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コンクールはどうする? [音楽業界]

これは「パンデミックな日々」ではなく、やっぱり「音楽業界」カテゴリーでしょうなぁ。

さてもゴールデンウィークも終わり、今日からはオフィス内お掃除三昧の日々もいいかげんに終えて、今月は1本しかない締め切り原稿をやるべぇ、なんせその先は一切お仕事なしなんだから、とパソコンの前に座っても、向かいの町工場は始まる様子もないぞ。パンデミック自粛でも螺旋需要は顕在のようでずっと作業をしているのにいよいよ小規模製造業まで…と思ったら、今日がゴールデンウィーク最終日らしい。何の日なんじゃ、今日は?

ま、それはそれ。で、パンデミック列島がどうあれ、まだまだパンデミック下の世界のあちこちから送りつけられる連絡案内などを繰っていると、こういう案内がありました。
https://www.schoenfeldcompetition.com/

哈爾浜のやたらと立派なホールが主催している室内楽系のコンクール、どういうわけか中国の大会とは思えない名前が付いている。これまではなにやら世界のメイジャー大会とぶつかるような日程だったが、今年は本来なら15日から始まる大阪国際室内楽コンクール、その前には浜松で開催予定だった世界コンクール連盟総会、そして6月にはイタリアは今や世界パンデミックの大中心たるエミリア・ロマーニャ州の真ん中で開催されるボルチアーニ国際弦楽四重奏コンクールと、全てがなくなってしまって、当然、この哈爾浜大会もなくなるだろうと思っていたら、なんだかやるような空気だぞ。第一線引退を宣言したとはいえ、大阪はべったり貼り付く予定だったやくぺん先生、当初は第一線を退いたからこそ、レッジョなんぞメイジャーなとこには行かずに(課題曲が細川新作、という猛烈な誘惑があるのだが……)、手近な哈爾浜なんぞをチョロッと素知らぬ顔で眺めてくるか、と考えていたんですけど…

そもそも、今のニッポン国の世界に類例のない「検査しません」体制では、世界中がコロナ明けになっても、「日本だけは行ってはいけません、日本からの入国だけは規制します」という状況になること必至。現政権、コロナ騒動を良いことにいよいよ宿望のニッポン実質上鎖国体制に持って行きたいのであろうとしか思えぬ状況ですから、7月に哈爾浜に一週間くらい行ってきます、なんて出来るのやら。春秋航空の哈爾浜便が復活しているのか、日本パスポートの旅行者は全員が空港で2週間隔離、なんてされることもあり得るだろうしなぁ。

ちなみに、同じ頃に予定されていた第14回養父チェロは、数週間前に中止が告知されてます。
http://vivahall.sakura.ne.jp/cello/vivacello.html

ともかく、開催は7月下旬という中国東北部は一年で最も暑い頃、申し込みは5月15日までとなってますね。今の中国の情勢なら、このタイミングでの開催はOKと事務局が判断しているのか。とはいえ、審査員のカントロフやノラス先生が出てこられるのか、国際大会と言う以上、ある程度の数以上の外国人審査員がいないとダメでしょうし(まあ、全部中国の審査員でやっても「国際」と言いかねないのは、アメリカと中国の「国際」感覚を鑑みればあり得るけど)。

なお、今年は弦楽四重奏とピアノが予定されているミュンヘンARD大会も、応募締め切りを延長して5月15日が締め切りとなってます。
https://www.br.de/ard-music-competition/conditions-participation/ard-music-competition-participation100.html
こっちは9月の頭だけど、ミュンヘン大会が終わると始まる(ってか、ミュンヘンARDコンクールが慌ててその前に終える、という方が正しいのだろうが)オクトーバー・フェストは既に中止が発表されてますから、どーなることやら。

とにもかくにも、今年は大阪、レッジョ、ミュンヘンと弦楽四重奏のメイジャー大会が3つ続く予定が、このままでは全部ダメになりそう。独奏大会の大物、ショパン・コンクールはとっくに来年への延期を発表してます。そもそも練習をしようとしたら「三密」必至のジャンルで、テレワークで微妙なアンサンブルの練習はやりようがない。指揮者がいればなんとか格好は付かなくもないオーケストラとは違いますから、ジャンル全体のレベルの低下が心配される昨今、いつ開けるとも判らぬパンデミックの日々、コンクールなんてまだまだ先の話。テレワーク・コンクールの方が先に始まっちゃいそーだなぁ。ふううう…

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