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38ヶ月ぶりのババリア王都 [たびの空]

バンフ大会はいかにも今風な、バリー監督の次の作戦への思惑がいろいろに見える興味深い結果を出して終わったレイバーデー休暇も終わり秋が始まった北半球、皆様、いかがお過ごしでありましょうぞ。ミュンヘンARD大会弦楽四重奏部門も本日でやっと地獄の「朝から晩までずっと音楽院」の地獄の1,2次予選が終了。朝の10時前に宿を出てトラムか地下鉄で中央駅向こうの音楽院最寄り駅まで行き
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午後7時前に終わって同じ道を戻って、ミュンヘン厄遍庵最寄り地下鉄駅上スーパーで買い物して部屋に入ってオシマイ…という淡々とした通勤の5日明日からやっと解放され、ニンゲンとしての前頭葉に戻れます。ふううう…

やくぺん先生ったら、なんと38ヶ月ぶりのババリア王国旧首都のミュンヘン厄遍庵に滞在中。自分の人生の中で唯一経験する「戦前・戦後」みたいな人類史に刻まれる時を経て、いつもの定宿に戻ってきたら、到着するや名前も訊かれずにサイン1つ、パスポート提示もワクチン証明書コピーも、それどころか宿の説明も一切無くいきなり鍵渡されて、じゃね、と以上オシマイ。まるで夏の初めに出て、秋のオクトーバーフェスト前にわずか数週間でまた戻って来た、って感じ。ううううむ…

てなわけで、市内なんて朝の通勤トラムの中から眺めるだけ、日曜日にもここは開いている中央駅地下の商店街に行っただけなんで、3年と2ヶ月ぶりのババリア王都がどーなってるのか、なーんにも判らん。とはいえ、5日間街の東外れから中心部まで移動するだけでも、なんかいつものオクトーバーフェスト前とは違うなぁ、と感じざるを得ないのであーる。以下、列挙。

★みんな地下鉄はマスク

日本から欧州北米を訪れた人は、口を揃えて「誰もマスクなんてしてないぞ」と仰っていたのだけど、とんでもない。ここババリア国に到着し、空港から東駅へのDBに乗車した途端、「口と鼻を押さえるマスク着用は法律で定められてます」との車内放送。へえ、と思ったら、郊外駅から乗ってくる人はみんな、ホントにみんな、ホームでゴソゴソとバックやらを弄り、車内に入るや一斉にマスクを着用しております。へええええ、ドイツ人だかババリア人だか知らんが、流石に真面目だなぁ。ニッポンとの最大の違いは、マナーやら空気でマスクするんじゃなく、法律で定められている、というところ。

とはいえ、中央駅周辺やら、日曜日のオリンピックスタジアムに向かう地下鉄などでは、そこそこマスクをしていない犯罪者も見受けられます。中央駅周辺は、恐らくはアナウンスが判らない外国人の方なのかな。

★観光写真を撮るなら今だっ!

トラム車内から眺めるミュンヘン中心部、オペラからレジデンツ、市庁舎辺りは、いつもなら季節の関わりなく観光客で溢れ、M21の我が通勤トラムがオペラの前を通過しシチェドリンのアパートの前でグッと曲がって中央駅方向に抜けて行く辺りは、それこそ銀座四丁目交差点歩行者天国を突き抜ける感じで、いつ観光客を轢くかわからんぞぉ、って有様なんだけど…観光客がいないねん!
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いないわけじゃないんだろうけど、トラムに轢かれそうになるような異文化からのノンビリ観光客がいない、というのが正確なところなんでしょう。ともかく、中国人団体さんのバスがないし、姿もありません。素敵な観光ミュンヘンの撮影をしようとすると絶対に視覚の中に入ってくるアジア系団体客がないんだから、インスタ映えミュンヘンを狙うなら今だっ!

★中央駅大工事中

中央駅の東側正面が、無くなってます。文字通り、ありません。M21のトラム乗り場なんかがあった、城壁内に向かう側がすっかり取り壊され、いるのはドバドバばかり。
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メインの出口は北口になってます。ま、新宿歌舞伎町みたいな南口側は相変わらずの悪所っぷりだけど。

ともかく、この駅に慣れた人であればあるほど混乱しますので、お気を付けを。なお、東の正面にはデカいビルが出来るようですが、毎度ながらいつのことやら。地下は既に完成し、今まで南東側にあったフードコートなどは地下に入ってます。それなりにデカいスーパーもあるし、この街、日曜日などで食いっぱぐれたらここです。

てなわけで、どーでもいい久しぶりのミュンヘンでしたぁ。さて、そろそろ会場に向かわねば。殆ど「国境を出ての滞在」リハビリとして訪れた今回の短い滞在も、セッションは実質あと3日。半分が過ぎてしまったじゃないかい。今日から天気も悪くなり、ヨーロッパにとっては第2次大戦終結以来の寒く厳しい、戦時下の冬がやってくる。

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