぜいがその半分以下ながら、ともかくご隠居仕事としては前頭葉と肉体が許すギリギリの生産量。かくて、無責任電子壁新聞などまるで手がまわっておりませぬ。思えばツアー中は、電子壁新聞作業が商売作文みたいになってたわけで、もうそんな無茶は不可能じゃわさ。

んで、半端な書きかけが溜まる一方なんじゃが、ともかく生きてますよ、と示す為の気楽なネタをひとつ。今朝方、なにやらリリースが送られて来た話。

来年2024年はシェーンベルク記念年というのは流石に存じていたが、どうやらオーケストラ業界ではもっとデカいネタがあるのですなぁ。そー、もうみんな知ってるのだろー、「アントン・ブルックナー生誕200年」でありまする。

んで、当然ながら、世界中のメイジャーマイナーアマオケ揃って、モダンオーケストラ・レパートリーの極めて重要な位置にあり、とりわけ1980年代後半以降のニッポンでは、某著名評論家が某指揮者&そのオーケストラを神の如く讃え一種の擬似宗教みたいに盛り上げ、何故かオッサン層に大人気の作曲家としてしまったブルックナーです、いろんなことが企画されてるんでしょうねぇ。知らんけど。

そんなブルックナー騒動イヤーの最初の一発、こんな案内が遙々アムステルダムから来ました。
https://www.concertgebouworkest.nl/nl/bruckner-cyclus

ある欧州系クラシック音楽サイトでは「世界一のオーケストラ」に選出されたこともある名団体が、記念年にちょっとだけフライングでまだ記念年前の今月17日を第一段に交響曲全曲演奏を始めますよ、という案内です。ま、ご覧になればそれまでなんだけど、ラインナップを引き写してみると…

12月17日:イヴァン・フィッシャー指揮 第3番(断片演奏でのサイクル導入レクチャー付き)
1月19日:チョン・ミョンフン指揮 第7番
5月2日:クラウス・マケラ指揮 第5番
6月20日:クリスティアン・ティーレマン指揮 第8番
9月27日:アンドルー・マンゼ指揮 第2番
10月3日:ヤープ・ファン・ズヴェーデン指揮 第4番
12月8日:ヴラジーミル・ユロフスキー指揮 第1番
1月17日:シモーネ・ヤング指揮 第6番
2月6日:リカルド・シャイー指揮 第9番

って、記念年を前後にはみ出てるじゃないかぁ。なんか、短期集中の「全曲演奏会」大好きなニッポン聴衆とすればちょっと肩すかしみたいな感じもするけど、現実的にはこれくらいのテンポでやってくれた方が良いのかもね。

ちなみに全曲セット券を売り出していて、定期演奏会とは別の「ブルックナー・サイクル」という事になるようです。「ブルックナーのシンフォニーは他のシリーズでもやりますよ」と注意書きしてあるのは、なかなか含みがあって興味深いですねぇ。

日本のマニアックな皆様からすれば、そもそも版はどうなってるんだ、9番をどうするんだ、なんでゼロ番やゼロゼロ番がないんだ、あれこれあれこれ、いろいろ突っ込みたいでしょうけど、これが生誕200年を迎え撃つ天下のコンセルトヘボウのやり方だ、ということですな。1番や2番に序曲付けるとか、《ヘルゴランド》やら《テ・デウム》やるとかもないし、なかなか潔いなぁ。ギリギリのところでマニアっぽくない、ってのが良いバランスですだわい。それにしても、ニッポンの熱烈愛好家諸氏のブルックナーに対する関心の特殊さが、世界の中でくっきり際立つ年になりそうだなぁ…

あちこちから既に来年度のラインナップが出てきている極東の島国のオーケストラだけど、どこかドカンとやるところはあるのかしら。妙に仲良しの関西のオケがみんなでチクルスやる、なんていかにもありそうだが…

シェーンベルク記念年も、せめてこれくらい盛り上がって欲しいものであるなぁ。

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竹田版《蝶々夫人》はほぼ《お菊さん》であった [音楽業界]

昨日、ここ温泉県盆地から南に山越えて距離としては数十㎞の隣接市の市役所がある街まで行き、こういうものを拝見して参ったでありまする。
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https://www.city.taketa.oita.jp/glanz/koenjoho/kouenlink/1/2023nen/8821.html
市の文化振興財団が4年がかりでやってきたプロジェクトということで、それなりにしっかり情報発信もされているようで、こういうサイトもありまする。プロダクションの進行をSNSで市民納税者さんたちに見せていった、ということなんでしょうかね。
https://www.city.taketa.oita.jp/glanz/koenjoho/kouenlink/301/index.html

そんなこんな、舞台が出切るまでの経緯やらはそれなりの量の情報が提供されているようなので、気楽に実際に舞台を眺めた感想にもなってない感想を記しておきましょうか。なんせ温泉県の中では実質唯一の文化振興財団など公的な文化支援組織が一切ない文化果つる田舎たる由布市住民とすれば、なんとも羨ましい隣町の大きなイベントですからねぇ。

んでこの公演、岡城趾周囲に広がる竹田地区に人口1万1千人ほど、九州横断特急も停車するこの規模の街で公共ホールが主催する「オペラ」とすれば、充分に立派なものでありました。阿蘇越えて熊本方面から来る人がいたかは知らぬが、往来の豊肥本線には明らかに「グランツでやるちーちょーさんを観に行く」としか思えぬ乗客も、多くはないと言え乗ってはいたようでした(とはいえ、聴衆の9割以上が自家用車で来てるのは21世紀20年代の田舎の常識でありますな、公共交通機関を使う方が非常識という世界ですから)。それなりに集客の広がりはあったようです。今だから言うけど、数日前までは100枚売れてないという話さえ伝わってきて、これは人を連れて行かねばならぬのかもしれぬが、隣町とはいえ車でも山越え1時間半はかかる場所なんでなぁ…と思ってましたが、客席は平土間は埋まり、2階にも上から観たい人やホールが面白い子どもらが行っている、というくらいの充分な客の入りでしたので、関係者の皆様からすれば良かった良かったでありましょう。

「オペラ」というと初台やら上野文化会館やらNHKホールら2000席クラスの巨大空間でピットにオケがびっしり入って、とお思いになるかもしれませんが、実際は世界中のあらゆる場所でいろんな形で上演がされている。竹田市のような郊外含め2万人程度の規模の街でも、欧州では普通に劇場があり、オペラが上演されている。日本でも、最近流行の100人から200人のコンサートスペースで歌手とピアノでオペラ抜萃なり、編纂したものが上演というか演奏されることも珍しくなく、東京首都圏中心部でも第一生命ホールさんが「室内楽ホールdeオペラ」シリーズやったりとか、Hakujuホールさんが大ホールで活躍する著名指揮者と歌手で「TRAGIC TRILOGY」なる極小編纂ものをやったりとか、いくらでも行われておりますな。「オペラ」って、案外、やられ方は多様なんですわ。

そういう視点からすれば、この竹田版「マダム・バタフライ」という舞台は、もうしっかりとした「オペラ」上演でありました。無論、ピットに数十人のオケがいるわけではなく、舞台の真ん中奥にRentaro室内管さん15名が陣取ってます。舞台上手には畳と障子の日本家屋を切り取った小さな舞台が据えられ、オケの後ろには合唱が立つくらいのスペースがあり真ん中に空間が空いており、上手下手の他にそこからも出入出切るようにしてある。ま、毎年1本ペースで池袋が主導し気鋭の演出家が制作し全国数カ所のホールをまわっている奴とかと同じ、今時流行の「ホールオペラ」のやり方でありますな。それこそ、先頃初台の《シモン・ボッカネグラ》が話題になった前のアムステルダムの監督オーディがやたらとやりたがり、《リング》チクルスやら《アッシジの聖フランチェスコ》やら、はたまた《光》抜萃などでそれなりに成果を挙げていた「わざとオケをドカンと真ん中に置き、跨ぐようにいろいろ舞台が展開する」ってやり方の、コンパクト版でありまする。

とはいえ、若い演出家の泊氏は北九州芸術劇場拠点の方で、演劇だけではなくパーフォーマンスの演出などもなさっているということで、そんなオペラ系の試みの延長ということではないみたい。この舞台の最大のポイントは、なんといってもプッチーニの音楽を用いつつ、一部の配役を歌のない台詞役者に置き換え、要は「オペラ・コミーク」型にしている、というところ。主役級はこの作品をレパートリーにしている歌手さんですが、ゴローはテノールではなく、演出家さんが北九州で率いる劇団の役者さんで完全に台詞役。実質上、レシタティーヴォに近い部分の多くを、歌手のパートも含め台詞に置き換えてます。そして、これは終演後に演出家さんに直接言いましたけど、普通の意味で音楽的な聴き所とされている「ハミング・コーラス」などがカットされてます。なるほど、合唱を地元のアマチュアの方が担当することを考えれば、奏者に過度な要求は極力避けるべきでしょうから、賢く勇気のある判断でありましたな。

演出家が台詞を書くということになるわけですから、当然ながら、台本にも手は加わっております。基本的な物語としてのプロットとしての最大の、最後のちょーちょーさんの自殺はありません。演出家さんに拠れば、これはプロジェクトの最初から竹田市側の要求だったそうな。そもそも作品が成り立つ背景が些か異なるものとなっており、音楽やら演出の仕方よりもなによりも、こここそが「竹田版」たる所以。ちょーちょーさんの物語を、「プッチーニの《蝶々夫人》のモデルは竹田出身のおかねさんで、晩年は故郷に戻り当地出身の軍神広瀬中佐とも交流があった」という竹田市民ならみんなそれが当たり前と思っている(チーフプロデューサー曰く)逸話の上に乗っけている。となれば、当然、自殺してオシマイ、というわけにはいかんですわな。こういうサイトもあります。

ぞんな視点からの「読み替え」ですから、例えば結婚式の場面でちょーちょーさんの関係者として田舎から出てくる人達は、みんな「西南の役で没落した岡藩は竹田の武家の娘おかねさんの親戚」です。んで、合唱団はこの日のために練習を重ねて来た市民であります。男声など若い人は一切おらず、大学オペラやはたまた二期会公演なんかでも違和感を覚える「おいおいこの町は若いもんしかおらんのかぁ」ってやつの真逆。でも、遙々長崎まで阿蘇越えて雲仙通って来るのだから、こういう顔ぶれになるのは当然だわな。ちょーちょーさんも、なんか竹田名物姫だるまっぽいし。それどころか、結納品を持ち出すときに瀧廉太郎の《花》が鳴っちゃったりするのは、流石にちょっとサービス過剰かしらね。

で、前述のようにピンカートンに息子を渡したあと、ちょーちょーさんは自害せずに、決然と舞台を去って行きます。客席がちょっと戸惑っているところに狂言回しをしていたゴローが出てきて、「さて、それから…」と後日談となり、故郷に戻り隠遁生活を送ったという伝説を語ります。最後は、竹田市民合唱団の真ん中にちょーちょーさんも登場、《荒城の月》を歌い上げ暗転(カーテンありませんから)、という次第。

なお、楽譜は一巻編成の編曲版ですが、ドイツなどの田舎の小さなオケで上演するために流布している既存楽譜ではなく、今回の上演のために演出家泊氏が拾った部分を福岡の末松誠一郎氏が編曲しているそうな。この類いの編曲だと現代音楽系の作曲家さんがやりたがる楽器の持ち替えやら打楽器の多彩な使用などはなく、極めてストレート。こういうやり方だとピアノにやたらと比重がいき、その異質な音色が目立ってしまうことが屡々ですけど、それは避けるやり方でしたね。お疲れ様です。

以上、竹田版ちょーちょーさん、1万人の街で「市民オペラ」としてプロの演奏家と地元で立ちあがったプロ室内管に、北九州の演出家チームが加わり創られた、演奏会形式とはまるで異なる、正に総合芸術としての「オペラ」でありました。なによりも印象深かったのは、こういう形でもしっかり人を泣かせる力があるプッチーニの楽譜の強さでありましたです。バッハとは言わぬが、プッチーニってオーケストレーション取っ払ってもこんなに強い音楽だったんだなぁ、へええええ。

コロナ禍を挟み数年かけ、いろんな準備を重ねて竹田市民に竹田市なりの「オペラ」の舞台をきっちり観せたこの公演、納税者も納得したんじゃないでしょうかね。では、大拍手。
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ここまでまだ読んでる酔狂な「悪い人たち」なら既にお判りのように、この舞台、どう考えてもプッチーニの《蝶々夫人》じゃなくて、メサジュの《お菊さん》でやった方がええんでないかい、と感じざるを得ない部分はあります。この作品、やくぺん先生が葛飾オフィスを売り払い、でもまだ盆地での移転先がちゃんと決まらずに月島倉庫に仕事机持ち込んでなんとか生き延びていた頃、大川向こうの人形町でピアノ版で日本初演されてるんですよねぇ。
https://www.music-tel.com/NihonbashiOpera/archive/2021Okikusan/flyer.html
バタバタしてたときで、興味はあるが作品として俺には生涯関係ないわなぁ、と乏しいお財布も考えて見送ってしまった。今思えば、観ておくべきであったのぉ。

震災の後に新しいホールが出来、あちこちから関係者や音楽家が集まっていろいろ始まり、竹田以外では意味が無いとまでは言わないけど、竹田でなければ創れない舞台が出来て、なるほどこれがちょーちょーさんだよね、と納税者が思えたであろう、立派な舞台でありました。関係者の皆様、お疲れ様でしたです。さあ次は竹田版《お菊さん》、なんて無茶なことは言いません!

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北京音楽祭閉幕 [音楽業界]

コロナ禍を挟み、情報コントロール強化で再び実質的な「竹のカーテン」が張り巡らされた感がある10年代後半以降の中国本土、もう第一線引退の身とすれば無理していろいろやって自分にも、自分に関わる人達にも冗談では済まない迷惑をかけるリスクを取る必要もない今日この頃、ノンビリと「へええ、いろいろやってるんだねぇ」という東シナ海と渤海湾の彼方の他人事として気楽にお伝えしている次第でありまする。で、神無月まるまるかけて延々と行われていた、なんだか規模や長さ、地域的広がりが与える印象は「東京・春・音楽祭」が似たものになってきてるなぁ、って感じの「北京音楽祭」、昨日、英国のネット音楽情報メディアに総括記事が先週末に出ましたので、どーのこーの言わずもう単にペトっと貼り付けます。こちら。
https://www.classical-music.uk/features/article/a-factory-for-future-stars-east-meets-west-at-the-beijing-music-festival?fbclid=IwAR1pC4t89miOawpRPNB1YE8UvLNQxn8BKEWWYiHresaqc7Atpu4PhUdWDec

誰でもアクセス出来る記事なんでしょうが、やっぱりネット記事の宿命、そっと改定されたり読めなくなったりする可能性も高いですから、記者のコリン・クラークさんには失礼ながら、まんまコピペし魚拓を取っておきます。あ、あたしゃ個人的には全く知らない人。音楽祭から渡航費滞在費、出てるんだろうなぁ。金持ってるからなぁ。

‘A FACTORY FOR FUTURE STARS’: EAST MEETS WEST AT THE BEIJING MUSIC FESTIVAL
Colin Clarke
FRIDAY, OCTOBER 27, 2023

Colin Clarke journeys East to find out how BMF, under the leadership of Shuang Zou, is bringing its unique blend of works from the Western musical canon and contemporary Chinese music to Beijing while showcasing China’s emerging talent

In a concert pairing Mahler's Fourth Symphony with new works by Zhenyan Li and Sasha Scott, counter-tenor Andy Shen Liu was sure and superb
In a concert pairing Mahler's Fourth Symphony with new works by Zhenyan Li and Sasha Scott, counter-tenor Andy Shen Liu was sure and superb
Founded in 1998 by the conductor Long Yu, the Beijing Music Festival (BMF to its friends) has become a vibrant annual event. It is a place where East meets West, in both musical and human terms, in the most stimulating fashion, with concerts spread across the city. During my visit to the Chinese capital earlier this month, I caught performances at a broad range of venues including the Forbidden City Concert Hall, the Beijing Comedy Theatre – an interesting choice for Bartók's Duke Bluebeard’s Castle! – and the Poly Theatre.

In June 2018, Long Yu stepped down as BMF’s artistic director, although he remains closely linked to the festival as chairman of the artistic committee. It was the young Shuang Zou, a talented filmmaker and stage director specialising in multi-disciplinary forms, who stepped into his shoes. Under her stewardship, the festival has gone from strength to strength.

For the festival’s 25th and 26th editions (tethered together due to Covid) there is a particular emphasis on youth – the four keywords for the programme this year are ‘Music; Youth; Future; Attitude’. The music part is obvious; but it is ‘youth’ that provides the most fertile ground for programming, feeling umbilically linked to the festival’s emphasis on ‘future’. The two Mahler symphonies I heard were coupled with a fascinating array of either young Chinese composers or, in the case of Messiaen’s Oiseaux exotiques (which appropriately includes a musical interpretation of the call of a Chinese bird alongside 47 other examples of birdsong), a 20th-century classic performed by Chinese soloist, the superb pianist Xiaofu Ju.

"The festival shows a vision rather than a collection of performances"

The Mahler concerts are symbolic of the festival as a whole, linking Mahler’s music and ideas to concepts of the environment and human kindness. ‘John Warner has a deep philosophical understanding of Mahler, and that’s why we came up with the programmes for the week, connecting culture,’ Zou told me. Das Lied von der Erde, performed on 13 October, offered an obvious East/West crossroads in Mahler’s use of Chinese poetry as text. Beijing audiences heard Mahler’s symphonies in chamber arrangements, No. 4 was arranged by John Warner, conductor of the Mahler Foundation Festival Orchestra – an ensemble founded by Mahler’s granddaughter, Marina Mahler. Regarding his own arrangement, Warner pointed out that ‘Mahler’s orchestration, especially in the Fourth, is so chamber-like and so classical that it really lends itself to a smaller ensemble’. He describes the act of making the arrangement (including a revision especially for their tour) as ‘exhilarating,’ and one can certainly hear that in his interpretation.

Warner’s exhilarating interpretation of Mahler’s Fourth symphony was presented on 10 October as part of a concert at Beijing’s Poly Theatre entitled ‘Childhood Memories’. In programming emblematic of the festival’s ethos, Mahler’s symphony (with soprano Gabriella Noble a pure-toned soloist) was coupled with world premieres of two new commissions: Orisons by Chinese composer Zhenyan Li and Anglo-Caribbean composer Sasha Scott’s Utopia Twists. London-based Li’s Orisons, or ‘prayers,’ responds to the finale of Mahler’s Fourth through the lens of childhood contemplations of Paradise, with birds (angelic messengers) providing the link. Counter-tenor soloist Andy Shen Liu was sure and superb, while a tsunami of percussion gestures fuelled Orison’s climax; language ceded to morpheme, ceded to phoneme. Scott’s piece contrasted innocence with an adult’s darker worldview, haunted by a post-Boulez beauty. Warner’s direction was typically precise, as it was in the almost uniformly convincing arrangement of the Fourth.

"What you see today is the future"

The following day, Mahler’s First Symphony, in an arrangement by Iain Farrington, was the trigger for a concert of ‘Nature and Birds’. Messiaen’s Oiseaux exotiques and Mahler were preceded by another premiere: Beijing-raised, Brooklyn-based Faykueen Wang’s Quantum Oceanarium, which offers an examination of quantum entanglement and its relationship to ancient Chinese philosophy while meditating on the dangers of environmental pollution. A collage of colours and textures, it included some avian links to the Messiaen.

The Orient, and perhaps China in particular (with Japan a close runner) has always foregrounded the beauty of nature, as have the West’s Romantic composers in particular. In Beijing, stunning greenery, either around the Liangma River or in the Chaoyang Park, both conveniently near my hotel, nestle right next to shiny metallic super-structures while seemingly suicidally-inclined car drivers happily skip lanes next to shady, tree-lined pedestrian avenues.

While Mahler holds a special place in BMF history - the festival offered the Chinese premiere of the Eighth Symphony in 2002 - linking works from the Western musical canon with contemporary Chinese works or presenting Western works with Chinese soloists is at the core of the festival’s ethos. BMF was the first Classical music festival in China, and the ‘China Concept’ (the symbiotic East/West relationship) remains at its core. Musically, Zou quotes Zhou Long’s Pulitzer-winning opera Madame White Snake, with its Western orchestra and its Orientalist subject, as an ideal example of the ‘China Concept’. Zou is clear that the festival ‘shows a vision rather than a collection of performances,’ and even after just a few days in China, one can feel the truth of this.

"We really try to target the students in the conservatory, to have another angle. That’s what the education is here, another point of view"

Spanning 22 September to 15 October, with a plethora of diverse events, the festival is unique in China in how East and West rub shoulders. In the pandemic years, streaming was a vital part of the festival. This year, no streaming – ‘connecting the audience to the idea of appreciating the communal experience of being there physically,’ as Shuang put it. Audiences were healthy in number, if somewhat restless by Western standards – a laser beam system designed to stop the filming of concerts on phones was an innovation I for one would like to see in London.

Education is another strand of the festival, linked to the foregrounding of young performers. The opening concert, entitled ‘A century of heritage,’ commemorated the 101st anniversary if the founding of the Peking University Music Training Institute with music by Qigang Chen, Xian Youmei, Yuen Ren Chao and Zou Ye performed by the China Philharmonic under the baton of Yang Yang. The festival has links with Beijing’s Central Conservatory and this filters down to the operas presented. ‘Now we have more inventive opera productions,’ says Zuo. ‘We really try to target the students in the conservatory, to have another angle. That’s what the education is here, another point of view’.

Members of the London Sinfonietta gave a chamber concert of ‘Contemporary Classics’ by Debussy, Tansy Davies, Adès, Chou Wen Chung, Penderecki and Messiaen with some surprise Kreisler, while Stephen Hough (pictured above) performed his own music (Partita) alongside Chopin, Debussy, Scriabin and Liszt in the Poly Theatre. Meeting him afterwards, his sense of gratitude, of curiosity and his generosity of spirit was immense.

This is a festival where Symphonic Jazz jostles with Telemann and JCF Bach; where the environmental concerns of Pastoral for the Planet were only a couple of days away from Hao Weiya’s AI’s Variation, an ‘opera of the future’. Where, this year, Haydn’s opera Il mondo della luna, like Bluebeard, also received its Chinese premiere.

The long-term plans of the festival are both exciting and eminently laudable. Zou sums it up as no-one else could: ‘I hope BMF is recognised as a friendly platform for all the world to celebrate up-and-coming musicians. A factory for the future stars. I try to convince people that what you see today is the future. With this year’s and next year’s programme, I will plant this in peoples’ minds; as an audience, to be proud to see the future here’.

With optimism and hope as bright as the warm Beijing October sun over the Great Wall, Shuang Zou, Long Yu, and the BMF seem unstoppable, bringing the future to us, now.

流石にWeb記事だと、これだけダラダラと長い纏め記事を写真入りでやれせてもらえるんだなぁ。

それにしても、この音楽祭のメイン会場となるべく永田音響さんなんかも絡んで北京の東、ポーリー劇場の南東数キロくらいのところに建設が進んでいる筈のチャイナフィルのコンサートホール、どうなってるのかしら。
https://yakupen.blog.ss-blog.jp/2016-10-17
今回もまだ使われている感じはないし、中止になった?

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開館15年・十三回忌・結成10年そして… [音楽業界]

久しぶりに東北の入口、人類史上類例のない災禍312原子炉融解現場至近の大都市、そしてコバケンの故郷、福島県いわきに来ております。街でいちばん高級で演奏家さんも泊める宿ながら、直前割引きで4270円也という激安だった宿の10階(最上階マイナス1階!)から駅方向を眺めれば、駅前市街地にも民家が転転と立ち並ぶ典型的なニッポン特急が停まる地方都市、この前訪れたときには屋根にかかるビニールシートがまだいくつかは残っていたような気がするが、さすがにコロナ禍を経てそれはなくなり
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高速インター下りてから市内に至る沿道の民家ったら、どれも屋根瓦がピカピカ。我が温泉県盆地オフィス周辺も、311の後の大きな震災ながら「アベ伊勢志摩サミット」決行のために情報統制が成されて巨大地震とは世間から思われていない熊本大分震災超巨大余震震源地となった辺りだけに、どの民家も新築っぽかったり新築そっくりさんだったりするのと同じじゃわい。

当電子壁新聞を立ち読みなさっているような酔狂な方にはとっくにお察しでしょうけど、いわきといえば「いわきアリオス」。バブル期から90年代末、日本各地で盛り上がった公共民間ホール建設ラッシュが一息吐いた0年代、トッパン、ハクジュ、ミューザ川崎とバブル期以降の反省といいとこ取りで創られたヴェニュがいくつかあり、創設20年に届くかどうかくらいのそれらの会場なり組織なりは、結果的に20年代で最も成功したヴェニュとなっている。

そんなひとつが、日本各地のホールから人材を集めていわき市がつくった21世型「巨大でハイパーなコミセン」、今も各地で盛んに建設改築されている21世紀型公共ホールの雛形となっている「いわきアリオス」でありまする。このホールのオープンからその後の劇的としか言いようがない15年の動きは、当無責任電子壁新聞にも記録が山のようにあって、「いわきアリオス」ってカテゴリー立てても良いんじゃないかというくらいであります。当ページ左下の検索欄に「いわき」と入れればじゃああああああっと出てきますです。お暇ならどうぞ。震災関係は、これらなんぞかな。
https://yakupen.blog.ss-blog.jp/2011-04-23
https://yakupen.blog.ss-blog.jp/2012-03-11

日本中から(世界中から、とならないのが日本の公共文化施設なんだけど)経験ある人材や可能性のある若手をごっそり引き抜いて、「地域文化拠点」としてホールを越えた活動を最初から視野に15年前に立ちあがったいわきアリオス、オープン直後の市民との緊張感や手探り状態のアウトリーチなどもある程度方向性が見えてきた3年目の3月11日に東日本大震災、翌日には福島第2原発メルトダウン事故が起き、ホールは人類史上経験のない大惨事現場から非難してくる人々を収容する施設になった。今年は、御上がどんなに無い振りしても隠せない出来事で没した方々の十三回忌。

その後のあれやこれやもなんとか落ち着いた10年前、当初はホールの主催事業として行っていた「レジデント・クァルテット」のヴィルタスQ公演が、ホール直接の主催から切り離され、市民が設立した「楽友協会」運営となりホールがそれを協賛する、という形で再出発。文芸書やら詩集なののように全く売れる可能性がないけれど、ないと困るジャンルをこのようなサステイナブル(10年前はこんな言葉なかったけど、いまなら正にそうですな)な形で維持するニッポンでは初の試みで、やくぺん先生も大いに注目し、平井先生との共著でも重要な試みとして取り上げておりまする。その後も、ここでフォローはしてきましたです。
https://yakupen.blog.ss-blog.jp/2017-10-08

さても、久しぶりに訪れるアリオス、今日は公演はひとつしかないようで
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夕方6時をまわってすっかり夜の帳が下りた東北、本館にいるスタッフは本日の公演聴衆がついでに我が町の英雄コバケンのチケットを購入する対応をする数人のみ。「最新鋭巨大コミセン」だけあって、妙に充実している中高生自習者が溜まるお勉強スポットも、今日は席が空いているぞ。おおお、我らが英雄を祀る祭壇もあるではないかぁ。
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コロナ後初ということは、まるまる4年は来ていないということで、その間にいろいろな変化があり、なにより大きいのは各ホールの名称。本日の会場も、なにやら見知らぬところになっていて、「あれぇ、とうとういわき楽友協会はアリオスを追い出されたのかぁ」などとビックリしていたら、なんのことはない、こういうことでありましたとさ。
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名称がどうなろうが、日本の公共文化施設として設置された「音楽専用小ホール」としては、今や首都圏のクァルテットの聖地となっている鶴見サルビアホールと双璧のこのいわきアリオスの音楽小ホール、200席のパーフェクトな響きを埋める半分にも満たない聴衆を少ないとみるか、それとも東京首都圏でも500人から700人、関西圏300人、名古屋圏100人、と想定されるコアな室内楽聴衆の絶対分母数から考えれば、この規模の文化圏でこれだけ集まっているのは驚異と思うべきか。

ヴィルタスQ、やくぺん先生とすれば、本人達がどんなにそう言われるのはイヤだと仰ったところで、「創設30年に迫る丸山夫妻クァルテット」であります。創設メンバーの2人がコアとして上声を交代しつつ30年に迫る時間を続いているのだから、ぶっちゃけ、これはもう名前が変わっているといえ、実質、エクやらと同世代の常設クァルテットでありますわ。

洗練とかセンスの良さとかとはちょっと違う、無骨でべらんめぇとは言わぬが豪快な丸山のチェロ、しっかり支える内助の功とも敢えて言わぬがこの団体の20数年をがっちり裏で支える馬淵の熟練の中声、それに様々なキャラの上2人が乗っかるこの団体、本日の最大の聞き物は、バーバーの弦楽四重奏曲、それも十三回忌に捧げたといわれそうな第2楽章ではなく、次の楽章へのプレリュードというには余りにも多彩な第1楽章、それも第2主題が展開される最後辺りのヴィオラとチェロのやりとりから、チェロのピチカートにかけてでありました。うううむ、これを聴くために、遙々温泉県から出てきて、新帝都中央駅から3時間バスに揺られる価値はあった。

15年、12年、10年…この旧すばるQ現ヴィルタスQは、まだ続いていくだろう。そして、敬友たる学芸員氏が吐露してしまっているこんな心情を、大いに共有するものでありまする。敢えてベッタリ引用。
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この会場に集まった60余名のいわき市民に、善き音楽と幸あらんことを。

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旧正月前亜細亜二大都市で室内楽音楽祭 [音楽業界]

急な、って言うといつも急ななんだけど、情報が舞い込み、今、1月半ばの福岡空港から香港ランタオ空港までの航空券を手配しましたです。こちらを見物に行くため。
https://www.pphk.org/festival/bpmf2024/
2009年に創設された香港の民間音楽団体が主催している室内楽音楽祭、かつては「香港国際室内楽音楽祭」という名称で開催されており、やくぺん先生も何度も出かけ、当電子壁新聞でも何度もご紹介しているイベントであります。あ、前回訪れてからもうこんなに経ってるのかな。とにもかくにも、沿革その他はこちらをご覧あれ。
https://yakupen.blog.ss-blog.jp/2017-01-23
コロナ禍があったり、香港がシンセンに経済的に追い抜かれて以降はすっかり中央も特別視を止めてどんどん同化政策を行い、今やかつての「英国文化の出店」としての空気はほぼ皆無となりつつあるとはいえ、大陸では決してメイジャーとはいえない室内楽をなんとかこの地で定着させようとする努力はしっかり続いております。

今や隠居の身の田舎者、使えるお金もドンドン減ってるのに後先考えず行く決断をしたのは、ホントに久しぶりにミロQの面々に会えるからという理由が第一。
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https://yakupen.blog.ss-blog.jp/2017-01-23
勿論、コロナ後初顔合わせ、みんなどんなに元気しているか、中華料理食いながら話をするだけでも、温泉県盆地からツルッと3時間ちょい、飛ぶ価値はありすぎるくらいあるでしょ。そればかりか、上のURLをご覧いただければお判りのように、モーツァルトのト短調五重奏を共演するのはなんとなんと、元パシフィカQのマスミじゃあないかいっ!それに加えて、今や北米で最も売れっ子の作曲家たるキャロライン・ショーが来て、新作をミロQが世界初演するってんだから、こりゃ寒い寒いと温泉浸かってる場合じゃないでしょーに、そこの貴方っ!!マスミは17日にも、これまたホントに久しぶりのゲイリー・ホフマンとモーツァルトのK.563の弦楽トリオ弾くというのだから、これだけだって行く価値は充分じゃわい。

ってなわけで、久しぶりの「昔の仲間」との再会を楽しんで氷点下の温泉県盆地に戻り、洗濯を済ませたら、また軽装詰め込んで福岡は板付空港に向かい、今度は南回帰線越えて遙か赤道直下、今やニッポン凌ぐ亜細亜最先進国たるシンガポールに向かうやくぺん先生であった。こちらは、これ。
https://www.sgchamberfest.org/
これまた、「上のURLをご覧あれ」で充分なんだけど、香港がミロQやパシフィカQなどやくぺん先生現役時代の仲間達との再会とすれば、こっちはもう先を一緒に歩んでいくことは出来ないけど最初の第一歩だけはしっかり見届けておきたい若い人たちの姿を応援に行くようなものですな。なんせメインゲストは我らが葵トリオで、シンガポールが生んだ最初の真の弦楽四重奏演奏家たる我らがオンちゃんがホストのひとりとして参加するんですから。

ま、こちらに関しては、また別に記すこともあるでしょ。てなわけで、なんとまぁ、やくぺん先生ったら温泉県盆地が氷点下に震える新暦1月半ばから2月の初めまで、ずーっと南の島で汗かいてる2024年なのであった。

ちなみに、旧正月前に全て日程を終えて戻って来た後、香港で始まる天下の香港芸術節ですけど、52回目とされる来年のメインはバイエルン国立歌劇場の《ナクソス島のアリアドネ》だそーな。
https://www.hk.artsfestival.org/en/?
ううむ、なんかプログラム眺めるに、随分と大陸色が濃くなってきてますねぇ…。旧正月前に室内楽はガッツリやっちゃうからというわけでもあるまいがぁ、例年ならなんとか一枠確保されていた西洋クラシック系室内楽枠が今年はないようで、旧正月過ぎは春の海峡向こう統営まで安心して税金やってられますわ。

ところで来年の税金申告って、インボイス制度とやらが導入された今、どうなるんじゃろか…

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ゲルギーの《リング》チクルスなんて誰も知らない… [音楽業界]

ウクライナ侵略戦争勃発後すっかり新東西冷戦状態になった世界にあって、情報そのものが何よりも重要な「兵器」として利用されていることが誰の目にも明らかになってしまい、結果として「シン東陣営」というか「ロシア中国北朝鮮などロシア政権情報側諸国」が情報コントールされた文化経済ブロック化しつつある今日この頃、皆様いかがお過ごしでありましょうか。

そのような状況下、ロシア語媒体に以前から普通に接していた方とか、自分から積極的に「欧州北米などNATO系政権情報側諸国」に向けた情報リークを行ってくれている限られたソースに積極的にアクセス出来ている方、さらには壁の向こうからどうやってか漏れ出してくるSNS情報に個人的な繋がりで接する機会がある方を除き、殆どの日本語文化圏ネット画面や公共の電波利用媒体、またまた旧来紙媒体やらその傘下メディアコングロマリット利用の9割以上の日本語文化圏のニンゲンには、ロシアやその周辺諸国、はたまた中国メインランドの情報に直接アクセスすることはなくなってしまっているでありましょう。

我らがせまあい、でも「国際的」な情報網だけは無駄に広大な業界としても、実質デジタル鎖国状態の中国メインランドの演奏会情報や人事動向、ホールの現状などは、10年代終わりくらいから殆ど判らなくなってしまっております。だから、昨年くらいから所謂西側敵国に出稼ぎに行けなくなったロシアの演奏家が、それまでドイツやアメリカに喰われていた中国マーケットをガンガン奪うようになっている事実は、殆ど知られていないでありましょうぞ。あの著名指揮者、あの名オーケストラ、はたまたあのギャラが高い独奏者やメトから追い出された人気歌手が、北京やら上海、広州、はたまたアジア大会やってる杭州で華々しく演奏会を開いている、なんてまるでニュースとして伝わってこない。

ま、そもそもソウルや台北、香港、澳門の演奏会情報だってまともに入ってきてないんだから、しょーがないといえばそれまで。「書いてあることはみんな嘘、信じるなぁ」をモットーとする当無責任私設電子壁新聞としましては、やくぺん先生が個人的に関心がある情報は折に触れてアップしていたものの、とりたてて系統的に紹介していたわけではありません。なんせ、情報ソース側にどういう迷惑がかかるか判らない(こんな無責任私設媒体でも、ニッポン公安ばかりか中国公安がどんなチェックしていないとも限りませんからねぇ)こともあり、特に大陸内部の情勢はあまり積極的には記してこなかというところもあります。不用意な記事で、東シナ海向こうの知人に文字通り「命に関わる」迷惑がかかったら、取り返しがつかないですから。

とはいえ、やっぱりニッポン津々浦々に蔓延する病人のようなヴァグネリアンさんのために、これはお伝えすべきであろうなぁ。ほれ。
https://www.shine.cn/feature/art-culture/2308090582/
https://www.chinadailyhk.com/article/350050#A-grand-comeback-to-celebrate
smartticket1695631928.jpg
https://www.smartticket.cn/tickets/der_ring_des_nibelungen
多分、このページを開いても貴方のPCやアドレスに紐付けられることはないでしょうが、心配な人は開けないほうがいいから、以下に文字部分だけをコピペ。英語版です。

This year marks the 210th anniversary of Richard Wagner's birth. Russia's famous conductor Valery Gergiev and nearly 300 artists from the Mariinsky Theater, one of the biggest theater of Russian classical art, will jointly perform the newly produced version of The Ring of the Nibelung, also known as Der Ring des Nibelungen, a cycle of four German-language epic music dramas composed by Richard Wagner. Shanghai will be the 1st city ever to showcase the total 4 parts of this version of The Ring. Four night in total, 1 chapter per night. Please note each show continues for 3-4 hours with interm... More

Language:
sung in German, with CN subtitle
Date:
Oct 16, 2023 to Oct 22, 2023
Venue:
Shanghai Grand Theatre
300 Renmin Da Dao, near Huangpi Bei Lu

「ゲルギー指揮マリンスキー劇場で10月16日から22日、《リング》チクルスやります。会場は上海大劇院です。長いから気をつけてね」ってこと。

うううむ、思えばあの上海万博関連イベントでシュタンツ御大指揮ケルン歌劇場《リング》全曲4日で上演からもう暦も一回ぐるりとまわったくらいになるのかしら。21世紀の明るい人類の未来に向け中国が開けた世界になっていくかに感じられたあの頃の高揚感は今はどこ。すっかり世界の空気は様変わり、大陸の多くの人々にはこの地球上には中国文化圏だけあれば充分って内向きな空気が流れる今日この頃、再びあの場所で《リング》が上演されるわけでありますな。

この公演前に北京国際音楽祭なんぞでサイクルがあるのでは、なんて噂もあったんだけど、その辺り、詳細よーわからず。ともかく、上に貼り付けたURLはオフィシャルなものではなくチケット会社のものだから、ホントに勇気と根性のある方は、直接電話するなりしてチケット買って、東京からなら2時間、福岡からなら1時間ちょろっと飛べば到着しますよ。さあ、誰か、行ってくれぇえええ!

[追記]

ロシア関係の方から、こういうサイトがあるという連絡をいただきました。ロシア語です。なお、セキュリティソフトによっては「ロシア政府にコントロールされたサイト」と言われることもあるみたい。
https://rg.ru/2023/07/27/v-mariinskom-teatre-predstaviat-premeru-obnovlennyh-oper-vagnera-kolco-nibelunga.html?fbclid=IwAR3eq6k5p22xBmDZZL5fgNwUWH6ym0mCXIVWuNQY-x-ynQSZvOi1nn65dNE

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トロンハイムの結果出ました [音楽業界]

史上空前のピアノ三重奏コンクール連発の最後を飾る、ってか、大阪、メルボルン、ミュンヘンARDと続いたメイジャー大会三連発を受けたエピローグというか、マーベル漫画映画がエンドロールの最後にちょっとやる「次回に続く」映像みたいなものといったら失礼になるのか、とにもかくにもピアノ三重奏国際大会の年たる2023年の最後の国際試合、トロンハイム国際室内楽コンクールが9月末に開催され、去る土曜日に結果が出ています。こちら。

★1st prize: 15,000 EURO + festival engagements + Commission Prize 1,000 EURO + Audience Prize: Rilian Trio
★2nd prize: 10,000 EURO +Jury Special Prize : Trio Tokava
★3rd prize: 5,000 EURO: Trio Incendio
https://ticc.no/artikkel/rilian+trio+wins+ticc+2023.html?fbclid=IwAR1RTRnunt9UbsUgE7hMk0NL6cKrZlhpYM_Kqwth1OBtEXCoQEzIBDR0Jns

へえ、リリアン・トリオというカナダの団体が実質総取りですねぇ。マネージャーさんのプロフィルはこちら。
https://danieldastoor.com/riliantrio/

闘いとしては、メイジャー大会の優勝を逃した連中が流れてくるということもなく、「頂点カテゴリーに上がっていく前の最後の関門」みたいな位置づけの大会としては、妙な荒れ方をすることなく順当に終わって良かった良かった、という感じですな。って、温泉県盆地2周年祭でストリーミングも全く眺めておらず、「ああそうですか」としか言いようがないんだけどさ。

この大会、前回の弦楽四重奏部門ではエスメQが「こいつら持ってる」としか言いようのないラッキーさでファイナルにコマを進めることになり、栄光のロンドンへと至る道の最初のきっかけを掴んでいる。優勝候補団体が課題曲に上がっていない作品を演奏してしまう、というあり得ない凡ミスで失格になり、ファイナルに繰り上がってシューベルトの大ト長調を弾き感銘を与え、この曲をメインレパートリーにもってその後のイレーネおばさまコンクールからロンドンへと向かうことになったわけで、いやぁ、スポーツ同様にコンクールでもホントに「持ってる」奴っているんだなぁ、と口あんぐりなわけでありまして…

この若いトロントのトリオくんたちも、激戦だったコロナ後の2023年以降の団体として、ともかく業界の視野には入ってきたということ。ピアノ三重奏団は団体の維持が弦楽四重奏団以上に大変ですから、とにもかくにも、頑張って続けて欲しいものでありまする。大会の映像はそれとして、まずはこの大会前の映像を眺めてみましょうかねぇ。


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今年もやりますアジア・オーケストラウィーク [音楽業界]

芸術祭って去年で終わっちゃったんじゃないの、と思う人が殆どだと思うけど、ところがどっこい、京都にお役所が移転して東京との移動費が膨大でタダでさえ少ないアートへの助成金がJR東海にごっそり取られている、なんて嘘かホントか判らぬ噂飛び交う文化庁さんでありまするが、なんとなんと、今年も「芸術祭」はやっており、10月ともなれば「ゲージュツの秋」到来なのでありまするよ。ほれ、文化庁さん、 昨年の公式サイトでこう仰っておりまして、要は「芸術祭参加公演を募り、その中から優秀なステージには賞をあげますよ」というのはもうやらず、個々のステージじゃなくて人に賞をあげるつもりなんで待っててね、ってこと。

「参加公演・参加作品については,それぞれの部門で公演・作品内容を競い合い,成果に応じて文部科学大臣賞(芸術祭大賞,芸術祭優秀賞,芸術祭放送個人賞,芸術祭新人賞)が贈られます。/なお、参加公演・参加作品の募集および贈賞については、今年度(令和4年度)で終了とします。/来年度(令和5年度)以降は、優れた芸術文化活動を行う個人を顕彰する制度をより充実させる方向で検討して参ります。」(文化庁「文化庁芸術祭について」より)

そんでもって、じゃあ今年はどうなったか、ってのはよくわからんのだけどぉ、ともかく、昨年みたいにやくぺん先生世を忍ぶ外の人の同業者さんのあの方この方などが御上から指名されて、毎晩いっぱい舞台を眺めて、どれが良かったか決めなければならない、ってのじゃなくなったようで、こういう制度になったみたい。残念ながら、もう応募は先週で終わってますけど。
https://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/93939201.html

そんなこんな、ともかく今年もやります第78回目となる芸術祭、その開幕を彩り、年にたった一度のニッポン国御上が直接主催者となって(事業としてはオケ連さんに丸投げだけど)行う海外オーケストラコンサート、「アジア オーケストラウィーク2023」が開幕でありまする。こちらが公式案内。
https://www.orchestra.or.jp/aow2023/

売りはなんだ、と言われれば、もうハッキリと「團伊玖磨の《シルクロード組曲》、エルキンのヴァイオリン協奏曲、弦楽合奏版のイサン・ユン《タピ》、が3日間で総計3000円で聴けるぞぉ!」でしょう。もうほぼタダみたいなこのお値段、コロナ前の「ベルリン・マドリード航空料金無料!」なんて煽ってたLCCみたいじゃわい(あ、手数料やら空港税やら付くので、航空券タダでも無料ではなく、なんのかんの日本円で5,6千円はしましたけどね)。これはもう、行かないわけにいかんでしょ。

中身に関しては、こちらをお読みあれ。
https://fan.pia.jp/piaclafan/news/detail/116/

ちなみに、マニアさんであればあるほど「なんじゃこりゃ」とアヤシく思うかも知れない「韓国チェンバー・オーケストラ」でしょうが、なんのことはない「Korean Chamber Ensenble」とか、他にもいろいろな名前でずっと昔から日本にも紹介されていた団体で、この辺りの紹介がいちばん判りやすいかな。
https://www.kronbergacademy.de/en/artists/person/korean-chamber-orchestra
これが公式のURL
https://kco.or.kr/?ckattempt=1

オケ連の方に拠れば、ソウル首都圏のいろんなオケやらの弾ける若い奴らが120人くらいがメンバーリストに載っており、その中からピックアップでもの凄い数の公演が行われているとのことです。数週間前のソウル公演、滅茶苦茶上手だったそうな。

ぶっちゃけ、齢81で40年くらい前に引き継ぎ、意向、ずーっとコンマスに座っている韓国の伝説のアンサンブルの神様キム・ミン御大、さしずめソウルの豊田耕児か原田幸一郎か、って巨匠の芸に接するだけでも価値があるかも。お暇な方は、このドキュメンタリーを延々ご覧あれ。N響でお馴染みの顔も出てきますよ、


さあ、お暇でもお暇じゃなくても、10月5日から3日間は初台にGO!

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北京国際音楽祭2023 [音楽業界]

コロナ後、なにより困るのはアジア圏との技術格差による情報断絶がより酷くなったこと。

10年代後半に入ってから、中国大陸や韓国の情報環境がインフラ後進国老衰ニッポンなんぞを遙かに上回るスピードで変化し、よく言えばありとあらゆるものが携帯端末の中に突っ込まれるようになって、北京の街で飯食おうとしても「え、ここは現金ダメですよ」って状況になっていた。それがコロナの人的往来規制や情報規制で更に加速。ネットで世界中から買えるようになったと10年代初期には嬉しく思われたチケット購入も、技術が進歩するのに外国対応など後回し。今では購入に国民番号みたいなものが必要になったり、海外発券のカードは最後の最後ではじかれたりで、日本で言えばマイナンバーカードみたいなものを持たない外国人は画面上で何も出来ない。それどころか、ライヴでも北京南の新空港下りて地下鉄の切符買おうとしても、外国人は人が居るか居ないか判らぬ窓口を探さないと買えない有様という。ネット上でも実生活でもどんどん「デジタルの壁」が高くなっている感は否めない。ま、今のニッポン御上も、必死になって目指す方向は技術先進国中国なんだけどねぇ…

とはいうものの、たかが文房具がどうなろうがニンゲンは強かに生きていかねばならぬ。そろそろやくぺん先生の周囲でも、「コロナ後始めて中国に来ました」なんて演奏家からのSNS情報が目に入るようになったりしており、大陸鎖国状況もちょっとは緩んだかという感もなきにしもあらず。んで、ひとつ、ある程度纏まった英文情報が出てきている大物イベントについて紹介しておきましょうか。

秋の中国大陸といえば、やはり国慶節を挟むくらいの感じで開催される北京国際音楽祭でありましょう。0年代後半以降、実質上の中国大陸クラシック音楽の明治維新みたいな状況になり、北京五輪から上海万博を経て、20世紀末頃から御上主導でガンガン建ち始めていたホールやら音楽堂やらの中身を支える音楽業界も、それなりに近代化された。そんな流れに乗って「国際」音楽祭として急成長を遂げつつあったのが、北京はポーリーシアターなんぞを中心に開催されているこの音楽祭でありました。今年の公式英文案内はこちら。
http://www.bmf.org.cn/en?fbclid=IwAR0ob9SC4GLnR7wmQO_ICMLe_khCJKkI2UJs0RgwjCpbKtxkZXkdPK6PfNA
9月22日に開幕し10月15日までの3週間ちょいの長い開催期間に北京各地で25公演が繰り広げられるという典型的な「都市型音楽祭」で、夏の避暑地音楽祭なんぞに比べると案外とポイントが絞りにくい、紹介しに難いものになってしまうのは否めない。有り難いことに、本日、なぜかトロントの英文媒体がこの音楽祭の紹介記事を出してくれたので、当無責任電子壁新聞としてもそれに乗っかってご紹介する次第。
https://www.ludwig-van.com/toronto/2023/09/25/feature-beijing-music-festivals-25th-anniversary-celebrates-fusion-of-east-and-west/?fbclid=IwAR3ZQ_qGawjgrQrCT8WAZF9VBT9vCSFsHRtKIW6MnwiKQbSvrbY3sGWMa08

この音楽祭、実質上オープニングから芸術監督として引っ張っているのは、あのロン・ユー御大でありまする。で、上海万博後の欧米中国投資ブームに乗っかり、所謂欧米メイジャー楽団の来演やら、大規模なオペラの舞台上演などを重ねて来た。当無責任電子壁新聞でも、その頂点とも言うべき「カラヤン演出《ヴァルキューレ》のリブート再上演」なんて派手派手なイベントを紹介したこともありましたですなぁ。ああ、もう6年も前のことになるんだ…
https://yakupen.blog.ss-blog.jp/2017-10-11

流石のロン・ユー御大も「中国のカラヤン」として北京、上海、広州、香港と全てのメイジャーシティのオーケストラのシェフを兼ねるなんてもの凄い状態を続けるのにお疲れになられたか、そろそろ若手にポジションを譲る空気も流れ出しているコロナ後の世界、相変わらず中国への巨大な文化投資をしていたドイツ&アメリカ合衆国との交流も以前同様にはいかなくなってきたこともあってか、今年のメインテーマは「若手」だそうな。まあ、実際、中国の若い働き盛り世代とすれば「北京にブラームスが流れた日」も天安門事件以前の紀元前の話、クラシック音楽なんてあって当たり前のものとなった今、中国国内を拠点として活動する音楽家だけでも立派に「国際音楽祭」レベルの大イベントがやれるのだぞ、というアピールでもあるのでしょうねぇ。無論、外国からの巨大なプロダクションをまだまだ持ち込めないことを逆手に取った賢いやり方だったのは、誰にだって判ることだけどさ。

やくぺん先生の個人的な関心からすれば、もう今年はこれ一択なんですけど
http://www.bmf.org.cn/en/play-detail?id=541

なんだか急に周囲で流行になってるフェリントン編曲のマーラー《巨人》とかも出てきちゃったりしてるのは、今風だなぁ。

とはいうものの、じゃ、ちょっと北京まで行ってくるか、って世界がホントにいつかは戻ってくるんじゃろかのぉ…

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11月のソウルは東京以上のオーケストラ・ラッシュ! [音楽業界]

数日前からやっと本腰を入れて秋から来年の春節くらいまでの日程を本気で弄り始め、とてつもないことを知りました。

今年で創設30年を迎えるソウル・アーツ・センター、今月もインキネン様が手兵連れて来たり、個人的にはスゴく嬉しい元ノヴスQヴィオラくんのソウルフィル指揮台への登場とか
https://www.sac.or.kr/site/eng/show/show_view?SN=47411
ハンナ・チャンが指揮でマイスキーが弾くとか
https://www.sac.or.kr/site/eng/show/show_view?SN=47718
なかなか興味深いことが起きている。

続く10月にも、ロンドンフィルとかチューリッヒ・トンハレ管とか、はたまたチェコフィルとか大人気シェフ率いるオスロフィルとか、じゃんじゃんメイジャー団体が来て演奏しているんだけど、11月の前半がとてつもないラインナップになっておりまする。

まずは、11月7日と8日、ニッポンでは不動の人気を誇るヴィーンフィルが日本訪問前にソウルに来訪。指揮は日本はまだ決まってないけどソキエフで、独奏はラン・ランじゃぁ。
https://www.sac.or.kr/site/eng/show/show_view?SN=47703

その週末の11日と12日は、先頃Bachtrackが行い大いに物議を醸している「欧米の大手メディア評論家が選ぶ世界のオーケストラ&指揮者ベストテン」で
https://bachtrack.com/worlds-best-orchestra-best-conductor-critics-choice-september-2023?fbclid=IwAR0wV8FsSqLgvd219C-EfGpTZcq6Go8LDEHy1cilqQjHC7_KhAKcsfJ50Pg
堂々ぶっちぎりの1位に選出された天下のベルリンフィル&ペトレンコ様の登場じゃっ!
https://www.sac.or.kr/site/eng/show/show_view?SN=47701

それどころか、なんとなんと、11日にはロッテ・コンサートホールでルイージ指揮コンセルトヘボウとバッティング、なんてまるでトーキョーなことも起きてます。
https://www.lotteconcerthall.com/kor/Performance/ConcertDetails/259980

そしてソウル・アーツ・センターったら、わずか一週間にスーパー・ゴージャス・オーケストラ三連発の最後となる11月15日と16日には、ネルソンス指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管が登場でありまする。
https://www.sac.or.kr/site/eng/show/show_view?SN=48926

それだけで終わらず、ちょっと間は開くけど月末の26日と30日には、なんとなんと、チョン・ミュンフン御大がミュンヘンフィルを引き連れて来演。
https://www.sac.or.kr/site/eng/show/show_view?SN=47697
https://www.sac.or.kr/site/eng/show/show_view?SN=47696

うううむ、ソウルの状況、ちょっと前には「毎日が国際音楽祭」と苦笑されたトーキョーを質的に上回る勢いですなぁ。興味深いのは、これらの欧州メイジャーオーケストラのSACでのコンサートでは、ソリストがみんな自前の韓国系か、アジア系ということ。これって、結構、とんでもないことじゃないかしらね。日本ではちょっとないだろーに。

その間にも、ソウル御三家オケがちゃんと定期をやってるわけだし、ヨー・ヨー・マやらユジャ・ワンやらが来てリサイタルやってるわけだし…

それにしても、流石に11月11日のSACとロッテでベルリンフィルとコンセルトヘボウというのは、ソウルでも後の語り草になるんじゃないかしらね。どっちもチケット4万円台ですし。

なお、やくぺん先生ったら、周囲で何が起きてるかなんて知らんと、これだけ行って帰りますう。詳細は、追って。
https://www.lotteconcerthall.com/kor/Performance/ConcertDetails/260132

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