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シンプリーQが有料のストリーミング [弦楽四重奏]

なんと、本日4月22日で最後にライヴの演奏会を聴いてからまるまる1ヶ月以上が経ってしまいました。桜咲き乱れる上野の山、人々の間を抜けてくるだけで「ああ、俺は確実にヴィルスを拾ったな」としか感じられなかったあの日、ゴールドベルク三勇士の《大公》以降、生の室内楽を聴いていない。いやぁ、隠居初心者となった我が身を振り返るに、こんな状況って…少なくとも40年ぶりくらいのことではあるまいかぁ。昨日は某専門誌の編集者さんからネタ出しを求められ、なにやら自分がスッカラカンになってるのにあらためて驚いた次第。今は出すときではなく、人生最後の貯め込むときを神様が与えて下さったのだ、と考えるしかないのでしょうなぁ。

やくぺん先生が如きへっぽこ売文業者はともかく、音楽家の皆様もいろんな意味でスッカラカンになりそうな状況が続いているわけでありまして、これではマズかろうと、梅や桜の頃から大流行の「ネットによる配信」で少しでも生活の糧を得ようと知恵を絞る奴らもたくさんいるわけです。

例えば、今やパンデミックの大中心となってしまっているマンハッタンでは、かの311直後の大阪で優勝したアタッカQのヴィオラ奏者を務めたルークが立ち上げたマンハッタン・チェンバー・プレイヤーズという若い団体が、毎週末に有料のストリーミングをしていて、もう数週間続いています。最初は集まって、ということだったが、日本同様にマンハッタンも状況が悪化。今は独奏か、演奏家が家族の場合はデュオなどが配信されているみたい。いかにも、自分でなんとかするアメリカ、ってやり方ですな。
https://livemusicproject.org/event/livestream-manhattan-chamber-players-co-video-concerts/

一方の公的な芸術支援が当たり前の欧州は、財力があったりなかったりする大手演奏団体や劇場の無料配信が当たり前の中、なんとか演奏で少しでも音楽を演奏家の生活の足しにしようという動きがいろいろあります。個人から組織までいろいろだけど、やはり安定した活動とフォーマットが作れているのは公共放送局のようでありまして、「音楽の都」ヴィーンを拠点とするオーストリアでは、こんなシリーズをやってます。能書きは面倒なんで、まんまコピペ。適当に翻訳にでもかけておくんなせぇ。文学じゃないから、これくらいなら、ちゃんと訳してくれるでしょ。

Durch der Corona-Krise wurden viele Konzertauftritte international abgesagt und vielen Musikern wurde die Möglichkeit genommen zu konzertieren. Der Wiener Geiger Daniel Auner initiierte daraufhin diese Platform, um den Künstlern eine Möglichkeit zu geben die Konzerte digital trotzdem zu verwirklichen. Und Sie als Konzertbesucher kommen in den Genuss einer Live-Performance international bekannter Künstler.

​So funktioniert's:
Wählen Sie ein Konzertdatum in der Rubrik "Konzertsaal" aus und kaufen Sie eine digitale Konzertkarte. Sie können per Banküberweisung oder Kreditkarte bezahlen. Nach Abschluss des Zahlungsvorgangs erhalten Sie eine email mit dem Zugangscode zum Konzert.

Die Videos werden live zum festgesetzten Zeitraum übertragen und stehen danach noch 1 Woche online zur Verfügung.

Die Einnahmen werden natürlich den Künstlern weitergegeben. Kunst muss nicht umsonst sein,

https://www.konzertsaal.at/?fbclid=IwAR13HWMMG1Uuo-y__084nhq-eXWHXpC3WtNT68o4lULi9YXSUUpdAHTLbl0

てなわけで、このページの「karte kaufen」てとこをぽちょっと押すと
https://www.konzertsaal.at/karte-kaufen
ってページになり、今、ストリーミングの権利が期間限定で買えるプログラムが並んでます。おおお、あるぞあるぞ、今や上海Qに次ぐ上海から世界に飛び出しつつある俊英シンプリーQも、このORFなんぞがお墨付きを与えている若手支援の有料ストリーミングに名を連ねておるではないかぁ。

連中からずっと連絡は来ていたのだけど、ぼーっとしているうちに、配信チケット販売は日本時間の明日いっぱいとなってもーた。んで、毎度ながらのヴィオラ君が馬鹿笑いしてる彼らの写真の横の「チケット購入」ってところを押すと
https://www.konzertsaal.at/event-details/simply-quartet
ってところになって、ショスタコの3番と《死と乙女》という演目と、シンプリーQのプロフィルなどが出てくる。で、クレジットカードで€9ちょっと、1200円也くらいを払えば…ってこと。

これでなんぼの収入になるかわからないけど、NHKがこんなことやってくれるなんて、あり得ないんだろうかねぇ。

※※※

さても、本日の作文仕事のノルマを一応やったので、日も暮れた宵の始め、クレジットカード引っ張り出し、ネット上でデジタル切符を購入しました。購入の仕方は極めて簡単で、外国のオーケストラやオペラのチケット、はたまた外国の鉄道のチケットを購入したことある方なら、全然ストレスフリー。ドイツ語のみみたいだけど、もの凄く簡単な言葉だけですから、心配ありません。多分、翻訳ソフトでページ全体を翻訳しちゃっても、間違うところなど一カ所も無いようなページです。怖がらずにどーぞ。

で、購入すると、直ぐにメールで番号が送られてきますので、DIGITALER KONZERTSAALというページに行き、だあああっと上がってる演奏家名と日付の中から自分の買った奴を探し、右の「ホールに入る」というところを押すと、送られてきたメールに書かれてるパスワードを入れるページになるので、とことこぺんぺんと数字とアルファベットの羅列を押し込み、Losって押すと、お馴染みの画面の真ん中を押す絵面。で、また押すと、これになる。
IMG_4478.jpg
で、なぜかバッハを鳴らしながら読み込んでいるようで、暫くすると始まります。こちら。
IMG_4479.jpg
おお、第1ヴァイオリンとヴィオラの古巣、上海音楽院のオーディトリアムに凱旋したときのライヴですな。なるほど、ORFに出向いて収録するわけではなく、こういう自分のありものを提出する訳ね。

あ、ちなみに、上の原文の紹介の下に、「なお、このフォーマットに参加したい奴はこちらに連絡すること」とというメールアドレスが付いてます。日本からもOKなのかしらね?

録音は、PCにスピーカー繋いでいる限りは、なんら問題ありません。ストリーミングも安定してます。流石にORFが協力しているだけある、ってことなのかな。

ともかく、シンプリーQの切符売ってるのは明日23日いっぱいなので、ご関心の向きはお急ぎどうぞ。

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