SSブログ

ゆふいんの賢人復活! [ゆふいん音楽祭]

「ゆふいん音楽祭2022春」、無事に公演が終了しました。
DSC_3647.jpg
なにしろ由布市だか大分県だかがコロナ蔓延防止対策としての客席制限を解除したのが5月の1日。完売だったところに100席余のチケットが突然出現したとはいえ連休の真っ只中、ぴあやらeプラス、はたまた最近はやりの電子チケットなど一切やってない「温泉観光協会に電話してください、ただし営業は平日のみ」って我がノンビリ音楽祭、当然のことながら告知など当電子壁新聞くらいしかする媒体がなく、数十席の空席が出た状態での開催でありました。うううむ…

なにしろ、1975年の第1回から今に至るまで、過去に類例のない5月連休という温泉観光地の真っ最中の開催となった今回の音楽祭、そんなタイミングにした理由は2つあり、ひとつは、「コロナでお客さんがいない街を、条件が良いとき音楽祭を開催して少しでも盛り上げたい」という旅館関係実行委員の思い。もうひとつは、昨年6月末の梅雨に時期にオープニング演奏会を行い判明した新ホール舞台の湿気問題。前者は、なんとなんとまさかの一切の外出自粛要請がない連休となってしまい、観光地区は2年ぶりの大賑わい、音楽祭での微々たる貢献なんて吹っ飛んでしまう状況。後者は、爽やかな皐月を期待したらいまひとつ天候不順、更には直前まで簡素注意報が出ていた盆地が演奏会の午後になったら湿度が60%を越える初夏のジメジメがやってきてしまった。うううむ、うううむ…

ま、世の中そうそう上手くはいかないものよ、とにもかくにも道夫先生がお元気になり、客席の半分以上が埋まっているではないかぁ!うん。

なによりも良かったのは、その中身。昨年の暮れ、東京文化会館の《ゴルドベルク変奏曲》をキャンセルなさり、更には1月の大分のバッハも断念なさった道夫先生、その後、駅や街のスーパーでは何度もお遇いするし、3月頭にはゆふいんラックホールに地元小学校の5年生(だったと思う、うろ覚え情報)をお招きするクローズの演奏会をやったり、地元出身でバーゼルから戻った孫のようなギター青年の演奏会にゲスト出演なさったりしたものの、現役バリバリのヴァイオリニストとの二重奏演奏会一本まるまるなどは本当に久しぶり。不安がないといえば嘘の状況だったわけであります。

ところがどっこい、そんな心配何処吹く風、先程終わったモーツァルトとベートーヴェンの短調ソナタ2つというそれなりに大変なお仕事、ともかく「ヴァイオリンとピアノ右手と左手の三声の室内楽」としか言い様がない味わい深いデュオが繰り広げられたのであります。バスラインを脱しもうひとつの声部が生まれてくる19世紀以降の二重奏室内楽の最初の姿をしっかり見せてくれるようなベートーヴェンの低音の動き、それにどれだけ大きな意味があるかがよーく判る。それだけじゃなく、いつもは素っ気なく「だってモーツァルトのメロディの素晴らしさなんて僕がどうこうしなくても誰にだってわかるでしょ」って右手の歌が、一切の媚なく、でもただただ美しく響くモーツァルト第2楽章冒頭。泣かせようなんて気はさらさら無く、でも君が泣きたいなら勝手に泣けば、ってハードボイルドな抒情。そんな音楽に対し、多彩な響きで大柄に、あるいは繊細に応える、美恵さんのある意味これまた老獪なヴァイオリン。

終演後の道夫先生こっそり呟くに、「久しぶりに火がつきました」ってさ。由布院の賢人がこんな言葉を漏らすなんて、なかなかないことです。

若者の燃え方とはまるっきり違う、静かな碧い炎の二重奏。ホールは良くなったとはいえ、まだまだいろいろ問題はある。演奏会の告知や宣伝だって、しっかり出来ているとはとても言えない。だけど、集まった百数十人の人々だけでなく、舞台の上にいた二人も、良い時間を過ごせたな、と思えたのは確か。

終わった終わったで集合写真。皆さん、お疲れ様でしたぁ。
IMG_1221.jpg
「ゆふいん音楽祭2022秋」、今度こそ湿気が少ない盆地は紅葉の盛り、11月19日に予定されております。道夫先生はチェンバロを持ち込みになるとのこと。また時至りましたら詳細はお伝えしますので、乞うご期待。

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

ロシアから出禁にされたメディアは… [売文稼業]

どうせ「書いてあることはみんな嘘、信じるなぁ」をモットーとする当無責任私設電子壁新聞だから今更隠しても仕方ないことでありまするけど…

ロシア共和国が始めたあっと驚くアナクロニズム丸出しの18世紀型近接領土拡大侵略戦争については当私設電子壁新聞では一切触れておりませんでした。媒体としての性質上、Facebookでは挨拶代わりに口にすることもありましたけど、誰も行方が判らぬグーテンベルク革命以来の巨大情報改革が起きている中での初の本格的な「主権国家」レベルの情報戦争、恐らくは使用人口千万単位以上で電脳空間にアクセス可能なあらゆる言語空間が戦場となっている誰も経験したことないこんな状況に於いて、何かを口にすることがどんなバタフライな影響を与えるか、スタトレ世界の転送装置を可能にするような素粒子レベルでの位置把握が可能な状況でもない限り絶対に判らぬ。そんなヤバい場所で気楽にあれこれ言うほどのアホにはとてもなれず、勇気あるシロートの皆様が自ら進んで戦場に巻き込まれ次々とのたれ死んでいく(殺されているのも知らずに)のをぼーぜんと眺めるばかりだったのでありまする。

とはいうもの、引退宣言をしたとはいえ流石にこれは我が事とも直接関わる話なので、皐月も5日のこどもの日に由布岳から麦の秋の匂いを運び吹き下ろす爽やかな朝の風に吹かれ、親に御飯ちょと叫ぶ百舌鳥っ子と夜も明けたのに泣き続ける蛙たちの声を聞きつつ、後のメモとして記す次第。

日本時間の昨晩、ロシア共和国外務省が、ロシア入国禁止とするニッポン国籍所有者63名の氏名リストを発表しました。どうやら5日朝の時点で在日ロシア大使館の日本語ホームページにはアップされていないようなので
https://tokyo.mid.ru/web/tokyo-
日本の通信社経由で各新聞朝刊が報じているリストを以下にコピペ。毎日さんのYahoo!無料ウェブ記事からです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2989e567b41b1e700f1d3e3a99df90dcf6ac22d6


(1)岸田文雄 首相
(2)松野博一 官房長官
(3)林芳正 外相
(4)鈴木俊一 財務相
(5)岸信夫 防衛相
(6)古川禎久 法相
(7)二之湯智 国家公安委員長
(8)西銘恒三郎 沖縄・北方担当相
(9)秋葉剛男 国家安全保障局長
(10)山東昭子 参院議長
(11)細田博之 衆院議長
(12)高市早苗 自民党政調会長
(13)佐藤正久 自民党外交部会長
(14)松川るい 自民党国防部会長代理
(15)森英介 日本・ウクライナ友好議員連盟会長
(16)志位和夫 共産党委員長
(17)石井苗子 日本維新の会参院議員
(18)熊野正士 公明党参院議員
(19)森裕子 立憲民主党参院議員
(20)阿部知子 衆院沖縄・北方対策特別委員会委員長
(21)秋葉賢也 同理事
(22)国場幸之助 同
(23)鈴木隼人 同
(24)堀井学 同
(25)石川香織 同
(26)大島敦 同
(27)杉本和巳 同
(28)稲津久 同
(29)青木一彦 参院沖縄・北方問題特別委員会委員長
(30)青山繁晴 同理事
(31)今井絵理子 同
(32)北村経夫 同
(33)勝部賢志 同
(34)高瀬弘美 同
(35)大塚耕平 同
(36)清水貴之 同
(37)諸星衛 北方領土問題対策協会理事長
(38)佐伯浩 北方領土復帰期成同盟会長
(39)脇紀美夫 千島歯舞諸島居住者連盟理事長
(40)桜田謙悟 経済同友会代表幹事
(41)鬼木誠 副防衛相
(42)岩本剛人 防衛政務官
(43)中曽根康隆 同
(44)山崎幸二 統合幕僚長
(45)小野日子 外務省外務報道官

ここまでが所謂「政治家&役人、経済界」なんぞの連中。まあ、そんなもんでしょ、というだけのこと。勿論、どーしてあの名前やこの名前がないのか、ロシアが交渉相手としてカードに残しているのが誰なのか、などなどいろいろ勘ぐりたくなるのは仕方ないけど、それはそれ。興味深いのは、それ以降の名前です。

(46)飯塚浩彦 産経新聞社社長
(47)近藤哲司 産経新聞社専務取締役
(48)斎藤勉 産経新聞社論説顧問
(49)遠藤良介 産経新聞社外信部次長兼論説委員
(50)山口寿一 読売新聞グループ本社社長
(51)渡辺恒雄 読売新聞グループ本社主筆
(52)二宮清純 スポーツジャーナリスト
(53)岡田直敏 日本経済新聞社会長
(54)長谷部剛 日本経済新聞社社長
(55)井口哲也 日本経済新聞社編集局長
(56)湯浅次郎 選択出版代表取締役
(57)加藤晃彦 週刊文春編集長
(58)袴田茂樹 青山学院大名誉教授
(59)神谷万丈 防衛大教授
(60)櫻田 淳 東洋学園大教授
(61)鈴木一人 東京大教授
(62)岡部芳彦 神戸学院大教授
(63)中村逸郎 筑波学院大教授

58番以降は「大学の先生」で、へえ、こういう連中がロシア外務省さんにはダメ出しされてるのね、というデータ。これらの6人の先生達、ロシアからお墨付き状貰ったようなもんですから、もう今日からはメディアで引っ張りだこでしょうねぇ。メディアへの出演料や文字媒体の原稿量がいきなりアップしたりして。

で、やくぺん先生的に最もビックリというか、あれまぁ、なのは、46番から57番までの11名。そのなかでも、ニッポン国市ヶ谷大本営直属御用達メディアたるサンケイさん、自民党大衆情報操作統制部たる讀賣さん、ニッポン国大企業広報部&株価操作担当の日経さん…などなどは当然ながら、残るふたつの出禁枠です。

へえええええええええ…

これ以上は、もう言いません。なるほど、そーなんだぁ、出禁なんだぁ。うちの畑でメロンが出来たら、真っ先にお祝(?)に持ってかないとなぁ。
DSCN7544.jpg
無論、紀尾井町は参議院宿舎前の方じゃありませんから。

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

急告:客席制限解除5月7日小林デュオ緊急増席! [ゆふいん音楽祭]

薫風の皐月となったものの、ここ温泉県盆地はなんだか半端な天気。とはいえ、コロナが収まったかはともかく温泉観光地湯布院はすっかり活気を取り戻し、田圃の中のやくぺん先生オフィスからはまるで判らぬが、町内の観光地側は大混雑とのこと。

そんな状況を受けてなのかはしらんけど、昨日、宮崎日帰り取材にやくぺん先生が赴いている間に若き音楽祭実行委員長ったら、「スイマセン、やくぺん先生んとこに持ってくるの忘れてた」と今更ながらにポスターなど抱えてやってきて、畑の前のテラスに貼り付け、ついでにセイタカアワダチソウなんぞ壮大に抜いていってくださいましたです。
IMG_1023.jpg

冗談ではなくおっとり刀と誤植されても仕方ない、ここはゆふいん高田馬場ではないわい、って押っ取り刀っぷりではありますがぁ、理由はある。

なんとも目出度いことに、昨年の初夏に町民音楽祭関係者の悲願叶って落成した「ゆふいんラックホール」、要は今時の何でも備えた駅前の町役場兼ホール兼図書館なんですけど、オープン以来ずっと続いていた客席数規制が解除になり、今度の土曜日5月7日の「ゆふいん音楽祭2022初夏」公演、町内在住小林道夫先生が遙々井の頭公園横からヴァイオリンの小林美恵さんを迎えてのデュオ演奏会のチケット、ほぼ完売だったのが、あと100席も売れる状態になったそうな。

さあ、皆の衆、世界中のとは言わぬけど、日本全国津々浦々の音楽と温泉愛好家の皆様よ、来週土曜日のチケット、まだあります。直ぐに以下にご連絡くださいませ。当日券は原則ないそうなので、連絡必須。連絡は平日のみとなってますんで、近距離の方は金曜日でも大丈夫だろうけど、実質、明日が勝負です!

道夫先生がベートーヴェンのハ短調ヴァイオリン・ソナタをお弾きになる機会は、もうそうそうないかもよ。

日時:2022年5月7日(土)16:00開演
場所:ゆふいんラックホール大ホール
チケット:一般 3500円 / 小・中・高 1500円
ご予約先:由布院観光総合事務所(平日9:00-17:00)
お問合せ:TEL:0977-85-4464 Mail:info@yufuin.gr.jp

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽