SSブログ

テスラQの苦境がNYTに報じられる [弦楽四重奏]

ニューヨークタイムズに、若手弦楽四重奏団に関する記事が出ました。こちら。今ならコロナパンデミック関連記事ということで、契約しなくても読めます。お急ぎどうぞ。
https://www.nytimes.com/2020/04/19/arts/music/string-quartet-coronavirus.html?fbclid=IwAR3OgIDTWc-b-p0BRFLnMTNDIo6w2LbaUtmThNAeD6REDAw0-VbxBm9cl44

テスラQといえば、ロルストンQがあああああって感じで優勝しちゃったバンフで2位になり、ハイドン賞とか委嘱作品賞とかを総なめにしちゃった団体。
https://yakupen.blog.ss-blog.jp/2016-09-05
まだ若いと思ってたら、記事を読む限り、それなりに歳は行ってたんですな。アルカディアQが勝ったときのロンドンとか、シューマンQが勝ったときのボルドーにも来てたから、そうか、ソレイユQなんぞと同じくらいの世代なのかな。なんにせよ、10年代にアメリカから盛んにメイジャー大会に出て来てた連中ですね。

正直、バンフのとき以降全然聴いたことがなく、どのような活動をしているかもまるで知らなかった。このような形で紹介されるのは、有り難いんだかなんだか、なんともねぇ。

この記事、興味深い点がいくつかありますが、やはり「腐っても鯛」というか、アメリカ合衆国のアート支援の底深さを感じさせるのは、予定されたけど中止になった演奏会のギャラを払ってやろうと仰ってる主催者さんがいることですね。無論、アメリカでも例外で、このNYTの音楽系の書き手さんじゃない著者さんもそういう篤志家がいる主催者ばかりではない、とは仰ってますが。

アメリカ合衆国の場合は大学レジデンシィがあって、大学の職員としてきちんと雇用されている連中がそれなりにいるわけで、そいつらはなんとかなるんだろうけど、アタッカとかアイズリとか、レジデンシィが取れてない位の連中、頑張ってくれるといいんだけど。

って、他人様のことを言っていられる状況ではないことは百も千も承知。我がニッポンの団体も…がんばろー、としか言えぬ。ホント、みんなオソロしくて口には出さないけど、所謂若い常設団体というのは嫌になるくらい練習しているものですから、そういう状況が維持出来なくなっているのは凄く怖いでしょうねぇ。

いろんな業種でこういうことが起きているのだろうけど、やはり音楽家は「炭鉱のカナリア」なんですな。ふううう…

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽