京成電鉄は阪急梅田駅の夢をみるか？ [たびの空]
成田空港第１ターミナル北、スカイチーム溜まりサテライトです。本日はデルタ航空の無料航空券がアライアンスの大韓航空便で、ありったけのカードなりプライオリティ証明書を出しても、残念ながらラウンジに入れません（クレジット会社のラウンジというのがどっかにあるらしいが、探すのがおっくうだ）。ま、LCCで博多に行くのと同じだから、文句を言うようなもんじゃあないけれど、昨日ウェブチェックインをしようとしてもデルタ航空サイトから大韓航空サイトに飛ばされ、この番号は受け付けられないと言われてしまい、しょーがないので出発の遥か前に空港まで来て、まあいいや某指揮者さんのインタビュー原稿をラウンジで仕上げていれば良い、と思ったらこの有様。いやはや。
とはいうものの最近の成田空港、このままでは設備の豪華さや運用の自由さでは勝負にならない仁川や浦東に東アジア国際線ハブの地位を取られてしまうと焦ってか、ターミナル内部の細かい施設を少しでも東アジア列強空港に近づける努力はしっかりなさってる。一昔前は航空会社ラウンジ内しか飛んでなかった無料無線LAN回線が、空港全体に行き渡りました（ただし第２ターミナル端っこのLCC待合室だけは飛んでませんっ！）それから、これ。サテライトでラウンジに行けない貧乏人が座って待ってるとこにある無料のバッテリー充電スタンド&アウトレット。
世界中の空港でサムソンやらLGやらがでっかい広告付けたこんな電気スタンドを立ててるけど、印象としては半分くらいは機能してないんじゃなかい。ここはデルタさんが付けたのかな、企業スポンサー広告が皆無な潔さ。有り難いこってす。ま、ノースウエストからデルタのフリートに嫁入りしたジャンボの貧乏人席とか、成田ハブのデルタのアジア・ローカル線の757とか767にはアウトレットがありませんから、北太平洋上空ですっかり消費してしまったバッテリーをここで喰わせてあげてね、ってことなんでしょうけど。今のデルタ系のフリートでは、シンガポール航空やらANAやらの新鋭機（FAAが飛ばせてくれるかはともかく…）のエコノミークラスにはまるで勝てないもん。
お、ガルーダが出るようだ。とらまんとらまん、とか、ぷらんぷらん、とか、複数形の場合同じ単語を繰り返すマレー半島系言語は、なんだか聞いてると楽しくなってくるなぁ。用事のない場所だけどさ。
さても、昨晩は遥か横浜の田舎青葉台で新ヤマカズを見物してから、延々と押上まで東急&営団に揺られ、天樹根っこ下で京成電鉄に乗り換え、新開地の葛飾厄偏舎に深夜前に到着。半分くらい徹夜でお仕事して、朝っぱらの京成特急で成田空港駅に至ったわけでありまする。
この厄偏舎の最寄り駅、葛飾シンフォニーヒルズやら葛飾区役所や葛飾税務署や葛飾保健所の最寄り駅で、京成電鉄の上野線と押上線の分岐点にもなってる重要な拠点駅なんだが、なんともまぁ、新開地の田舎感が漂う場所でありまする。こんなところが「我が愛する故郷」なのかと思うと情けなくなっちゃうのだが、まあ新開地というのはそーゆーものであるから仕方あるまい。うん。
そうはいっても、成田空港と羽田空港への直行優等列車が階を違えたホームに並んでいて、どっちも１時間弱という便利と言えば便利な場所。特にLCCの成田発着国内線が増えてからは、いろんな意味で猛烈に便利な場所になりつつあり、人生最後の20年のセーフハウスとしては、なかなか理想的かもしれぬ。うっすらとセシウムがぶん撒かれたかつての低湿地、ここが我が故郷、なのかぁ。ううううう…
無駄話だなぁ。んで、そっから成田に至るとき、この葛飾厄偏舎駅では妙なことが起きます。中川を渡った次の駅から、船橋の方に向かいグルッと南をまわる京成本線と、印旛沼の間の何もないウルトラ新開地をスカイライナーが突っ走る高速鉄道タイプで整備された成田アクセス線と、２つの線が成田空港に向かってる。前者は普通特急で１時間ちょい。後者は、途中の単線部分でのスカイライナー追い抜かれなどがあるために、延々と印旛沼の先の何もない駅で５分以上待ってたりするもんだから、距離的には凄く短いし保線状態も最高なのに、50数分かかります。つまり、実質的に殆ど違わない。だけど、後者は200円弱くらい高くなる。
まあ、それくらいの違いなら来た方に乗れば良いじゃないか、と思うでしょ。ところがどっこい、京成電鉄さん、何を考えてるのか、１時間に数本の成田行き２種類の普通特急を向かい合ったホームに並べ、せえの、ってみたいに、同じ時間に発車させるんですわ。
アホかいな。
だって、時間をずらして発車してくれれば、客の感覚としては「成田空港行きの特急が１５分に１本ある」って思えるわけです。でも、同じ場所に向けて違う路線を経由する列車が、同じ時間に一緒に走り出すということは、なんのことはない、「成田空港行き特急は20数分に１本」ってことになっちゃうわけですよ。
特急成田空港行きの車窓に並走する特急成田空港行きが眺められる、って、アホこの上ない珍なる風景が展開するわけです。ほれ。
路線が北と南に分岐するところでスピードが変わり、印旛沼突っ切り線特急から京成本線経由特急の先頭車両が見えたところ。
てなわけで、当電子壁新聞を立ち読みなさっている京成電鉄車両運行関係者の方がいらっしゃったら、途中駅を利用して半世紀のやくぺん先生は声を大にして言いたい。この某駅での特急成田空港行き同時刻発車というまるで阪急電車梅田駅みたいなダイヤ、止めて下さい！
さあ、働こう。今日はイェルサレムQがシューマンのピアノ五重奏をホントに弾くのだろうか。クァルテットのホームページにはそう書いてあるんだけど、釜山音楽祭のページだと違う演奏家さんたちが「鱒」弾くことになってるんだわなぁ。なんなんだ。
とはいうものの最近の成田空港、このままでは設備の豪華さや運用の自由さでは勝負にならない仁川や浦東に東アジア国際線ハブの地位を取られてしまうと焦ってか、ターミナル内部の細かい施設を少しでも東アジア列強空港に近づける努力はしっかりなさってる。一昔前は航空会社ラウンジ内しか飛んでなかった無料無線LAN回線が、空港全体に行き渡りました（ただし第２ターミナル端っこのLCC待合室だけは飛んでませんっ！）それから、これ。サテライトでラウンジに行けない貧乏人が座って待ってるとこにある無料のバッテリー充電スタンド&アウトレット。
お、ガルーダが出るようだ。とらまんとらまん、とか、ぷらんぷらん、とか、複数形の場合同じ単語を繰り返すマレー半島系言語は、なんだか聞いてると楽しくなってくるなぁ。用事のない場所だけどさ。
さても、昨晩は遥か横浜の田舎青葉台で新ヤマカズを見物してから、延々と押上まで東急&営団に揺られ、天樹根っこ下で京成電鉄に乗り換え、新開地の葛飾厄偏舎に深夜前に到着。半分くらい徹夜でお仕事して、朝っぱらの京成特急で成田空港駅に至ったわけでありまする。
この厄偏舎の最寄り駅、葛飾シンフォニーヒルズやら葛飾区役所や葛飾税務署や葛飾保健所の最寄り駅で、京成電鉄の上野線と押上線の分岐点にもなってる重要な拠点駅なんだが、なんともまぁ、新開地の田舎感が漂う場所でありまする。こんなところが「我が愛する故郷」なのかと思うと情けなくなっちゃうのだが、まあ新開地というのはそーゆーものであるから仕方あるまい。うん。
そうはいっても、成田空港と羽田空港への直行優等列車が階を違えたホームに並んでいて、どっちも１時間弱という便利と言えば便利な場所。特にLCCの成田発着国内線が増えてからは、いろんな意味で猛烈に便利な場所になりつつあり、人生最後の20年のセーフハウスとしては、なかなか理想的かもしれぬ。うっすらとセシウムがぶん撒かれたかつての低湿地、ここが我が故郷、なのかぁ。ううううう…
無駄話だなぁ。んで、そっから成田に至るとき、この葛飾厄偏舎駅では妙なことが起きます。中川を渡った次の駅から、船橋の方に向かいグルッと南をまわる京成本線と、印旛沼の間の何もないウルトラ新開地をスカイライナーが突っ走る高速鉄道タイプで整備された成田アクセス線と、２つの線が成田空港に向かってる。前者は普通特急で１時間ちょい。後者は、途中の単線部分でのスカイライナー追い抜かれなどがあるために、延々と印旛沼の先の何もない駅で５分以上待ってたりするもんだから、距離的には凄く短いし保線状態も最高なのに、50数分かかります。つまり、実質的に殆ど違わない。だけど、後者は200円弱くらい高くなる。
まあ、それくらいの違いなら来た方に乗れば良いじゃないか、と思うでしょ。ところがどっこい、京成電鉄さん、何を考えてるのか、１時間に数本の成田行き２種類の普通特急を向かい合ったホームに並べ、せえの、ってみたいに、同じ時間に発車させるんですわ。
アホかいな。
だって、時間をずらして発車してくれれば、客の感覚としては「成田空港行きの特急が１５分に１本ある」って思えるわけです。でも、同じ場所に向けて違う路線を経由する列車が、同じ時間に一緒に走り出すということは、なんのことはない、「成田空港行き特急は20数分に１本」ってことになっちゃうわけですよ。
特急成田空港行きの車窓に並走する特急成田空港行きが眺められる、って、アホこの上ない珍なる風景が展開するわけです。ほれ。
てなわけで、当電子壁新聞を立ち読みなさっている京成電鉄車両運行関係者の方がいらっしゃったら、途中駅を利用して半世紀のやくぺん先生は声を大にして言いたい。この某駅での特急成田空港行き同時刻発車というまるで阪急電車梅田駅みたいなダイヤ、止めて下さい！
さあ、働こう。今日はイェルサレムQがシューマンのピアノ五重奏をホントに弾くのだろうか。クァルテットのホームページにはそう書いてあるんだけど、釜山音楽祭のページだと違う演奏家さんたちが「鱒」弾くことになってるんだわなぁ。なんなんだ。
先生、毎度です。
京成レポート最高です。
先生がお元気そうだと言うことは、手湿疹もかなりよくなったわけですね。
飛行機写真とデルタのエコノミー席の様子写真も宜しくお願いします。
by 上野のおぢさん (2013-01-25 10:58)
釜山の某ホテルのロビーです。ええ、なんと、こんなふざけた作文をしたら、ある方から「仕事先の親会社が京成なので、打ち合わせのときにお客様からのクレームとしてこのご指摘は伝えておきます」という連絡がありました。うううん、書いてみるものだ。その方も、厄偏舎隣駅に勤務なさっているそうで、同じことを感じてらっしゃったそうです。
で、イェルサレムＱですが、やっぱり昨晩は弾きませんでした。シューマンの五重奏は土曜日でした。彼らのホームページの方が間違いだった（ま、海外ツアーで連絡がうまくいってないのは珍しいことじゃないから、しょーがないでしょーね。なんせ彼らのベルリンのマネージャーに釜山の連絡先を教えろと連絡したら、携帯しかしらないの、という情けないことを言ってきた）。で、イェルサレムＱの極東ツアー、台湾で弾いて、しばらく香港にいて、ここ釜山に来て、今晩ひとつ演奏会やって、明日はシューマンのバックバンドやって、明後日はなんとショスタコのオクテットのための２つの小品だけ。で、ツアーはオシマイ。なんか凄い楽な滞在だなぁ、教えてもいないみたいだし。ま、韓国の熱海、ヘウンデのリゾートを満喫して欲しいもんです。
by Yakupen (2013-01-25 11:18)
馬鹿か
同時発車は乗り換えのためだ
by NO NAME (2013-01-25 17:19)
NO Name様 もしや、京成電鉄関係者さんですかぁ（笑）。
無論、そんなことは百も承知の馬鹿ですよ。あたしが言ってるのは、この駅の利用者としての発言です。自分の駅を乗り換えに使う奴が何をしようが、そんな他人のこと知ったこっちゃありませんっ！地元住民は、自分のことしか考えずに発言するのです。恐らく、京成の線を作る人も、この駅から乗って成田に行こうとする奴のことなど想定してないでしょうねぇ。
まあ、ぶっちゃけ、上野線から来た成田空港利用者の中に、「あ、反対側に北総線周りが来てるぞ、そっちの方が速いから乗り換えよう」と思う奴がいることを期待してるんでしょうね。この駅での乗り換え可能性があれば、そのまま本線経由で行っちゃう奴も何人かは乗ってくれるでしょう。つまり、単価が200円弱くらいお高い乗客が何十人か拾えるかもしれない。長期的には、この「目の前で乗り換え可」というダイヤにすることで、京成やら北総線とすれば、それなりの収益増が期待されるわけですから。
だから、どんなに地元住民が騒ごうが、このダイヤは弄るはずがなかろーなぁ…とは普通の大人ならば思うんだが、でもやっぱり、地元民とすればこれは困る。
by Yakupen (2013-01-25 18:48)
音楽性という表現があるのなら、鉄道性のあるダイヤグラムだと思います…と言おうと思ったら終わってしまったようですね。あとだしになって残念です。
阪急梅田駅は単に趣味でやってると思います。京成的実直さは関西では通用しませんし、賢い会社ですからこの手の与太（失礼）に対する経験値とはぐらかし方は関東私鉄より上かと。
（乗り換えは十三でどうぞ、みたいな）
どっちかっつーと都営浅草線内のすっとばしを止めて、代わりにおんもを出たあと、つまり押上以降で2分詰めて欲しいです。夜9時過ぎに東銀座駅で待ちぼうけ、ってのはどうも…
by 北 (2013-01-25 21:24)
もしや、鉄道ネタというのはもの凄く盛り上がるんでしょうかねぇ。どんどん盛り上がって下さいませ。本日も、釜山でかつての朝鮮戦争で南が釜山まで追い詰められた頃に走っていた路面電車の跡、というのを眺めて、無意味に感動してしまいました。イェルサレムＱよりも感動した…と言ったら叱られるか。いやはや。
by Yakupen (2013-01-25 22:42)